部門案内
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看護部

看護部概要

看護の理念

患者さんの立場にたち、心あたたかく、信頼に応える看護を提供します。

看護の基本方針
  1. 患者さんの尊厳と権利を尊重し、共に考える看護を実践します
  2. 患者さんの気持ちに寄り添い、思いやりとまごころをこめた看護を実践します
  3. 根拠に基づいた、安全で安楽な質の高い看護を実践します
  4. 地域の人々と連携を図り、患者さんの生活の質の維持・向上に努めます
看護部長ご挨拶

 渋川医療センターは群馬県北毛地域の基幹病院として、近隣の医療機関と連携しながら地域の方々のニーズに合わせた医療・看護を提供しています。

 看護部は「患者さんの立場にたち、心あたたかく、信頼に応える看護を提供します」を理念に掲げ、患者さん一人ひとりに寄り添い、その人らしい生活を送れるように共に考え支える看護を実践しています。

 「がん看護」を中心とした一般の急性期医療だけでなく、政策医療としての「結核看護」・「重症心身障害児(者)看護」、終末期の患者さん・ご家族を支える「緩和ケア」まで、様々なニーズに応える看護を提供し、その多くの分野で専門・認定看護師がそれぞれの専門性を発揮し「チーム医療のキーパーソン」として活躍しています。

 質の高い看護を継続して提供するために、看護師の教育にも力を入れています。自律して考え実践できる看護師の育成を目指し、国立病院機構共通の「看護職員能力開発プログラムVer.2」をベースに独自のプログラムを組み合わせ看護師として段階的に成長できるように教育体制を整えキャリア形成を支援しています。

 これからも看護の専門性を活かして地域の皆様のニーズに応える情報発信や支援活動にも努め、幅広い看護の提供ができるよう職員一同努力してまいります。

看護部長 米川 敦子


看護単位

15看護単位

特徴
勤務時間
  • 三交代勤務
  • 日 勤  8:30~17:15
  • 準夜勤  16:30~1:15
  • 深夜勤  0:30~9:15
  • 二交代勤務
  • 日 勤  8:30~17:15
  • 夜 勤  16:00~9:15
看護体制

パートナーシップナーシング®

看護師が安全で質の高い看護をともに提供することを目的とし、2人の看護師が対等な立場で互いの特性を生かし相互に補完し協力し合う看護提供方式です。

固定チームナーシング

継続受け持ち方式ともいい、リーダーを中心とした複数の看護師で構成するチームで患者さんに対応する看護方式です。受け持ち看護師がいないときも、担当チームが継続して看護を行います。

看護部紹介

構成
3階病棟(重症心身障害者病棟)

日常生活に全面的な介入を要する方や、超重症児(者)・準超重症児(者)など医療的ケア度の高い患者さんを受け入れています。ご自分から快や不快及など訴えができない患者さんが、安全で快適に過ごせるように専門性を活かした注意深い観察を行い、患者さんの成長発達を支援しています。また療育指導員、保育士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、特別支援学校の教員などと多職種で連携し療養生活を支援しています。療育生活をより楽しく過ごせるよう、季節感のある行事を開催し、ご家族にも参加していただいております。

4階東病棟(消化器内科・消化器外科)

主に消化器疾患患者の手術や内視鏡治療、化学療法・放射線療法を併用した治療の看護を行っています。外来や手術室と連携し、手術や治療への不安が少しでも軽減できるよう、患者さんに寄り添った看護を心掛けています。また、手術後は合併症予防のために早期離床に向けた看護実践に努めています。手術や治療を受けることで、ライフスタイルの変化を余儀なくされる方に、入院から退院後の生活を見据えて、緩和ケアチームやソーシャルワーカーなどのメディカルスタッフとの連携を密にし、チームで患者さんの支援を行っています。また、4東のスタッフは、救急外来の看護を担当しております。専門的な知識・技術の向上に努め、救急患者の受け入れを24時間体制で行っています。

4階西病棟(呼吸器外科・泌尿器科・整形外科・皮膚科)

