救命救急から慢性期まであらゆるニーズに対応するハイブリット型病院

独立行政法人 国立病院機構 北海道医療センター
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各診療科のご案内

診療科  整形外科(脊椎脊髄病センター・足の外科センター)

当科の対象疾患

<脊椎・脊髄疾患>
特発性側弯症、先天性側弯症、症候群性側弯症、神経筋原性側弯症、成人脊柱変形、頚椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニア、頚椎症性神経根症、頚椎症性脊髄症、脊柱後縦靭帯骨化症、脊柱黄色靭帯骨化症、脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症、腰椎分離すべり症、脊椎外傷、脊髄損傷、脊椎感染症(結核性脊椎炎、化膿性脊椎炎)、脊椎脊髄腫瘍、骨粗鬆症性脊椎骨折、透析脊椎症、関節リウマチに伴う脊椎障害、多数回脊椎手術例など
<上肢・下肢の変性疾患>
手関節症、手指の変形、肩肘手の神経障害、変形性肘関節症、肩関節腱板損傷、肩関節周囲炎、リウマチ変形、変形性股関節症、変形性膝関節症、半月板変性、変形性足関節症、足部変形など
<上肢・下肢の外傷>
肩の骨折、上腕骨骨折、前腕骨骨折、手指の骨折、腕や手指の神経・腱・靭帯損傷、大腿骨頚部骨折、大腿骨骨幹部骨折、下腿骨骨折、足関節骨折、足部骨折、靭帯断裂や膝半月板損傷を含む各種スポーツ外傷など

診療内容(平成29年度整形外科手術総数:520例)

・脊椎脊髄外科手術(平成29年度216例):特発性側弯症矯正手術、先天性側弯症矯正手術、早期発症側弯症手術(Growing rod法)、骨粗鬆症椎体骨折に対する椎体形成術(BKP: Balloon Kyphoplasty)、成人脊柱変形に対する矯正再建術、頚椎・腰椎椎間板ヘルニア摘出術、頚椎椎弓形成術、腰椎椎弓形成術、内視鏡下脊椎感染症最少侵襲手術、各種脊椎感染症(化膿性脊椎炎、結核性脊椎炎)に対する脊椎手術、脊椎低侵襲前方再建術、顕微鏡下脊髄腫瘍摘出術、原発性・転移性脊椎腫瘍再建術、血液透析患者の各種脊椎手術術、合併症のあるハイリスク症例の脊椎脊髄手術など

・四肢の変性疾患に対する手術(平成29年度115例):人工膝関節置換術、足関節固定術、足関節鏡下関節形成術、外反母趾矯正手術、下肢変形矯正骨切り術など

・四肢の外傷に対する手術(平成29年度189例): 膝十字靭帯再建術、足関節靭帯再建術、半月板縫合術、半月板切除術、股関節周囲骨折に対する骨接合術や人工骨頭置換術、各種観血的骨接合術、四肢髄内釘固定術、創外固定術

※専門外来

「脊椎脊髄病外来」
「脊柱側弯症外来」
「手・肘・肩外科外来」
「下肢専門外来」

スタッフ

氏名・職名 認定資格 主な専門分野
伊東 学
統括診療部長
手術部長
(脊椎脊髄病センター長)
日本整形外科学会整形外科専門医
日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医
日本整形外科学会脊椎脊髄病医
日本整形外科学会運動器リハビリテーション医
日本医師会認定産業医
脊椎脊髄外科
脊柱側弯症
脊柱変形
脊椎低侵襲手術
脊椎・脊髄外傷
永野  裕介
医師
日本整形外科学会整形外科専門医
日本手外科学会専門医
日本体育協会公認スポーツドクター
手の外科
マイクロサージャリー
長谷部 弘之
医師
日本整形外科学会整形外科専門医 脊椎脊髄外科
非常勤医師
5名

検査・治療手技

3テスラの高磁場MRI装置、3次元CT画像を用いた最新画像診断、脊椎腫瘍などに対する組織診断、神経内科と連携した神経生理検査、肩・肘・手・膝・足関節の関節鏡、超音波診断など駆使した総合診断をおこなっています。

