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薬剤部の役割

薬剤科の役割

当院薬剤部では、医師・看護師をはじめとする医療スタッフと連携し、医薬品適正使用の推進や医療安全対策に積極的に関与することで薬物療法の適正化に貢献するとともに、がん化学療法や抗菌薬適正使用に関して薬剤師の専門性を発揮したより質の高い安全・安心・納得の医療を提供することを目指しています。 全ての業務においてマニュアルや手順書を作成し、全ての薬剤師が統一した業務が行うことができるように努めています。
 

薬剤部概要

薬剤師:17名[治験管理室専従担当者1名含む](2023年4月現在)
派遣薬剤師:1名(2023年4月現在)
薬剤助手:2名(2023年4月現在)
院外処方箋発行率:95.2%(2022年度平均実績)
薬剤管理指導件数:993件/月 (2022年度平均実績)
病棟薬剤業務実施加算1:808件/月 (2022年度平均実績)
病棟薬剤業務実施加算2:283件/月 (2022年度平均実績)
PMDAへの副作用報告件数:2件/月 (2022年度平均実績)
日本病院薬剤師会へのプレアボイド報告件数:28件/月 (2022年度平均実績)

薬剤部の主な業務

調剤業務

調剤室では、医師が電子カルテ入力後に鑑査システムを経て発行された処方箋に基づいて、薬の用法、用量、他の薬との飲み合わせ等問題がないかを薬剤師が確認した上で、患者さんのお薬を調剤しています。 調剤する際にはダブルチェック(調剤、鑑査)を行い、散剤および水剤についてはバーコードで管理された鑑査システムにより薬品の取り間違いや量り間違いを防止するなど調剤過誤防止に努めています。また、錠剤・カプセルの種類が多い場合は、飲み間違いや飲み忘れを防ぐために錠剤自動分包機で一回分ずつ飲めるように分包し、患者さんのお名前、薬剤名、用法を一包ごとに印刷してお渡ししています。 なお、当院では外来処方は原則として院外処方をお願いしており、入院患者さんの処方を中心とした調剤を行っています。 調剤業務

散剤調剤

錠剤分包
錠剤調剤
錠剤調剤
 

調剤鑑査
 

調剤支援システム
 
 

注射業務

注射薬調剤は、投与量・投与方法・投与速度・相互作用・重複投薬・配合変化・配合禁忌等に関して、鑑査システムを利用するとともに薬剤師が確認した上で、原則患者さんごとに1施用ずつ取り揃えを行っています。 入院患者さんの注射薬においては毎日病棟にて担当薬剤師が点滴のセットを行い、医療安全にも注意を払っています。また、患者さんと注射薬の確認をする認証ラベルを発行するなど医療過誤防止に努めています。
注射調剤支援システム
 
注射調剤
 

病棟薬剤業務

 病棟薬剤業務として、薬剤管理指導業務および病棟薬剤業務実施加算業務を行っています。各病棟に担当薬剤師を配置しています。病棟では入院している患者さんのベッドサイドに伺い、お薬の飲み方や使い方・効果・副作用・注意事項などを説明・指導しています。各病棟の薬剤師が直接患者さんに面会することで、患者さん個々の薬に関する情報(アレルギー歴、副作用歴、現在飲んでいる薬・サプリメントなど)を確認し、患者さん毎の薬学的管理を実施しています。
 各病棟の申し送りやカンファレンスにも積極的に参加し、医師・看護師など様々な職種の人と患者さんの情報を共有し、患者さんに合った薬物治療の提案をしています。また、退院時には薬剤管理サマリーを作成し、転院先の病院・かかりつけ病院・保険薬局などに入院中の薬の変化や患者さんの状態などを情報共有しています。
 医師の負担軽減、安全で良質な薬物療法の提供、医療の効率化や高度化などを目的として、積極的にプロトコールを作成し、薬物治療管理(PBPM)を円滑に進めています。 お薬について困っていることや聞きたいこと等がありましたら、薬剤師にお気軽にお声掛けください。
薬剤管理指導記録作成
 
薬物血中濃度モニタリング
 
薬剤部チームカンファレンス
薬剤部チームカンファレンス
病棟看護師からの問い合わせ対応
病棟看護師からの問い合わせ対応

外来薬剤業務


窓口で患者指導

 抗がん剤・インスリン・吸入薬などの薬について、外来の患者さんに対しても院内の薬剤師が患者さんに説明しています。入院前の手術を控えた患者さんに対し、抗凝固薬や抗血小板薬などの服用を確認し、医師の指示による休薬指導や常用薬のチェックおよびお薬相談を行っています。
保険薬局と連携し、トレーシングレポートや訪問薬剤管理指導報告書等をFAXしていただくことで、退院後の服用状況や副作用の確認などを行っています。それらの情報は医師や看護師と共有することで患者さんへの最適な医療の提供に活用しています。
家で使用した針やシリンジなどの廃棄も行うことができますので、外来処置室または薬剤部に相談してください。