主に肺がん・気胸・膿胸、前立腺がん・前立腺肥大症・膀胱がん、上肢・下肢、皮膚腫瘍の手術療法の他、化学療法や放射線治療、皮膚科では、円形脱毛症に対するパルス療法等も行っています。複数の診療科の患者さんに対し専門的知識、技術を提供できるよう、研修に参加し、勉強会などで研鑽に励んでいます。手術になる患者さんの緊張や不安が少しでも軽減できるよう術前から術後までの経過を丁寧に説明するよう心掛けています。また、術後合併症予防や早期のリハビリ訓練などにより、できる限り短い入院期間で入院前の生活に戻れるよう、手術室スタッフ・MSW・リハビリ部門・薬剤師・栄養士と連携し、チーム医療を実践しています。特に泌尿器科では、病棟看護師が泌尿器科外来も担っていますので、入院中だけでなく退院後の生活の不安などに対し、継続して生活指導やカテーテル管理の指導などを行っています。

5階東病棟
(乳腺・内泌外科・脳神経外科・放射線科・消化器内科・消化器外科・眼科・麻酔科)

5階東病棟では、主に脳神経外科、乳腺内分泌外科、放射線科の患者さんの看護をしています。脳神経外科では、パーキンソン病やてんかんの患者さんに対し、内服治療や手術療法を行っています。リハビリスタッフや多職種と連携し、日常生活へ戻るための支援を行っています。乳腺甲状腺外科では、外来から病棟の看護師が担当し、入院前から入院中、退院後も安心して治療が受けられるよう取り組んでいます。放射線治療科ではがん放射線療法看護認定看護師とともに日々の観察を行い、副作用への対策を図りながら治療がスムーズに受けられるよう支援しています。退院後もその人らしい生活が送れるよう多職種で連携を取り、様々な面から患者さんを支えていきたいと考えています。

5階西病棟(血液内科)

多発性骨髄腫、悪性リンパ腫、白血病などの患者さんが入院治療をしています。主な治療は、化学療法、輸血療法、放射線療法です。その他、自家末梢幹細胞移植治療も積極的に行っています。6床のバイオロジカルクリーンルームと陰圧個室3室を完備し、易感染状態の患者さんが安心して入院生活を送れる環境を整備しています。新薬を使った治験も数多く実施され、被験者となる患者さんの薬剤の有効性と安全性が確保できるよう取り組んでいます。クリニカルパスを使用し、患者さんと共に治療内容や退院に向けて目標設定し、医療や看護ケアへの満足度が高められるよう努めています。また、今年度開設した「骨髄腫、リンパ腫センター」では、高度な治療を安全に提供し、ご家族の思いに寄り添い質の高い看護を実践して参ります。

6階東病棟(感染症病棟)

6階東病棟は、従来呼吸器内科病棟として、肺がん・肺気腫・肺炎等の患者さんが入院されていました。令和2年4月からは、県の要請を受けて新型コロナウイルス感染症病棟として機能しています。感染症対策への的確な対応ができるよう人材育成を行い、院内感染を発生することなく治療・看護をしています。また、新型コロナウイルス感染症による発熱や倦怠感、呼吸苦などの症状緩和に努めるとともに、隔離を余儀なくされている方にできるだけ寄り添える看護を心掛けています。そして、患者さんが退院後の生活が不安なく過ごせるよう日常生活の指導を行っています。面会禁止により患者さんやご家族が抱く不安を少しでも軽減できるよう、リモート面会を取り入れています。

6階西病棟(呼吸器内科)

6西病棟は、呼吸器内科を中心とし、肺癌・肺炎・気管支炎・肺気腫の患者さんが入院されています。主な治療としては、「薬物療法」、「化学療法」、「放射線療法」です。入退院を繰り返しながら長期に渡り治療を継続されています。私たちは、様々な経過をたどり、苦痛や不安を表出されない患者さんに対してもできる限り寄り添い、言葉の背後にあるつらさや苦しさなど理解し関わるよう努めています。そして、医師、薬剤師、栄養士、ソーシャルワーカー、リハビリテーションスタッフなど多職種とともに、入院中から退院又は転院を見据えて、「退院支援カンファレンス」を実施しています。解決すべき課題を共有し、退院後に必要となるサービス内容を検討し、患者さんが安心して生活できるよう支援しています。退院準備を円滑にすすめ、患者さん、ご家族が笑顔で退院される姿を見て、私たち看護師も日々勇気づけられ元気をいただいています。

