主な事業内容
予防接種センターの主な事業内容は、下記の3つです。
- 予防接種事業
- 予防接種に関する医療相談
- 予防接種に関する情報提供
予防接種に関する相談から接種までの流れ
相談電話番号
059-236-4155(平日10~12時、13~16時)
お問い合わせ内容により対応する曜日、時間帯が異なりますのでご注意ください。
コロナワクチンに対するお問い合わせ:平日10~12時、13~16時
コロンワクチン以外のお問い合わせ:毎週火・金曜日10~12時、13~16時
三重県アレルギー相談センター:毎週月・木曜日、13~16時
現在、新型コロナワクチンの問い合わせが増えております。
下記の問い合わせフォームにご記入いただければ、数日以内に電話またはメールにて回答いたします。
FAX 059-236-4156 でも受付しております。
ご協力をお願いいたします。
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新型コロナワクチンについてよくある質問と答え
お問い合わせの前に、よく似た質問がないかご確認ください。
さらに詳しい内容については、厚生労働省「新型コロナワクチンQ&A」(https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/all/)をご覧ください。
- Q1.持病がありますが、ワクチンを接種することはできますか?
- A1.慢性的な病気がある方でもワクチンを接種できる場合が多く、感染した場合には重症化するリスクが高い病気は、優先接種の対象となります。しかしながら、ワクチン接種は体調の良い時に受けるのが基本です。病状が悪化している場合などは避けたほうが良いと考えられます。かかりつけ医とよくご相談ください。
- Q2.アレルギー反応を起こしたことがあるのですが、接種を受けても大丈夫でしょうか?
- A2.気管支喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症、じんましんなどアレルギー体質がある場合でも、接種を受けることは可能です。ただし、接種後に30分間、接種会場で待機していただくことになります。アレルギーについて医療機関にかかっている場合には、事前に主治医の先生にご相談ください。
- Q3.薬を飲んでいますが、ワクチン接種することはできますか?
- A3.薬を飲んでいるために、ワクチンが接種できないということはありません。しかし、接種を慎重に検討した方が良い場合がありますので、かかりつけ医とよくご相談ください。
- Q4.他のワクチンの接種も考えていますが、どれくらいの間隔をあければよいでしょうか?
- A4.新型コロナワクチンとその他のワクチンは、どちらが先になった場合でも、13日間の間隔をあけて接種を受けることができます。
- Q5.新型コロナウイルスに感染したことのある人は、ワクチンを接種することはできますか?
- A5.すでに感染した人でも、ワクチンを接種することはできます。感染から回復した後に一定の期間をおく必要がある場合がありますので、主治医の先生にご確認ください。
相談内容の内訳(平成23年度)
実際に、予防接種センターを受診される方は、トラベラーズワクチンを接種される方がほとんどです。下記に、トラベラーズワクチンについて記載します。
トラベラーズワクチンの接種スケジュール
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0日 |
1週間 |
2週間 |
3週間 |
4週間
(1か月) |
5週間 |
6週間 |
7週間 |
8週間
(2か月) |
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6か月 |
1年 |
A型肝炎 |
1回目 |
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2回目 |
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3回目 |
B型肝炎 |
1回目 |
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2回目 |
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3回目 |
日本脳炎 |
1回目 |
2回目 |
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3回目 |
破傷風 |
1回目 |
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2回目 |
3回目
(通常12~18か月) |
狂犬病 |
1回目 |
