
診療科 耳鼻いんこう科
当科の対象疾患
頭頸部腫瘍(舌がん、喉頭がん、咽頭がん、鼻副鼻腔がん、甲状腺腫瘍、耳下腺・顎下腺腫瘍など)、中耳炎、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、鼻中隔湾曲症、声帯ポリープ、アデノイド、扁桃炎、咽頭喉頭炎、急性難聴、めまい症、顔面神経麻痺、鼻出血、嚥下障害 など
診療内容
耳、鼻、口腔、咽頭、喉頭疾患の他、顔面から頸部の疾患に対し、手術治療を中心とした専門的治療を行います。嚥下障害に対する原因診断や嚥下機能評価を行います。
スタッフ
氏名・職名 | 認定資格 | 主な専門分野 |
---|---|---|
鈴木 章之 医長 |
耳鼻咽喉科専門医 頭頸部がん専門医 |
頭頸部腫瘍、耳鼻咽喉科一般 嚥下機能評価 |
飯塚 さとし 医師 |
検査・治療手技
標準聴力検査、精密聴力検査、インピーダンスオージオメトリー、耳音響放射、平衡機能検査、眼球運動検査装置、耳管機能検査、聴性脳幹反応、鼻腔通気度検査、鼻腔・咽頭・喉頭の内視鏡検査(NBI)、エコー検査、CT・MRI検査、シンチグラフィー、嚥下造影検査、ナビゲーションシステム、顕微鏡下の耳科手術、鼻内視鏡手術、ビデオラリンゴ手術
主な治療実績(28年度)
- 頭頸部腫瘍手術
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- 甲状腺腫瘍手術: 23例 (悪性18例、良性5例)
- 副甲状腺腫瘍手術: 2例
- 耳下腺腫瘍手術: 18例(悪性5例、良性13例)
- 喉頭悪性腫瘍全摘術: 3例
- 口腔・咽頭悪性腫瘍手術(経口腔): 5例
- 鼻副鼻腔悪性腫瘍手術: 1例
- 頸部郭清術: 11例
- 頸嚢摘出術: 3例
- その他の手術
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- 内視鏡下鼻副鼻腔手術: 32例
- 耳科手術: 3例
- 喉頭微細手術: 7例
- 気管切開術: 21例
- 誤嚥防止術: 8例
- 扁桃摘出術: 13例
- アデノイド切除術: 5例
- 鼓膜換気チューブ挿入術: 18例
地域医療機関へのメッセージ
人間の五感には、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚があり、耳鼻咽喉科はこのうち聴覚、嗅覚、味覚を中心としたすべての感覚と密接に結びついた診療科です。また、発声、構音、そしゃく、嚥下などの、人間にとって非常に重要な機能をもつ部位をあつかいます。これらの機能を可能な限り温存しながら、それぞれの患者さんにあわせた、最善の治療を目指しています。具体的には、中耳炎、難聴、耳鳴り、めまい、顔面神経麻痺、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、扁桃炎、咽頭喉頭炎、声帯ポリープ、嚥下障害などの他、舌や咽頭、喉頭、耳下腺、甲状腺、首などのはれ(腫瘍)の治療を行います。
当院では耳の顕微鏡下手術、内視鏡による鼻副鼻腔手術や喉頭微細手術、頭頸部外科手術など、耳鼻咽喉科領域全般の手術治療が可能です。特に、鼻内視鏡手術では、ナビゲーションシステムを使用して、より安全で確実な手術が可能です。また、外来診療においては、特殊光観察法の一つであるNarrow Band Imaging(NBI)を使用した内視鏡検査により、咽頭・喉頭領域のがんを早期に発見することが可能です。
嚥下内視鏡や咽頭造影による嚥下機能評価も積極的に行っています。
みみ、はな、くち、のどの症状や声のかすれ、首のはれでお困りの方、飲み込みがうまく行かない、むせやすいなどの症状でお困りの方、耳鼻科領域のがんが心配な方がいらっしゃいましたら、耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。