7階東病棟(結核・感染症)

結核病棟には、結核と診断された患者さんと結核が疑われる患者さんが入院しています。患者さんが、病気の理解と治療の大切さを受け入れ、安心して入院生活を送れるように心がけています。結核は長期間の内服が必要です。患者さんが前向きに治療に取り組めるように、病棟薬剤師と協働して服薬管理を行っています。また、入院中から退院後の生活を考慮し、地域に戻ってからも継続して内服治療が行えるよう、保健師やMSW等の多職種と連携し退院支援を行っています。長期間の入院生活を少しでも快適に過ごせるように、デイルームに図書やDVDを準備し、気分転換できるようにしています。高齢者の身体機能の低下防止には、デイケアとして折り紙や塗り絵等を行っています。

緩和ケア病棟

がん治療や延命を目指す治療を行う病棟ではなく、がんによる心や体の痛み、辛さをできるだけ取り除くようなケアを行う専門病棟です。病床数は25床で、患者さんやご家族が穏やかに自分らしく過ごせるように多職種チームで支援しています。私たちは、「患者さんの意思を尊重します」という方針のもと、入院時からご希望を伺いながら少しでもその人らしく有意義な時間を過ごしていただけるように、専門の医療スタッフと協力して支援しています。また、アロママッサージやペットとの面会、楽器演奏や嗜好品を嗜むことなど、一般病棟ではできないことも患者さんに合わせた方法で援助しています。痛みや呼吸苦など症状が強い場合に入院され、症状が落ち着けば自宅へ退院し、ご家族との時間を大切に過ごす方も増えています。また、県内外からの緩和ケア相談も受けています。

手術室

泌尿器科・呼吸器外科・消化器外科・整形外科・乳腺内分泌外科・眼科・皮膚科の7科の手術に対応しており、年間約1400件の手術が行われています。 低侵襲手術の進歩により高齢患者さんも安全に手術が受けられるようになりました。そのため基礎疾患を持つ方も多く、手術室看護師は外科系疾患だけでなく、内科系疾患についての学習も日々継続して行い研鑽を積んでいます。また、患者さんが安心して手術を受け、回復できるよう麻酔科外来で医師と共に患者さんの術前評価を行い、手術の影響が最小限になるように取り組んでいます。術前術後においては切れ目のない看護提供のために外科系病棟と連携し、周術期看護の充実をめざしています。

外来

他医療機関からのご紹介を含め、北毛地域にお住いの方を中心に各地域から通院される方々の診療を行っています。そこで安心して検査・治療を受け在宅療養が継続できるよう、多職種のスタッフと連携しながら外来での看護を実践しております。特に専門看護師や認定看護師による看護外来では、がんに関する悩みや相談だけでなく、自分らしく病気と向き合って過ごしていくための支援を一緒に考えて関わっています。また、各診療科担当看護師のほか、主に点滴注射や輸血を受ける方は中央処置室、化学療法を継続している方へは外来化学療法室担当のスタッフが安全な看護を提供できるよう、専門的な知識・技術を身につけ、笑顔を大切に看護の提供を行っています。

入退院センター

入退院センターは、入院患者さんの入院オリエンテーション、情報収集を行い、患者さんの不安に入院前から寄り添えるよう支援しています。入院後は、多職種カンファレンスで担当ソーシャルワーカーと共に医師、病棟看護師、薬剤師、栄養士等と情報を共有し、退院後の生活への不安や在宅生活における問題点・解決案を検討しています。患者さん、ご家族が安心して退院できるように在宅支援チームとの連絡調整を行い、不安なくご自宅や施設での生活が送れるよう支援しています。

看護部 部署紹介動画

専門・認定看護師の活動

がん看護専門看護師

患者さんとご家族の身体的・精神的な苦痛を理解し、専門的な知識・技術で質の高い看護を提供します。また、様々な問題に対する相談を受け、入院から退院後の生活を考え、その人らしく生きられるよう多職種と連携し、チーム医療を提供し意思決定をサポートします。患者さん・ご家族の思いや体験を伺い、一緒に考えることを大切に看護支援しています。

