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当院は、骨・運動器疾患、糖尿病に関し、政策医療ネットワークに参加しており、専門医療の実地とこれに伴う臨床研究、教育研修、情報発信の機能を備えた施設です。呼吸器疾患、消化器疾患、神経・筋疾患、重症心身障害児、がんに関する医療にも重点を置いております。当院の特徴としては、関節リウマチをはじめとする各科に跨る合併症を有する疾患に対し、各科医師がそれぞれの専門性を生かして多方面から研究を行っていることです。
基礎的な研究に関しては、部長の田中を中心にした関節軟骨の修復と吸収性人工骨β-TCPに関する研究と、病理研究室長の斉藤を中心にした骨代謝に関するものが主なもので、糖尿病を中心とした内分泌疾患に関する基礎的な研究も薬理生化学室長の森が行っている。
これまでに得られた基礎的なデータから、日常の診療に還元されたものもいくつかあります。代表的なものは、吸収性人工骨β-TCPの開発で、すでに500例以上、約20年の使用経験を有しますが、(図1)最近、従来のβ-TCPの欠点であったもろさを改善し、物理的強度を有するβ-TCPの開発により、骨盤からの骨移植なしで高位脛骨骨切り術が可能になりました。欧州ならびに米国FDAの認可が得られ、国内より先に欧米で使用されています。また、β-TCP顆粒をヒアルロン酸もしくはコラーゲンと混合することによりinjectableなものが成型可能となり、当院臨床研究部で開発した新たな骨・軟骨欠損の修復法や骨折治療法の可能性が新聞(平成14年8月28日、平成15年2月17日、下野新聞、平成20年1月28日、日経産業新聞1面、国立病院機構本部ホームページ,研究事業(リンク:http://www.hosp.go.jp/))に掲載され、多数の来院と問い合わせがあり、一部の技術は倫理委員会承認後より臨床応用を開始しております(図2)。
Tissue engineeringによる骨・軟骨の再生は、まだ実験動物レベルではありますが、国際的に高い評価を受け、2009年のTissue engineeringのreviewに当院の技術が掲載されております(Tiddue engineering PartB:15;55-73,2009.)
| 臨床研究部長 | 田中 孝昭 | 併任 | 副院長 |
|---|---|---|---|
| 病理研究室長 | 熊谷 吉夫 | 併任 | 整形外科医長 |
| 生理研究室長 | 増田 典弘 | 併任 | 診療部長 |
| 免疫研究室長 | 茶薗 昌明 | 併任 | リハビリテーション科医長 |
| 薬理生化学研究室長 | 佐藤 稔 | 併任 | 外来診療部長 |
| 治験管理室長 | 田中 孝昭 | 併任 | 副院長 |


* Komaki H, Tanaka T, Chazono M, Kikuchi T. “Repair of segmental bone defects
in rabbit tibiae using a complex of beta-tricalcium phosphate, type 1 collagen,
and fibroblast growth factor-2”.
Biomaterials. 2006;27:5118-26
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