手術室薬剤業務

 周術期薬剤管理業務として、手術中に使用する医薬品セット、使用済み医薬品処理、麻薬の一施用払い出し、周術期薬剤記録作成などを行っています。周術期薬剤師は術後疼痛管理(APS)チームにも所属しています。
 手術前には、副作用やアレルギーの情報、休薬が必要な薬剤や出血リスクのある薬剤等の情報を外来・病棟担当薬剤師と共有しています。手術後は、術中の副作用や使用薬剤および術後の注意事項等について、病棟担当薬剤師に情報提供することで術前から術後、さらには退院までと、患者さんに寄り添う治療が行えるように取り組んでいます。
 手術室に常時薬剤師を配置することで、医師・看護師・臨床工学技士等と常に情報交換し、患者さんが安心して手術を受けられるように、麻薬調剤・麻酔薬や向精神薬などを含めた様々な医薬品の安全管理や適正使用の確認を行っています。

 

医薬品情報管理

 患者さんの薬物治療が有効かつ安全に行われるように、最新の医薬品や治療法、副作用に関する情報を収集し、医師・看護師をはじめ他職種に対してDIニュース、添付文書改訂情報などを随時配信しています。また、他職種・他病院の医療スタッフおよび患者さんからの問い合わせ等にも対応しています。
 各病棟担当薬剤師から得られたプレアボイド注)や副作用の発生状況を一元管理し日本病院薬剤師会やPMDAにも報告しています。
注)プレアボイド(Prevent and avoid the adverse drug reaction)とは薬剤師が薬物療法に直接関与し、薬学的患者ケアを実践して患者さんの不利益(副作用、相互作用、治療効果不十分など)を回避あるいは軽減した、または治療の有効性向上をした事例のこと。
 1階薬剤部窓口の前には医薬品関連のパンフレットを設置していますので、ご自由にお持ちください。ご希望のパンフレットや冊子がありましたら、薬剤師にお声掛けください。

麻薬管理

疼痛治療や手術時に用いられる医療用麻薬は、法律で取扱いや保管方法が厳しく規制されており、とても厳重な管理が必要なお薬です。麻薬管理システムを導入し、購入から施用、残薬の廃棄にいたるまで、薬剤師が管理を行っています。

医薬品管理

【薬事委員会】
薬事委員会を開催し、医薬品の採用や使用方法・管理に関することを決定しています。各診療科の責任医師をメンバーとして、奇数月の第3火曜日に開催しています。採用薬品の保険請求方法の確認からプレアボイド・副作用の報告、病棟・外来・手術室など各部署における医薬品の管理方法の確認まで、医薬品に関することは薬事委員会で承認・決定されています。
医薬品医療機器等法の承認を受けていない医薬品(未承認医薬品)を使用する場合には、倫理審査委員会等にて承認を受け、医療安全管理室等の関係部署と共に手順を作成して患者さんが安心して治療できるように努めています。

【鎮静管理部会】
鎮静薬に関する管理方法や運用方法などを決定しています。鎮静薬に関する同意書の作成、鎮静薬プロトコールの作成、鎮静薬使用後の安静時間の決定など鎮静薬に関することは鎮静管理部会で承認・決定されています。

【薬務業務】
医薬品の発注から検品・入庫・出庫・在庫管理に至るまで、医薬品を適正に管理するため、医薬品在庫管理システムを導入しています。また、規制医薬品を適正に管理するとともに冷所保管が必要な医薬品については冷蔵庫の温度を朝夕2回確認するなど有効期間・使用期限を含めた品質管理を行っています。
病棟の配置薬においても看護師と協力して在庫・期限・使用状況などを確認し、不良在庫とならないように努めています。また、電子カルテを使った処方入力が円滑に利用できるよう薬品マスターの登録・管理などのメンテナンスも行っています。
 

製剤業務

多様な病態への対応や病棟をはじめ外来診療で使用される各種処置用医薬品など、その特殊性を鑑み市販品にて対応できない場合に限り、院内特殊製剤を調製しています。なお、製剤化にあたっては医学的(有効性、安全性など)、薬学的(製剤学、物理化学など)見地から当該製剤品の製造について、当院倫理審査委員会および薬事委員会にて審議の上、使用許可を得たのち、患者さんの同意を得て調整、使用しています。