かつて不治の病いと言われた「がん」は、医学の進歩によって治療方法が確立されてきました。しかし、がん患者さんの抱える苦しみは大きいと言われています。この苦しみを緩和できるように援助させていただくのが、がん看護専門看護師です。がん看護専門看護師は、患者さん・ご家族がどのような苦しみを抱え体験しているのか、患者さん・ご家族の考えを尊重して治療や療養できるよう、多職種と連携し一緒に考えることを大切にしています。

がん化学療法看護認定看護師

抗がん剤の治療は1度で終了せず、何度も繰り返し行うことがほとんどです。副作用によるつらい症状を軽減させ、治療の効果を高め、治療が継続して行えるよう支援します。また、患者さんやご家族、医療スタッフの抗がん剤による健康被害(抗がん剤曝露)の予防に努め、安心して治療に取り組める環境調整に取り組んでいます

がん化学療法は、副作用を伴い治療も長期間に及ぶため、適切な管理が必要です。認定看護師として専門的知識や技術を用いて、治療に伴う身体的・精神的苦痛を軽減できるよう、看護援助を行っています。また、安全・確実に実施できるよう、投与管理・血管外漏出予防・暴露対策等のマニュアル整備、職員教育を行っています。血液内科病棟では、がん化学療法が主な治療方針となります。血液疾患は特に治療が長期間に及ぶため、意思決定支援や、外来通院で治療を行っていくことを考慮したセルフケア指導に努めています。

がん性疼痛看護認定看護師

がんの痛みがあると、日常生活に支障をきたし、病気や治療に対する不安、家族や仕事に対する心配など、気持ちのつらさにもつながります。治療には、医療用麻薬などの鎮痛薬を使用しますが、麻薬と聞くと不安を感じる患者さんやご家族がいらっしゃいます。がん性疼痛看護認定看護師として、患者さんやご家族が安心して痛みの治療ができるよう、痛みと上手く付き合っていけるよう支援します。

緩和ケア認定看護師

痛い上に抗がん剤の副作用もあって、治療をする気持ちになれない」「気持ちがつらくて、誰に話したらいいかわからない」「家族の私がつらいなんて言えない」等、つらい思いや気がかりなことは人それぞれです。緩和ケアは様々なつらさを少しでも穏やかにする看護です。「話を聴いてもらって気持ちの整理ができた」「治療を頑張る気持ちになれた」と患者さん・ご家族が思えるように支援をしています。いつでもお声掛けください。

緩和ケアとは、がんと診断された時から生じる身体や心、生活上の不安や苦痛を和らげ、最後までその人らしく生きることを支えるケアです。その人らしく過ごすことができるように専門的知識と技術で、患者さんだけでなく、ご家族に対してもケアを提供しています。患者さんの抱える様々な苦痛を緩和し、診断後の治療選択やこれから過ごす療養先をどこにするかなどを一緒に考え、意思決定できるよう支援します。

がん放射線療法看護認定看護師

放射線治療を受ける患者さんとご家族に対し、安全で効果的に治療が受けられるよう、病棟と外来で援助しています。また、退院後の生活を見据え、自宅でも安心して過ごすことができるよう支援しています。東日本大震災での福島第一原発事故も記憶に新しく、治療に不安を抱く患者さんもいらっしゃいますが、少しでも安心して治療に臨めるよう分かりやすい説明を心がけ、サポートできるよう取り組んでいます。

感染管理認定看護師

患者さんだけでなくご家族、面会者、来訪者、医療従事者など、当院に関わるすべての方を感染から守るために活動しています。活動は多職種で構成された感染対策チーム(ICT)で協働・協力しながら安全で質の高い医療・看護が提供できるよう感染対策に取り組んでいます。

皮膚・排泄ケア認定看護師

高齢や長期治療に伴う体力低下により、弱くなった皮膚を守るケアや皮膚障害の改善に向けたケアを行います。褥瘡患者さん及び褥瘡リスクのある患者さんに対して、医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士でチーム医療を提供しています。ストーマ造設の際は、不安が軽減できるように手術前から介入し手術前後の生活に関わり、退院後の社会生活を安心して過ごせるよう、外来のサポートも継続的に行っています。