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2回目 |
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3回目 |
髄膜炎菌 |
1回のみ |
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子どもの時に、日本脳炎ワクチンや破傷風ワクチン(三種混合/DPTワクチン)を接種された方は、それぞれ1回の接種で済む場合があります。
A型肝炎
- A型肝炎は、汚染された水、食べ物(カキなどの二枚貝、魚介類など)から感染する病気です。
- 発症すると発熱、倦怠感、黄疸、食欲不振、嘔気を認めます。重症になると、1か月以上の入院が必要となる場合があります。
- アジア、アフリカ、中南米に、広く存在します。
- 予防は手洗い、加熱処理したものを食べる習慣をつけること、飲み水はミネラルウォーターを用いることで、一般の感染予防に加えて、ワクチン接種による抗体獲得です。
- ワクチンは、途上国に中・長期間(1か月以上)滞在する人にお勧めです。特に60歳以下の人は、抗体保有率が低いため、接種をお勧めします。
A型肝炎の流行国 CDC Yellow book 2012
画像をクリックすると拡大表示されます。
B型肝炎
- B型肝炎ウイルスは、血液や体液を介して感染します。体液には、性行為によるもの以外に、傷からしみ出る液、唾液も含まれます。
- ウイルスの感染により、20~30%が急性肝炎を発症し、倦怠感、黄疸が出ます。その1%前後は劇症化して、昏睡、死亡することがあります。また、ウイルスを排除できず、持続的に感染した場合、慢性肝炎、肝硬変、あるいは肝臓がんの原因となることがあります。
- 世界におけるB型肝炎ウイルス持続感染者は、欧米では人口の0.1~2%、東南アジア、中国、多くのアフリカ諸国では10~20%です。日本では、乳幼児は0.03%、50歳代は1%と年齢により異なっています。
- 海外渡航では、事故、外傷に注意し、渡航先での性行為に注意することで予防が可能なことが多いとされています。
- ワクチンは、途上国に長期間滞在する人にお勧めです。
B型肝炎の流行国(持続感染している成人) CDC Yellow book 2014
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日本脳炎
- 日本脳炎は、豚などの動物の体内で増殖したウイルスを吸血した蚊が、人間を刺すことで感染します。
- 高熱、頭痛、嘔吐などで発症します。その後、昏睡、けいれん、麻痺などが起こります。死亡率が高く、後遺症を残す例も多くみられます。
- アジア地域で多く発生がありますが、オーストラリアの一部やパプアニューギニアでも発生の報告があります。
- 都市部に渡航される人でも、流行地域の田舎でキャンプ、ハイキングなど戸外活動を積極的に行う人は予防のため、虫よけスプレー、蚊取り線香の使用、長袖着用、ワクチン接種をお勧めします。
- 有効期間は、約5~10年間です。
日本脳炎の流行国 CDC Yellow book 2014
画像をクリックすると拡大表示されます。
破傷風
- 破傷風菌は世界中の土壌の至る所に存在し、日本でも毎年死亡者が報告されています。
- 症状は、アゴや首の筋肉が硬くなることが多く、筋肉のけいれんが起こります。重症例は呼吸不全で死亡することがあります。
- 子どもの時に、三種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風)ワクチンを接種された方は、1回の接種で済む場合があります。
- 破傷風の有効期間は、約10年間です。
狂犬病
- 犬だけでなく、猫、キツネ、アライグマ、コウモリ、リス、スカンクなどの哺乳動物に咬まれることによって感染する危険があります。
- 感染して、1~3か月たってから発症します(もっと早く発症する場合もあります)。症状は、頭痛、発熱、倦怠感などで始まり、脳炎症状があらわれます。やがて全身麻痺が進行して、呼吸障害により死亡します。発病すれば、ほぼ100%死亡します。
- アジア、アフリカ、中南米で流行しています。
- 予防は、不用意に動物に近寄らないで、噛まれないようにすることです。もし咬まれた場合は、ワクチン接種の有無に関わらず、石鹸と流水でよく洗い、早急に病院へ行き、創傷処置、曝露後予防などを受けて下さい。
狂犬病ワクチンは、流行地への長期滞在、研究者など動物と直接接触する人や、奥地・秘境などへの渡航で、すぐに処置が受けられない人にお勧めです。
狂犬病ワクチン
髄膜炎菌
- 髄膜炎菌は、咳やクシャミによってうつり、鼻やノド、気管の粘膜などにいったん定着します。その後、これらの一部で、菌は粘膜から血中や脳脊髄腔に入って、侵襲性感染症を起こします。
