耳鼻咽喉科・頭頸部外科このページを印刷する - 耳鼻咽喉科・頭頸部外科

2017年5月2日掲載

 “病院の耳鼻科“はクリニックの耳鼻科のイメージとは少し異なり、“耳・鼻・のど”へのお薬による治療だけでなく、頸部や副鼻腔、側頭骨など頭頸部の広い範囲の手術を担当するため、近年では「耳鼻咽喉科・頭頸部外科」と呼ばれることが多くなっています。当科は、地域の耳鼻咽喉科・頭頸部外科として、ほとんどすべての頭頸部疾患にオールラウンドに対応し、近隣のクリニック等から多数のご紹介を頂いています。高度な専門的治療を要する場合は、防衛医科大学校病院等と連携して安全で質の高い医療を提供いたします。
 なお、当科は紹介予約制ですので、まずはお近くの耳鼻咽喉科クリニックなどを受診して、かかりつけ医からの紹介状をお持ちになり、電話予約をお願いします。
 急患には、予約なし・外来診療時間外でも出来る限り対応致しますが、かかりつけ医からお電話で連絡を頂くとスムーズです。

はな

 鼻づまり、鼻水、くしゃみ、のどに鼻水が流れる、においがしない、頭が重い

耳鼻咽喉科

 「慢性副鼻腔炎」いわゆる“ちくのう症”に対して、ハイビジョン内視鏡、マイクロデブリッター、ナビゲーションシステムなど最新の手術器機を導入して、鼻副鼻腔内視鏡手術を行っています。全身麻酔の安全性は昔に比べて飛躍的に向上していますので、基本的に入院・全身麻酔で行います。これら技術の進歩により、安全性が高まり、入院期間も短縮され、術後の痛みも少なくなっています。


耳鼻咽喉科

 ひとくちに“慢性副鼻腔炎”=“蓄膿症”といっても、いくつもの種類があり、病態に応じた治療法の選択が必要です。近年アレルギーが関係する重症の副鼻腔炎(好酸球性副鼻腔炎)が多くなっており、この病気は厚生労働省により難病にも指定されています。根治は難しい病気ですが、鼻内を手術でいったん大掃除してからステロイド内服・点鼻・はなうがいなどを継続することで、寛解状態を維持することができ、症状が劇的に改善します。
 当科では、手術だけでなく、合併する気管支喘息や中耳炎などの評価、難病申請のお手伝い、ステロイド長期投与による副作用対策、術後継続治療に欠かせない連携施設のご紹介等も含めて、トータルに治療をご提案します。


 花粉症、アレルギー性鼻炎

耳鼻咽喉科

 鼻炎の薬はもらっているけれど効果が今一つ、このまま薬を使い続けるのもどうだろうか?などのお悩みに当科では対応しています。
 鼻のスプレーや飲み薬以外のアレルギー性鼻炎の治療法には、“何のアレルギーなのか?”をしっかり調べたうえでアレルギー体質を改善する“免疫療法”と鼻の中でアレルギー反応が起こる主な場所(下鼻甲介)の体積を減らす“手術”の2通りの方法があります。
 手術としては、炎症の主な場所である下鼻甲介粘膜(鼻の中にある最も大きいヒダ)をレーザーなどで浅く焼いたり、切除したりする下鼻甲介手術が広く行われています。当科では外来日帰りで“下鼻甲介粘膜高周波電気凝固術”を行っています。手術の際の痛みや出血、その他の合併症の危険性や後遺症の心配が少なく、日帰りで安全に行える手術として普及しています。

耳鼻咽喉科
耳鼻咽喉科

 鼻の左右を隔てる壁(鼻中隔)が強く曲がっている場合などは、外来手術が難しいことがあります。その際は、入院して全身麻酔での粘膜下下鼻甲介骨切除および鼻中隔矯正術をお勧めします。
 舌下免疫療法(スギ、ダニ)は、長期間(数年間)の定期通院が必要です。当科で導入後、安定したら提携医療機関をご紹介します。

のど

 声がかすれる、のどの違和感


耳鼻咽喉科

 長期間の喫煙歴がある方で声の調子がよくないかたは、内視鏡検査をお勧めします。最新のハイビジョン内視鏡(NBI)を用いて、早期がんの診断が可能です。

耳鼻咽喉科
声帯ポリープ

 当院では声帯ポリープ切除、喉頭直達鏡下あるいは内視鏡下喉頭腫瘍生検を行います。悪性疾患の治療に関しては大学病院など、しかるべき専門施設へ紹介します。


 飲み込みにくい、むせる


耳鼻咽喉科

 嚥下障害の診断・治療を行います。胃瘻造設すべきかどうか?そのほか、誤嚥防止手術や気管切開カニューレ管理のご相談もお受けいたします。

くび

 頸部や顔面の腫瘤(しこり)・腫れ・痛み


 いろいろな原因で起こるため、治療方針を立てるためには、まずは正確な診断が必要です。当院では、血液検査、各種画像検査、穿刺吸引細胞診などで、正確な診断を行った後に治療を行います。当院では、防衛医大耳鼻咽喉科と連携して、甲状腺、唾液腺疾患(唾石症、ガマ腫、耳下腺・顎下腺良性腫瘍)、頸部のう胞性疾患(正中頸のう胞、側頸のう胞)などの良性疾患の手術をおこなっています。頸部にはいろいろな重要な神経が通っているため、当科では最新の神経モニタリング装置を用いて、神経機能温存に努めています。