創傷、ストーマ、失禁に対して、予防的・治療的ケアを提供しています。現在は、泌尿器科病棟に勤務しており、失禁や尿閉などにより排泄が自立出来ない患者さんに対し、入院時から退院後まで継続したケアを行い、それぞれの患者さんが安心してその人らしい生活が送れるよう援助します。

慢性呼吸器疾患認定看護師

慢性呼吸器疾患とは、肺炎や慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎、気管支喘息などを含む呼吸器疾患が主な疾患です。慢性呼吸器疾患患者さんは、息切れという身体的苦痛と向き合いながら生活をされています。そのような患者さんの体験やライフスタイルに関心を向け、患者さんと一緒に病気と向き合い、患者さんと家族が抱える不安や悩みに寄り添い、QOLの維持、向上ができるよう努めます。 また、少しでもその人らしい生活を長く送ることができるよう支援していきます。酸素療法や、人工呼吸管理、安定期・増悪期・終末期の各病期に応じた呼吸リハビリテーションなど呼吸ケアの実践に努め、質の高い看護を目指していきます。

摂食・嚥下障害看護認定看護師

摂食嚥下障害とは、食べ物を認識し口に取り込み、噛んで飲み込んで、胃に送り込む一連の動きに関わる障害のことです。原因は加齢や成長発達、疾病や治療の副作用など様々です。摂食・嚥下機能に障害を持つ患者さんに対して、多職種と連携し、嚥下機能の評価や食事形態の検討・食事時の姿勢の調整などを行っています。 患者さんの食べる・飲み込む力を支援し、食べ物を安全に楽しみながら摂取ができるよう関わっていきます。

看護部 教育

教育理念

患者さんの立場に立ち、相手とじっくり向き合う看護師を育成する。

教育目的

看護師一人ひとりが専門職として自覚を持ち、患者とじっくり向き合い、看護部の理念である 「患者さんの立場に立ち、心あたたかく、信頼にこたえる看護」を提供できる看護実践能力をもった人材を育成する。

教育目標
  1. 高い倫理観を持ち、看護を提供できる
  2. 専門的知識・技術を習得し、専門性の高い看護が実践できる
  3. 専門職として主体性をもった看護実践ができる
  4. 患者の立場にたち、相手とじっくり向き合う看護ができる
  5. 臨床看護研究ができる能力を身につけられる
看護職員の能力開発(研修体系図)

新人教育について

看護部の理念である「患者さんの立場に立ち、心あたたかく、信頼にこたえる看護」を提供できる看護師を育成するため、国立病院機構共通の「看護職員能力開発プログラムVer.2」に基づき、段階的に成長できるよう教育体制を整えています。集合教育における基礎的知識、技術研修と各部署で行われる機会教育を連動させ、看護実践能力向上の支援、看護専門職として主体的、学習への動機づけにつながる研修を計画し、実施しています。新人教育では、新人看護師が、安全に看護実践が行えるようになるまで、プリセプター、実地指導者、先輩看護師、副看護師長、看護師長と部署全体で大切に育てるあたたかな風土があります。看護部教育委員会や教育担当看護師長、教育担当副看護師長が知識、技術の指導のみでなく、メンタル面のサポートを行い、新人看護師が安心して看護師としての第一歩を踏み出せるよう、サポート体制を整備しています。キャリアアップ支援として、各自が目指す看護師像に向かって、院内の研修参加以外に、国立病院機構や看護協会主催研修及び専門・認定看護師等資格取得の長期研修への参加など、主体的に学ぶ姿勢を持つ職員を病院と看護部が後押しする制度があります。看護職員一人ひとりが、看護の質を高めるため、個人の能力やライフサイクルに応じた学習、成長ができる環境を目指し、院内の教育を支援しています。
教育担当看護師長

