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腫瘍内科


受診される方へ

※当科の診療は完全予約制となっています。
【初診の方】
診察は火曜日~木曜日の午後に行っています。受診を希望される方は、紹介状をご持参の上、あらかじめ外来予約センター(042-742-8317 平日8時00分~16時30分)にて初診の予約をして下さい。

<セカンドオピニオンについてはこちらをご覧下さい>
 セカンドオピニオン外来
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対象となる疾患

悪性固形腫瘍(がんなど)が対象となりますが、当院の診療体制から以下に限らせていただきます。
 1) 腫瘍の診断に困っている
 2) どの診療科に紹介するのかわからないような腫瘍性疾患
   (白血病やリンパ腫などの血液疾患や小児のがんは対象としておりません。)
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腫瘍内科の特色と当院での状況

 患者さまにとって腫瘍内科という名称は初めて目にするものかもしれません。その名前の通り、腫瘍(特にがん)にたいして内科的治療を中心として対応する診療科ということになります。日本では、ごく一部の大学を除いて、最近までこのようながん治療を中心に行う内科学の講座がなかったため、馴染みのない存在になっています。しかし、近年の科学の進歩によって、がんの原因が遺伝子の異常によるものであること、遺伝子異常によって細胞内での増殖シグナルの増幅(細胞が増殖し続ける状態になってしまうこと)によって正常細胞が腫瘍化した結果が「がん」であることが明らかにされました。自動車のアクセルとブレーキに例えられますが、アクセルが踏み続けられてしまって(あるいはブレーキが全く利かない状況になった結果として)、暴走した結果が細胞のがん化だと言えます。がん化の直接の原因となる増殖シグナルをターゲットとした分子標的薬(つまり、上の例ではアクセルを直接抑える薬)の開発が進み、臨床上の成功につながりました。さらに最近では、がん細胞(遺伝子変異の結果、本来は異物として免疫が排除しようとして攻撃するはずです)が、どのようにして免疫による攻撃を逃れていくのか、その分子機構も解明されてきており、これによって免疫チェックポイント阻害薬が開発され、がん薬物療法は現在大きな変貌を遂げつつあります(がん細胞の免疫逃避機構の解明により画期的な治療薬の開発を行ったことで、本庶博士に2018年のノーベル医学生理学賞が授与されました)。これらの医療を担当する腫瘍内科ががん医療の中心的存在となりつつあります。
 当院では多くの診療科でがん患者を受け入れて治療を行う体制がすでに確立しております。この体制は今後も変わりはありませんので、これまで通り各診療科を受診して下さい。当科としては、1.腫瘍の診断に困っている、2.どの診療科に紹介するのかわからないような腫瘍性疾患、といった症例について、外来での受け入れ(その後、適切な診療科への院内紹介も含めて対応いたします)を予定しております。また、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医として、セカンドオピニオンにも対応いたします。
 腫瘍内科外来は当院の「外来治療センター」(外来でのがん薬物療法は主にここで施行されます)に併設されておりますので、担当医は手術(消化器外科医長兼任)や出張などを除いて、「外来治療センター」に基本的に常駐し、腫瘍内科以外のがん薬物療法に関しても治療中の急な副作用などの対応に当たっています。また、毎朝8時30分から「外来治療センター」で当日施行される全てのがん薬物療法についてのレビューを担当看護師や薬剤師とともに行い、治療法の確認や治療法のリスク・問題点などを明確にすることにより、安全に当院でのがん薬物療法が行われるように支援しております。

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