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国立病院機構 東京病院

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外来診療予約センター

Tel.042-491-2181

COPD

 COPDは、喫煙者(過去喫煙で現在禁煙者も含む)におきる、咳・痰・息切れを主症状とする病気です。初期段階では症状があまり苦にならないため、病院への受診が遅れることが多く、平地歩行でも息切れが出るようになってから検査に来るという患者さんが多いです。少し前までは、慢性気管支炎とか肺気腫といっていた病気です。


 早期診断と禁煙、感染予防が大事で、今のところこの病気を治してしまうという治療法はありません。禁煙が最も有効な予防策です。息切れするからという理由で、歩かなくなったり活動量が落ちたりしてしまうために、ますます息切れしやすくなるという悪循環で病気が進行し、呼吸不全や肺炎、心不全などで、死に至ることがあります。


 診断には、呼吸機能検査とレントゲン検査が必要です。当院ではさらに詳しい検査として、6分間歩行試験、胸部CT検査、動脈血血液ガス検査、夜間睡眠時の酸素モニター、薬剤吸入による気道可逆性検査、などを施行しています。


 更に治療法としては、一般的な薬物治療はもちろんですが、呼吸リハビリテーション(呼吸法の習得、排痰法の練習、呼吸体操、運動療法、筋力トレーニング、など)もリハビリテーション科と協力して施行しています。進行した場合には、自宅での在宅酸素療法や、在宅人工呼吸療法も導入しています。


 感染予防としては、うがい、手洗いなどはもちろん大切ですが、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンも大切で、当院でも受けられます。禁煙がなかなか成功しないという方には、禁煙外来の受診をお勧めします。今は飲み薬で禁煙をサポートしてくれる薬があります。保険診療で処方が可能です。


 また、特に症状はないけど喫煙しているので、検査を受けてみたいという方には、肺ドックもお勧めです。胸部CTでの肺癌のチェックや、呼吸機能検査でのCOPDの早期診断などを行っています。


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