新人看護師サポート体制

キャリアアップ支援

先輩看護師からのメッセージ

今年度で入職2年目になりました。入職当初は分からないことが多く、毎日不安や緊張を抱えていました。しかし、優しい先輩方や同期の仲間と、患者さんへの看護を実践する中で、できることが徐々に増えて、自分なりに成長できていると感じています。私の所属している3東病棟の患者さんは、重症心身障害児(者)であり言語的コミュニケーションをうまくとることができない方がほとんどです。そのため個々の患者さんのサインを読み取り、気持ちを理解する必要があります。看護師として、「その人らしさ」を尊重した関わりができるように努力しています。(2020入職 上武大学卒)

私の所属する4西病棟は、呼吸器科・泌尿器科・整形外科・皮膚科の混合外科病棟です。そのためさまざまな疾患の周手術期の看護知識や技術を必要とします。また退院後もその人らしい生活が送れるよう、多職種で支援していきます。外科のため入院期間が短く、まだ目の前の業務でいっぱいになってしまうこともありますが、患者さん一人一人に寄り添える看護ができるように毎日が勉強です。相談しやすい先輩看護師や他職種の存在はとても大きく、安心して働きやすい環境であることはとても魅力的だと感じています。(2020年入職 高崎総合医療センター附属高崎看護学校卒)

入職時から4東病棟で勤務しています。看護学生の頃は先生から「このままでは卒業できないよ」と言われていた私ですが、看護師になってもう3年が経とうとしています。先輩方が基礎知識や根拠を優しく熱心に説明し指導してくれるため、ここまで成長出来たと感じています。4東の先輩方は、急変にも焦らず的確で迅速な対応をしています。まだまだ身に付けなければならない知識や技術はたくさんありますが、先輩の「ここで慣れたら何処に行っても大丈夫」と言う言葉を信じて、毎日頑張っています。 (2019年入職 渋川看護専門学校卒)

渋川医療センターに入職し3年になります。1年目の時にコロナ禍となり、感染症対応への編成で病棟配置換となり、今までに呼吸器内科・血液内科・感染症病棟を経験しました。慣れてきた頃に異動となってしまうことに悩んだこともありましたが、複数の診療科の経験を積めたことは、自分の成長に繋がったと思います。また、どの病棟の先輩方も優しく指導してくださり、時には相談にも乗っていただき、とても恵まれた環境の中で日々業務が出来ていることに感謝しています。今後は自らも指導する立場になることを想定し、日々努力していきたいです。(2019年入職 群馬医療福祉大学大学卒)

渋川医療センターに入職し3年になります。1年目の時にコロナ禍となり、感染症対応への編成で病棟配置換となり、今までに呼吸器内科・血液内科・感染症病棟を経験しました。慣れてきた頃に異動となってしまうことに悩んだこともありましたが、複数の診療科の経験を積めたことは、自分の成長に繋がったと思います。また、どの病棟の先輩方も優しく指導してくださり、時には相談にも乗っていただき、とても恵まれた環境の中で日々業務が出来ていることに感謝しています。今後は自らも指導する立場になることを想定し、日々努力していきたいです。(2019年入職 群馬医療福祉大学大学卒)

私は入職から6東病棟で勤務しています。1~2年目は主に呼吸器内科で化学療法などを学んできました。3年目から新型コロナウイルス感染症の流行により感染症病棟へ変わりました。個室隔離での入院生活となる患者さんをどのように支えていくか日々奮闘しています。当初は見えないウイルスに対して不安を感じましたが、支え合える仲間や相談しやすい多職種の方々のおかげで安心して働くことが出来ています。今後も患者さんに寄り添う看護を提供できるよう成長していきたいと思います。(2018年入職 高崎健康福祉大学卒)

当院の看護部には充実した教育体制があり、また子育てや介護に対するサポートも手厚く、安心して働き続けることができます。私は副看護師長となってから2児の母となりましたが、リモートでの院外研修にも参加し、子育てとスキルアップを両立しています。呼吸器内科・外科、脳神経外科、整形外科、泌尿器科等を経験し、現在は入退院センターで勤務しています。在宅医療が求められる今、地域医療支援病院として地域の関連職種や在宅へ帰られる患者さん、ご家族の思いを汲み取り、安心した在宅医療が受けられるよう、日々頑張っています。副看護師長(西群馬病院附属看護学校卒業)