当院は平成16年12月国立病院機構奈良病院と統合し、独立行政法人国立病院機構奈良医療センターとして、三井院長のもとで3年半が経過したところで異動があり、平成20年7月から院長として赴任致しました。 結核・重症心身障害・筋ジストロフィー・神経難病を中心とした、従来からの奈良医療センターの診療と今後を展望しますと、「起承転結」のことばが浮かんできます。
「起」は救急医療と急性期、「承」は回復期、「転」は療養型病院や老健施設等、「結」は在宅と言われています。当院に当てはめてみますと、「起」は一般診療、「承」は障害者病棟と結核、「転」は重心と筋ジス・神経難病、「結」は在宅支援および難病等相談支援体制だと考えます。現在の医療環境から、「承」「転」のみならず、「起」および「結」の早急な環境整備が必要と考えられます。
「祖先より受け継いだ遺産をよりよく、より大きく、より美しく次の世代へ引き継がなければならない」と、ある憲章に書かれているそうです。60年近くにわたり、先人たちが努力して築き上げた今日の奈良医療センターを、今の世代で育て、次の世代へバトンタッチすることが重要であります。諸先輩がそれぞれの職場で一生懸命に苦労された結果を直視し、その苦労に応えるためにも、「よりよく」とは質的に、「より大きく」とは量的に、「より美しく」とは質と量との調和の上に立った形で、引き継ぐための努力をしなければなりません。
国立病院機構の一員として積極的な展開を進めるためにも、地域医療を担う医療関係者、住民、行政との共生のもとに、職員ともども奈良医療センターを育み守るため、皆様のご協力をよろしくお願いします。
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