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重症心身障害病棟


当院の重症心身障害病棟は県内唯一の総合病院の中にある重症身障害病棟として専門的な役割を担っています。
医師、看護師、療育指導室、リハビリテーション科、栄養管理室、薬剤部などがチームを組み入所されている皆さんが充実した生活を送れるように支援しています。

療育の理念
  1. 心身を保護し、健やかに豊かに発達し、生きる喜びを感じる生活が送れるよう最大限支援します。
  2. すべての人々が共生する社会の実現を願いながら、障害児者の人間存在としての価値を尊び、発達成長さらに人間形成を保障します。

沿革
昭和48年(1973年)4月
国立療養所 大日向荘として病棟開設し、重症心身障害児の療育医療開始。
昭和55年(1980年)4月
国立療養所 西群馬病院に改称。
平成16年(2004年)4月
独立行政法人 国立病院機構 西群馬病院となる。
平成28年(2016年)4月
市立渋川総合病院と再編統合し、「独立行政法人国立病院機構 渋川医療センター」として開院。
重症心身障害児(者)の療育医療を継続し、現在に至る。

2023年度に開設50周年を迎えます

重症心身障害病棟パンフレット
重症心身障害病棟パンフレット

※画像をクリックするとPDFにて表示されます

病棟のご案内

主な職員の配置
  • ● 診療部

     小児科医、院内他科医師、診療看護師
     *院内各科の医師と連携し体調不良時に迅速に対応できるよう体制を整えています

  • ● 看護部

     看護師、療養介助員、看護助手

  • ● 療育指導室

     児童指導員、保育士

  • ● リハビリテーション科

     理学療法士、作業療法士、言語聴覚士

  • ● 栄養管理室

     管理栄養士

  • ● 薬剤部

     薬剤師

※その他、放射線科・検査科・医療福祉相談室・事務部などと連携しています


病棟内の設備

● 居室

種類 3東病棟 3西病棟 合計
個室(1人部屋) 4室 4室 8室
2人部屋 1室 1室 2室
4人部屋 11室 11室 22室
合計 16室 16室 32室

*各居室に吸引・酸素等の配管設備を完備しています

● その他

種類 室数(合計) 備考
デイルーム 2室 集団療育活動や行事が行えるプレイルーム
療育訓練室 1棟 100台の車椅子とご家族が集って行事が行える広さ
浴室 2室 エレベートバス 一人につき原則週に2回実施
トイレ 2室 特殊トイレ完備
面談室 2室 病状説明、カンファレンスなどを実施
家族控室 1室 宿泊可能な家族控室(感染症蔓延時は使用不可)

写真
個室 2人部屋
個室 2人部屋
4人部屋 デイルーム
4人部屋 デイルーム
浴室
*エレベートバスによる機械浴を導入しています
浴室 浴室
療育訓練室 バルコニー
療育訓練室 バルコニー

1日のスケジュール
1日のスケジュール

 

診療部・看護部

診療部(小児科重症心身障害児(者))

看護部(3階 重症心身障害者病棟)

療育指導室

療育指導室

リハビリテーション科

リハビリテーション科では主治医からの依頼で、身体機能障害のみならず、普段の生活が快適に送れるよう関わらせて頂いております

主な支援内容としては、
・身体機能の維持を図る目的で手脚の運動や車椅子作成時の提案
・ベッド上での安楽な姿勢の提供
・食事の支援など

看護師をはじめ他部門と情報共有し連携しながら、入所されている方々にリハビリテーションを提供するため活動させて頂いております。

リハビリ リハビリ リハビリ

 

栄養管理室

栄養管理室では、「食と栄養」の両面から日々のサポートを行っています。
・食事の面では一人ひとりの年齢や体格に合わせて、適正な食事内容を検討し提供します。

具体的には、
○経管栄養の内容の提案(経腸栄養製品の種類やミキサー食)
○摂食・嚥下機能に応じた食形態の調整
○嗜好を考慮した食事支援  など

・栄養の面では、栄養サポートチーム(NST)の一員として多方面から栄養評価を行い、栄養状態の維持・改善を図っております。

重症心身障害病棟の食事

<食事の一例>
・軟飯・牛甘辛煮・マカロニサラダ・おろし白桃・野菜すまし汁

固形
副食は歯茎で噛める硬さの形態
(エネルギー1450kcal、蛋白質 50g、脂質 45g)
カッター
副食は粒が残るペースト状の形態
(エネルギー1450kcal、蛋白質50g、脂質45g)
固形 カッター
荒きざみ
副食を荒く刻んだ形態
(エネルギー1450kcal、蛋白質50g、脂質45g)
ミキサー
副食は滑らかなペースト状の形態
(エネルギー1500kcal、蛋白質60g、脂質50g)
荒きざみ ミキサー
ムース
副食は舌でしっかり押すとつぶれる硬さ
(エネルギー1450kcal、蛋白質40g、脂質50g)
ムース