- 日本での発生は、年間10~40例弱(2005~2013年)と稀ですが、アフリカ中部で多く発生しています。また先進国でも、アメリカやオーストラリア、イギリスでは、年間数百例の発生があります。
- 発症すると発熱、頭痛、嘔吐など、風邪に似た症状で始まりますが、その後、急速に症状が進行して、生命にかかわることがあります。
- ワクチンは、アフリカに滞在する人にお勧めです。また、学生寮などで共同生活をおこなう10代は感染するリスクが高いので、接種をお勧めします。
髄膜炎菌ワクチン
- 髄膜炎菌には13種類ありますが、そのうちの5種類(血清型A, B, C, Y, W-135)が、侵襲性感染症の主な原因となります。
- 日本や海外で広く用いられている髄膜炎菌ワクチンは、4種類(血清型A, C, Y, W-135 )の髄膜炎菌にしか効果がありません。血清型Bに対するワクチンは海外でしか接種できません。
- 1回目の接種から5年経過した場合は、1回追加接種します。
ワクチンの料金
ワクチン名 |
金額 |
料金区分 |
単独接種 |
同日2種目以降 |
A型肝炎 |
6歳未満 |
7,900 |
6,600 |
6歳以上 |
7,200 |
5,900 |
B型肝炎 |
6歳未満 |
7,100 |
5,800 |
6歳以上 |
6,400 |
5,100 |
日本脳炎 |
一律 |
7,500 |
6,200 |
破傷風 |
6歳未満 |
5,500 |
4,200 |
6歳以上 |
4,700 |
3,400 |
狂犬病 |
一律 |
13,800 |
12,400 |
髄膜炎菌 |
6歳未満 |
24,300 |
22,700 |
6歳以上 |
23,500 |
21,900 |
四種混合(DPT-IPV)
(ジフテリア、百日咳、
破傷風、不活化ポリオ)
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一律 |
11,200 |
9,900 |
不活化ポリオ(IPV) |
6歳未満 |
10,100 |
8,800 |
6歳以上 |
9,300 |
7,900 |
相談のみ |
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無料 |
例えば、成人の方がA型肝炎、B型肝炎、日本脳炎、破傷風を同日接種した場合は、黄色の料金で計算しますので、21,900円となります。
その他のワクチン
当センターでは、黄熱ワクチンや輸入ワクチンは取り扱っておりません。
予防薬
マラリア予防
当センターには、2種類の抗マラリア薬を取り扱っています。
予防薬の処方には保険がききませんので、薬代は自費となります。
アメリカに留学される方へ
- アメリカに留学される方は、過去にどのようなワクチンを接種したか、麻疹や風疹などの病気に対してどれくらい免疫があるか、問われることがあります。
- アメリカと日本の予防接種スケジュールが異なるものに、三種混合(DPT)ワクチンとポリオワクチンがあります。アメリカでは、小学校に入る前までに三種混合ワクチンを5回接種します(日本では4回です)。
また、ポリオワクチンは3~4回接種している必要があります(日本では経口ポリオでワクチンを受けた人は2回しか接種していません)。
- 結核の問題もあります。日本人は子どもの頃に結核予防としてBCGを接種しています。
しかし、アメリカ人はBCGを接種しません。すると、ツベルクリン注射を打った際に、日本人は反応があり、アメリカ人は反応がありません。このため、日本人は結核にかかっているとされることがあります。
州によって、渡航前に済ませておいた方がいい検査(ツベルクリン反応や胸部レントゲン写真)もありますので、事前に確認しておきましょう。
予防接種記録票
画像をクリックすると拡大表示されます。
予防接種センターで接種したワクチンを英語で記載させて頂きます。
渡航先でワクチン接種の続きをされる方などに必要なものです。
料金は、1,000円です(税別)。
予防接種証明書
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海外の学校に入学する際に必要になることがあります。
過去に接種したワクチンと、麻疹や風疹などの病気にかかったかどうか、などを記載させて頂きます。
料金は、5,000円です(税別)。
相談日・外来日のご案内
電話による相談日:平日10~12時、13~16時
ワクチン外来日(予約制):毎週火曜日13:30~16:30
(火曜日に受診できない方は、電話にてご相談ください。)
持参して頂きたいもの
- 母子手帳
- トラベラーズワクチンを接種されたことのある方は、その記録票
お問い合わせ
三重県予防接種センター(三重病院内)
TEL: 059-236-4155 FAX: 059-236-4156