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看護部

診療看護師(JNP)

国立病院機構における診療看護師JNP(Japanese Nurse Practitioner)とは

診療看護師

 日本の医療を取り巻く環境は刻々と変化し、平成20年6月『経済財政改革の基本方針2008』では、安心できる社会保障制度、質の高い国民生活の構築として、医師不足や救急医療など社会保障分野の重要課題に必要な取り組みの実行が閣議決定されました。翌年には、規制改革推進のための3カ年計画の重要計画事項として、専門性を高めた新しい職種(いわゆるナースプラクティショナーなど)の導入について、その必要性を含めた検討が始まり「チーム医療の推進に関する検討会」が設置され、全36回におよぶワーキンググループで看護業務検討が行われてきました。平成22年より厚生労働省の業務試行事業として「医師の包括的指示の下で特定の医行為を実施することができる看護職」の育成が開始されました。そこで日本NP教育大学院協議会(現・日本NP学会)が中心となりNPの導入を働き掛けてきました。当初は『特定看護師』の名称で国家資格としての導入が検討されましたが、安全性などを理由に反対がありました。最終的には医療介護総合推進法の一環として、保健師助産師看護師法(保助看法)の改正による、限定された「特定行為」を医師が指示した手順書に従い実施することとなり、平成27年10月より施行されました。
現在日本には、約250名程度の診療看護師がおり、全国の国立病院機構ではJNPとして多くの人が活動しています。国立病院機構におけるクリティカル領域のJNPとしては北海道では数名しかおらずまだまだ、普及していませんが、全国のNPと協働し、日本での法制化を目指す先駆者として活動していきたいと考えています。
JNPの実際の活動として、日本におけるNP(診療看護師)と欧米各国で活躍しているNPは性質が異なります。大きな違いとしては、欧米各国のNPは医師の指示を受けずに医行為を行いますが、日本のNPは医師の包括的指示の下で、あらかじめ定められた特定行為※を行うことができます。また、日常診療の中で医師と協働し診察、診断、治療を一緒に行うことがきます。

※特定行為とは、厚生労働省が定めた行為であり、傷の処置、ドレーン管理や抜去、
輸液管理などを含み、現在では21区分38項目の行為が特定行為として定められています。

 特定行為については 厚生労働省HPを参照

当院の診療看護師(JNP)

診療看護師(JNP) 吉崎 秀和

診療看護師(JNP) 吉崎 秀和

 2年間大学院にて医学教育を受け、統括診療部救命救急部救急科に復職いたしました。看護と医学的な視点で患者様の全体像を広角的にとらえ、医師や看護師をはじめ他の医療従事者と協働し、的確な医療を提供できるようチームの一員として活動していきたいと考えています。日本で動き始めた「新しい看護職種」の確立に向け、この病院からアピールして参ります。

診療看護師(JNP) 藤岡 純

診療看護師(JNP) 藤岡 純

 東京での2年間の生活は新たな発見や知識・技術の習得にとても有意義な経験でした、この経験と、元々看護師として働いていた経験を組み合わせ、患者様にとって最善で最良の医療を提供できるよう、日々邁進していきたいと思います。そのために、医師、看護師、その他のメディカルスタッフと協働し、より質の高いチーム医療の展開を目指し頑張りたいと思います。医学的知識を持ちかつ看護のマインドを忘れないハイブリッドな存在としてまだまだ広く浸透をしていませんが、今後皆様にご理解、ご支持していただけるよう幅広く活動してきたいと思いますので今後ともよろしくお願い致します。

診療看護師(JNP) 西村 基記

診療看護師(JNP) 西村 基記

 私は、クリティカルケア領域をメインに複数の施設で看護活動して参りました。現在は、診療看護師として活動しております。これまで集中ケア認定看護師として活動を行い、医療に携わる中で、専門職種が常に「患者中心」に高密度な医療を展開していく事が重要だと学びました。これらの経験を礎に診療看護師の実践を通じて、常に患者様とご家族の生活をイメージしながら、回復への関わりを意識し最良な看護が提供できるよう、新しい看護の役割を創造していきたいと思います。

診療看護師(JNP) 狩野 真利

診療看護師(JNP) 狩野 真利

 診療看護師を目指したきっかけは、自身が修得した急性期領域の知識や経験を基に、「迅速かつ円滑にケアを提供するために周囲と連携し、看護と治療の橋渡しとしての役割を担いたい。」と強く共感したからです。資格取得後も研鑽の日々が続きます。今まで経験した事のない知識や技術を一つ一つ修得することに、やりがいを感じています。看護師として医学的な視点で病態を捉え、患者様個々に寄り添ったケアとキュアを統合した看護を実践し、最善、最良の医療が提供できるよう日々邁進していきたいと思います。

診療看護師(JNP) 藤澤 麻美

診療看護師(JNP) 藤澤 麻美

 2022年4月から当院で診療看護師として活動しております。私が診療看護師を目指したきっかけは、医師不在中の病棟での急変でした。何度か急変場面に遭い、「患者様に必要な医療処置を速やかに実践したい。勉強できることはないだろうか」と思い調べ、一部医療行為が可能な診療看護師の存在を知り、資格が取得できる大学院へ進学しました。
 診療看護師は医学的かつ看護学的視点が求められる高度実践看護師であり、指導医や現場のスタッフから学びが多い毎日です。「チーム医療」のキーパーソンとして患者様に安全・安心な医療を提供できるようにこれからも邁進していきたいと思います。

診療看護師(JNP)二階堂 奈美

診療看護師(JNP) 二階堂 奈美

 2019年から診療看護師(JNP)として仙台医療センターで勤務し、2023年7月から当院に赴任し勤務しております。
昨今の日本の医療においては、高齢の患者さんもさることながら、様々な既往症、生活背景を抱える患者さんが多数を占め、時に疾病・症状コントロールに難渋する事があります。そのため多職種チームによる俯瞰の視点が重要になります。より患者さんにあった方針選択に向けて、多種多様なスタッフとの連携、調整を重点的に活動しています。
皆様のお力添えを頂きながら、安心安全な看護、医療を提供していきたいと思います。

診療看護師(JNP)になるには

現在、特定行為に関わる研修として、厚生労働省より指定を受けた教育機関で教育を受け修了することが必要となる。指定研修施設の大学院では医学的介入ができるスキルを確保するために、Physical Assessment(身体診察学)、Pharmacology(薬理学)、Pathophysiology(病態生理学)の『3つのP』を中心に看護の視点を確保しながら2年間の医学教育を受けます。
1年次は、医師による講義とシミュレーターによる実技(挿管、縫合、中心静脈カテーテル挿入、動脈穿刺など)が主で、2年次は、客観的臨床能力試験(OSCE:Objective Structured Clinical Examination)合格後に、約6ヶ月におよぶ統合実習(4〜5診療科を履修)に入ります。他には、2年間で研究論文の作成と医師国家試験相当の卒業試験とNP資格認定試験があり、そのすべての過程を修了者に対して、国立病院機構では診療看護師(JNP)として認定され各医療施設で勤務することができます。

NP認定までの過程

〒063-0005
札幌市西区山の手5条7丁目1番1号

受付時間(月〜金曜日)
【午前】8:30~11:00【午後】1:00~ 3:00

※午後診療は再診予約のみとなります。

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