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2022年2月  緩和ケア室

家族が「がん」と言われたら家族が「がん」と言われたら

 大きな病気を告げられたとき、ご本人だけでなく家族も大きなショックを受け、戸惑い、恐怖を感じます。
特に「がん」と聞いたときのダメージは大きく、家族の気持ちの落ち込みは患者さんと同じかそれ以上となるため、家族は「第二の患者」であると言われています。
ここでは家族が自分の心の健康を保ちながら、患者さんの治療を支えていくためのヒントを紹介します。

患者さんの声に耳を傾ける

がん告知を受けた後は、家族も何と声をかけていいのかわからなくなってしまうのではないでしょうか。そんなときこそ、ご本人の話に静かに耳を傾けてみてください。気持ちを理解してもらえたと感じると、こころの緊張や苦しみが少しずつ和らいでいくと言われています。
  • 話を遮ったり、本人の考えを否定したりしないようにする
  • 家族が自分の考えを押し付けないようにする
  • そっとしておいてほしいときには静かに見守る
耳を傾ける

ふだんどおりに接する

患者さんの多くは家族に特別な何かを期待しているのではなく、これまでと同じように接してほしいと望んでいます。そっと見守って、必要なところには手を貸しながらも、できるだけ「ふだんと同じ」をイメージしましょう。家族がそっと寄り添ってくれていることが大きな心の支えになります。

「がんばって」という声かけは良くないの?

一緒にがんばろう
「がんばって」と言わないほうがいいとよく聞きますが、では、どう話せばいいのか迷ってしまうのではないでしょうか。患者さんはすでに十分がんばっています。「がんばって」よりも、家族からの「一緒にがんばろう」「一緒に考えよう」という言葉なら受け入れやすいかもしれません。

情報を集めて一緒に考える

病気について知ることが納得できる療養生活を送るための第一歩になります。患者さんと一緒に情報を集めて、同じ情報を共有していきましょう。仕事のことや経済的な問題についても病院で相談できます。
  • 診察に同席して一緒に医師や看護師の説明を聞く
  • 診察や面談の前に気になることや不安なことをメモにまとめておく
  • 聞いた説明の内容をあとで一緒に確認しあう
  • 医療費の制度や就労支援など気になることは病院の窓口で情報収集
  • 大事なことを決めるときには本人の希望を大切に、よく話し合って
診察に同席

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自分のことも大切にする

がんの治療は長期にわたることも多くあります。がんばって気丈にふるまっていると知らず知らずのうちにストレスを抱え込んでしまいがちです。患者さんも家族も自分のための時間を持ち、リラックスできるよう心がけることも大切です。つらいときには一人で悩まず、まわりの人にサポートをお願いしましょう。
  • 親しい人に話を聞いてもらう
  • 患者会や患者サロンに参加してみる
  • ものごとに優先順位をつけて 、 できないことは断ったり先延ばしに
  • お風呂 やマッサージなどリラックスできる時間を意識的に持つようにする
自分のことも大切に

私たちは緩和ケアチームです


緩和ケアはがんと診断されたときから必要に応じて行われます。治療中の不調や気分の落ち込みなどの問題が患者さんの日常生活を妨げることがあります。患者さんが生活の質を維持して、自分らしい生活送ることができるよう、さまざまな職種が協力してサポートしていきます。


〒063-0005
札幌市西区山の手5条7丁目1番1号

受付時間(月〜金曜日)
【午前】8:30~11:00【午後】1:00~ 3:00

※午後診療は再診予約のみとなります。

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