耳鼻咽喉科

みみ

 聞き返しが多い、急に聞こえが悪くなった、詰まった感じがする、
 “みず”が溜まっている?と言われた。


耳鼻咽喉科

 まず、どのようなタイプの難聴か?を診断して治療を行います。急性感音難聴など早急に対応しなければならないタイプの難聴もあります。
 当院は、急性感音難聴の入院加療(ステロイド)に対応しております。ステロイド治療には副作用もありますので、ある程度の年齢で持病をお持ちの方は病院で全身評価もやっておくのが良いでしょう。また、薬での治療だけでなく安静がとても重要な病気です。外来治療では仕事も休めず、安静が保てない方なども入院治療が良いでしょう。
 一方、手術で“きこえ”が改善する難聴もあります。CTなどで詳しく検査して適切な手術を提案します。当院では鼓膜形成や鼓膜換気チューブ留置などが可能です。真珠腫性中耳炎や耳硬化症の手術は防衛医大を紹介します。


耳鼻咽喉科
 ↑
鼓膜換気チューブを留置した鼓膜(滲出性中耳炎の方は聞こえが劇的によくなります)

 補聴器を試したい!


 「高い補聴器を買ったけど、結局使わなかった!」という話を聞いたことがありませんか?

耳鼻咽喉科

 補聴器の装用は、高機能で高価な補聴器を選べばよいというものではなく、耳型の作成、使う人の聴力や使用環境に合わせて出力を設定する、補聴器に慣れる練習の指導を行うなど、多くの専門的知識を要します。当科では、防衛医大耳鼻咽喉科 耳・聴覚部門責任者の水足講師を招聘し、適切な補聴器装用をサポートします。

耳鼻咽喉科

 繰り返す “めまい”


 “めまい”の正確な診断・治療は、実は、かなり手間がかかります。原因がいろいろな科にまたがっているため、どこの科を受診したらよいのか?わからない、という患者さんも多いです。当院は総合病院ですので、脳梗塞や腫瘍などの脳外科的疾患、貧血・不整脈などの内科的疾患が原因のめまいも他科と連携して診断・治療することができます。

耳鼻咽喉科

 耳鼻科が取り扱う“めまい”にもいろいろ種類がありますが、鼓膜や聴力の状態を確認したうえで、赤外線CCDカメラを用いて病的な目の動き、“眼振”を観察することで、より正確な診断を行います。これにより、“めまいの薬”を処方するだけでなく、耳石置換療法や前庭リハビリ指導も丁寧に行うことができます。
 “めまい”のほとんどは、平衡機能をつかさどる内耳の一時的な機能低下によるものです。
かなり多くの方が経験し、自然に軽快することも多い病気で、心配なタイプのめまい、治療による大きな効果が得られる“めまい”はそれほど多くありません。診断にはこれまでの経過(過去の聴力検査など)が重要ですので、まずは、お近くの耳鼻科などを受診して紹介状をお持ちのうえ、電話予約をお願いします。


 開放病床制度


 当院では地域医療連携の一環として、確かな医療技術と豊富な経験を有する専門医(近隣の診療所院長など)を連携医・非常勤医師として登録し、連携医が当院での外来診療だけでなく、入院病床や検査設備、手術環境を利用できる “開放病床制度” を採用しています。入院中の診療は当院の医師と連携医が協力して行います。
 これにより、自分の普段の健康状態を知っていて信頼できる、かかりつけ医師に入院や手術を含めて継続して治療を行ってもらうことができます。


耳鼻咽喉科

 研修プログラム


 当科は防衛医科大学校病院耳鼻咽喉科専門医育成プログラムの協力施設に登録されており、専門医をめざして修練中の医師(専攻医、後期研修医)も交代で勤務します。この制度により、当科での手術症例および問題症例は防衛医大耳鼻咽喉科での症例カンファレンスで検討され、診療の質が担保されます。


耳鼻咽喉科

スタッフ

  みぞかみ  だいすけ
(責任者)
耳鼻咽喉科医長
◎資格
 医学博士
 日本耳鼻咽喉科学会 専門医 専門研修指導医 補聴器相談医
 日本気管食道科学会 専門医
 厚生労働省 補聴器適合判定医
 埼玉県難病指定医
  みずたり  くに
非常勤医師
(毎週月曜日午後
予約診療)
 防衛医科大学校 耳鼻咽喉科学講師
◎資格
 医学博士
 日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本人類遺伝学会、
 臨床遺伝専門医
  かね  けん
非常勤医師
(毎週金曜日)
◎資格
 日本耳鼻咽喉科学会専門医
  さいとう  ひでゆき
非常勤医師
(第1・3・5週水曜日)
 斉藤耳鼻咽喉科医院院長
 慶應義塾大学非常勤講師
◎資格
 日本耳鼻咽喉科学会専門医
 厚生労働省認定補聴器適合判定医