<食事の一例>
・全粥ミキサーゼリー・さけムース・ポテトサラダムース・おろし白桃・野菜すまし汁・エンジョイゼリー

 

重症心身障害病棟の行事食

月に1回、季節の行事食を提供。
管理栄養士と調理師が趣向をこらしたメニューがたくさん。

ビビンバ丼 夏野菜カレー(温玉のせ)
ビビンバ丼 夏野菜カレー(温玉のせ)
エビクリームドリア オムライス
エビクリームドリア オムライス
調理の様子
調理の様子1調理の様子2

 

NST(栄養サポートチーム)

「栄養サポートチームとは(NST)」とは、栄養Nutrition)、支援Support)、チームTeam)の略語で、医師・管理栄養士・看護師・薬剤師・リハビリ・臨床検査技師などのスタッフで、栄養面から支援するチームです。

・一人ひとりに合わせた栄養管理を行い、栄養状態の維持・改善を目指します。
栄養状態を良くすることで、感染症や床ずれ(褥瘡)を防ぎ、療養生活やリハビリが円滑に進むためのお手伝いをします。

〇回診日 毎月第3木曜日 14:30~

NST1 NST2

 

薬剤部

 薬剤部では、当院をご利用される重症心身障害児(者)の方へお薬の調剤、コロナワクチン予防接種時の薬剤調製、薬剤説明、入所時の持参薬確認、チーム医療での介入などを行っております。

 当院を利用されている皆様のお薬の特徴として、服用されているお薬の種類が多いことや粉のお薬が多いこと、抗てんかん薬など非常に細かい量で調節をしていることなどが挙げられます。入所されている方々の年齢や体重などに応じて、投与量や投与経路などを確認し、適切な薬物療法を実施することで服用薬の有効性・安全性の確保に寄与しています。

 重症心身障害児(者)医療におけるエビデンスはまだまだ少ないため、薬剤師の立場から医薬品の適正使用に繋げていきたいと考えております。

 お薬のことで何かわからないことがありましたらお気軽にご相談ください。

入所をご希望の方へ

渋川医療センターの重症心身障害病棟は3東病棟50床、3西病棟50床の計100床で運営しています。

長期入所

児童福祉法に基づく「医療型障害児入所支援(指定発達支援医療機関)」と障害者総合支援法に基づく「療養介護サービス」を一体的に実施し、児者一貫した支援を行っています。

※ご利用には、児童相談所又は市区町村による支給決定と障害福祉サービス受給者証が必要です。

短期入所

指定短期入所サービスを空床型で運営しています。
ご家族の状況(健康上の問題、出産、冠婚葬祭等)により、短期間の間、入所いただける障害福祉サービス事業です。

※ご利用には、市区町村による支給決定と障害福祉サービス受給者証が必要です。

短期入所

・児童相談所又は行政機関において重症心身障害相当と判定された児童。
・障害支援区分5又は6に該当し、療養介護サービスを受給する対象として市区町村が認めた方。

※詳しくは、管轄の児童相談所や市区町村、下記窓口までご相談ください。

入所までの流れ

ご相談

入所ご希望の場合は下記窓口までお気軽にお問い合わせください。入所のお申込みには必要な書類等があります

入所検討委員会

2か月に1回の頻度で開催。
診療情報提供書や入所希望児者調査票などの情報をもとに検討します。

↓↑状況によって順番が入れ替わることがあります

外来受診

小児科医による診察及び付き添いのご家族の方からお話を伺います

入所(長期・短期)

入所が可能となりましたら入所日の調整を行います。入所の契約は入所日当日に行います。

その他

見学についても随時受け付けております。
見学希望、入所に関するお問い合わせは下記までお気軽にご連絡ください。

お問い合わせ窓口

渋川医療センター 療育指導室
TEL:0279-23-1010(病院代表)
受付時間:月~金(祝日を除く)9:00~17:00

重症心身障害病棟からのお知らせ

2023年04月01日
重症心身障害病棟ホームページを作成しました  
2023年03月15日
直接面会を予約制で再開します
2023年02月10日
ガラス越し面会を予約制で実施します