最新設備を備えた手術室で一般的な脊椎脊髄手術はもちろんのこと、難易度の高い脊柱側弯症の矯正手術、脊椎内視鏡などを用いた最少侵襲脊椎手術を安全に行っています。総合病院である利点を生かし、麻酔科、集中治療室をはじめ各診療科との連携による合併症を有する症例への手術治療も積極的におこなっています。血液透析に対する医療設備も充実しており、長期維持透析患者の透析脊椎症などの周術期管理の難しい疾患の手術も数多くおこなっています。北海道内で発生する結核性脊椎炎や治療に難渋する脊椎感染症の症例が当科に多く紹介されています。
四肢の変性疾患についても腕や手の関節・腱・神経などに対する治療や膝の末期変形性関節症に対する人工膝関節置換術をはじめ、高齢者や内科的合併症のため一般の病院では治療不可能な難易度の高い症例に対する治療も積極的に行っています。
外傷治療に関しても、前述の総合病院の特色を生かして、人工透析中の患者様や心疾患などの内科的合併症を有する高齢者の大腿骨頚部骨折に対する骨接合術も、数多く施行しております。
手術後急性期を経て状態が安定した後は、早期の自宅への退院支援や回復期リハビリ施設への転院を地域の医療機関との連携を蜜にして行い、患者様の早期社会復帰の実現に努力しております。

  • <治療例1>


    77歳、女性。骨粗鬆症性椎体骨折後に骨癒合が得られず歩行障害が出現しました。椎体形成術とCBTという新しい固定技術により低侵襲手術で手術後早期から歩行が可能となりました。

  • <治療例2>


    手術MRI像               手術後X線画像

    71歳、男性。第2/3腰椎化膿性椎体椎間板炎で高熱と高度の腰痛がありました。経皮的脊椎内視鏡を用いた低侵襲の手術により、手術後に痛みは軽減し感染は治癒しました。

  • <治療例3>


    64歳女性: 成人側弯症のため高度な脊柱変形と神経障害がありました。前・後方合併再建術により、神経障害は改善し良い姿勢が獲得されました。長時間の歩行も楽にできるようになりました。

  • <治療例4>


    13歳女性:特発性側弯症で高度な脊柱変形がありました。後方脊柱変形矯正手術により、正常な脊柱形態が獲得されました。術後2週で退院できました。

  • <治療例5>


    74才女性:凹脚になり膝の関節軟骨がすり減って無くなってしまった末期の変形性膝関節症のためあまり歩けなくなりました。人工膝関節置換術を行い、痛くないまっすぐな膝でパークゴルフを楽しんでいます。

地域医療機関へのメッセージ

札幌市西区・手稲区はもとより、市内をはじめ道内の多くの医療機関より、たくさんの患者様のご紹介をいただき誠にありがとうございます。当院の整形外科は、国立病院機構南札幌病院と西札幌病院の整形外科が平成22年に統合されてできました。平成26年からは北海道大学大学院医学研究科脊椎脊髄先端医学講座の伊東 学 特任教授を脊椎脊髄病センター長として迎え、困難な脊椎脊髄疾患に対する先進の医療を提供する診療科として再出発をいたしました。骨粗鬆症性脊椎骨折、頚椎症性脊髄症、腰部脊柱管狭窄症といった高齢者に多い疾患はもとより、特発性側弯症、先天性側弯症などの小児の脊柱変形の専門的治療もおこなっております。また。治療に難渋する脊椎感染症に対する内視鏡下低侵襲治療も数多く施行しています。総合病院の良さを生かし、各診療科の垣根を越えた医療により、合併症をもった患者様の運動器疾患の手術治療に力を入れております。脊椎脊髄疾患はもとより、下肢に関しても平成28年から足の外科センターを開設し難治性疾患を含む骨・関節疾患に対する外科的治療を積極的に行っております。また、平成30年度からは新たに常勤の上肢疾患専門医も赴任し手・肘・肩専門外来を開設し、運動器疾患全般に対する高度な医療を提供できる診療科として、札幌西地区をはじめ道民の皆様にお役にたてるように努力してまいります。平成27年からは、慢性疼痛に対する専門外来を、麻酔科専門医と共同し開始いたしました。お気軽に患者様に関するご相談をいただければ幸甚です。ご紹介の折は、当院の地域医療連携室を通しご連絡をいただければ幸いです。