研修内容特色

1.研修コース・プログラムと特色

当院には23の診療科を有する静岡東部における基幹病院である。高度医療としては、循環器科での冠動脈インターベンション、心臓外科での開心術や大動脈置換術、脳外科での血管内治療、外科での肝切除術、呼吸器科での呼吸器リハビリテーションおよび睡眠時無呼吸治療、消化器科での肝胆膵系のカテーテル治療、放射線を中心とした癌への集学的治療、泌尿器科でのEWSLなどが挙げられ、各診療科の後期臨床研修においてはこれらの医療技術が習得できる。また、循環器科、外科、脳外科、小児科では積極的に地域の救急輪番体制に参画しており、急性心筋梗塞を中心とする二次救急患者の治療を経験できる。更に、国立病院機構のネットワークを利用した他施設での研修プログラムとの組み合わせも可能である。また、ナショナルセンターでの研修や海外留学による研修も可能である。内科基礎プログラムでは一般内科、消化器、呼吸器、循環器、放射線科の診療科を約6ヶ月ずつローテートすることにより、日本内科学会認定医さらには内科専門医などの資格も取得できる。

 

2.臨床研修指導医と各診療科の特徴について

各診療科には「医師の臨床研修に係る指導医講習会」などを受講して、医学教育指導技法を修得した指導医資格を有するものや各種医学会の指導医資格を有するもの、大学の非常勤講師を兼任するものなど、後期臨床研修指導にあたれる医師が数多い。

 

ー各診療科の特徴とプログラム

・循環器科:年間急性心筋梗塞入院が100例、冠動脈インターベンションおよびカテーテルアブレーション

・心臓血管外科:心臓血管外科学会認定の指導医を2名有し、冠動脈バイパス術、大動脈瘤摘除術

・外科:肝胆膵の悪性腫瘍など、高難度の手術

・脳神経外科:脳卒中急性期治療、脳血管内インターベンション治療

・消化器内科:肝炎治療ならびに内視鏡的検査・治療

・呼吸器科:気管支鏡検査、在宅人工呼吸療法、SAS

・一般内科:高血圧、糖尿病、腎疾患、内分泌疾患の診断と治療

・小児科:各種小児急性期疾患の診断と治療

・産婦人科:異常分娩、産婦人科腫瘍手術

・整形外科:外傷の治療、リウマチ疾患の集学的治療

・泌尿器科:泌尿器科疾患全般の診断と治療

・耳鼻咽喉科:めまいの診断および治療、喉頭微細手術

・皮膚科:褥蒼・アトピー性皮膚炎などの専門医治療

・放射線科:全身固形癌に対する放射線治療、放射線および核医学的診断学

・眼科:外眼手術、内眼手術、レーザー手術

・麻酔科:手術麻酔、ICU管理