がん化学療法

抗がん薬はレジメンで管理し、調製前までに体重・体表面積・臨床検査値・アレルギー歴等の基本情報をもとに投与量や投与スケジュールの確認を行っています。副作用歴のある患者さんや副作用リスクのある患者さんにはそれを予防するための薬を医師に提案します。  抗がん薬の注射調製は薬剤部にて行い、注射薬混注鑑査システムを導入し、調製時の間違いが起こらないように努めています。  がん薬物療法では多岐にわたる薬物有害反応(いわゆる副作用)が高頻度で起こることが予測されます。これらは患者さんに大きなダメージを与えるため、しっかりとお話を伺い、医師、看護師、栄養士、心理士などの多職種と連携し、副作用の予防・軽減策を行っています。  お薬手帳には実施中のレジメンおよび主な副作用発現状況を記載し、保険調剤薬局の薬剤師とも連携しています。当院で実施されるレジメンについてはホームページで閲覧可能です。  がん化学療法委員会については、薬剤部が主催しレジメン作成や削除などレジメン管理、抗がん剤の使用方法の周知、外来化学療法の待ち時間対策などを検討しています。

治験管理業務

治験管理室では薬剤師1名が専従薬剤師として勤務しております。主に受託研究審査委員会事務局運営、治験薬の管理、CRCとして各部署と協力し治験実施が円滑に進むように努めています。臨床研究事業に関しても積極的に参加しています。
 

チーム医療への参画

医療安全対策

患者さんに安心・安全な医療を提供することは、薬剤師を含め医療関係者にとって重要なことです。当院薬剤部でも、医薬品に関連するインシデントに対する対策や再発防止に向けた取り組みを行っています。特に、処方箋における疑義照会のみならず、入院時の持参薬鑑別、プレアボイド報告、副作用報告、プロトコール作成および実施など薬剤師の専門的知識を生かした業務に取り組んでいます。  月1回の医療安全委員会、医療安全対策委員会、医療安全検討委員会、月2回の医療安全カンファレンス、薬剤ラウンドへ参加しています。院内全体のアクシデント・インシデント事例を検討し、システム、プロトコール、マニュアル等を変更・改定することで、患者さんへの良質で安全な医療の提供に努めています。また、随時、医療安全管理室と連携し、薬剤関連のインシデントおよびアクシデントが起こった際には、現場に出向き調査し、対策を検討することで医療安全に寄与しています。
 

院内感染対策委員会

薬剤師は、感染対策チーム(ICT)および抗菌薬適正使用支援チーム(AST)をサポートしています。
 ICTは「予防」の視点で週1回の環境ラウンド活動を中心に、感染対策(消毒薬の適正使用等)と感染制御体制の充実・強化、感染症の診断・治療を担う医師や臨床検査技師等と協力・連携などを行います。
 ASTは「治療」の視点で抗菌薬適正使用を主軸に、抗菌薬使用患者の把握、特定の抗菌薬使用症例や検体培養陽性症例への介入、週2回の定期的な抗菌薬ラウンドを行っており、薬剤師は中心的な役割を担っています。
 ICTやASTでの回診結果や協議内容を病棟薬剤師と共有することで、抗菌薬の適正使用に貢献しています。
 

        
     
 >感染対策室    
 
 

術後疼痛管理(APS)チーム

 APSチームには、周術期薬剤師が参加しており、手術後の痛みのコントロールが不十分な患者さんや副作用による嘔気・嘔吐の強い患者さん等に積極的に介入しています。
 連日、麻酔科医を中心にカンファレンスが開催され、痛みや副作用の評価をしています。カンファレンス結果や協議内容を周術期薬剤師や病棟担当薬剤師と共有することで、医療用麻薬等が適切に投与され、患者さんの痛みが緩和されることをサポートしています。

栄養サポートチーム

栄養サポートチーム(NST)は、栄養状態の管理が必要な患者さんや食事が摂れない患者さんを対象に多職種(医師・歯科医師・薬剤師・看護師・臨床検査技師・言語聴覚士等)で回診を行っています。栄養状態はあらゆる治療効果にも影響を及ぼすとされており、とても大切です。薬剤師もチームの一員として回診に参加し、輸液や経口(経腸)栄養剤の選択、投与方法の検討、食欲や飲み込み、吸収などに影響を与える薬について確認および提案などを行っています。回診結果や協議内容を病棟担当薬剤師と共有することで、適正な栄養管理に貢献しています。

栄養管理室

 

早期栄養介入チーム

ICUやHCUの入院患者さんに対して、早くから栄養管理をすることで、入院日数の減少・感染合併症の減少等を目的として、毎日カンファレンス・回診などを実施しています。薬剤師は、患者さんの状態を把握し、点滴でのカロリー数や投与経路などを提案しています。  患者さんが、ICUやHCUから一般病棟へ移動する際には病棟担当薬剤師と連携を取り、継続して栄養管理をしています。
 

 

褥瘡ケアチーム

皮膚・排泄ケア認定看護師(WOC看護師)を中心に、皮膚科医師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、病棟担当看護師等で褥瘡(床ずれ)の患者さんに回診を行い、創部の評価、薬剤や緩衝材の選択、発生予防の対策などを行います。また、褥瘡の治療は、栄養療法や感染の知識も必要であり、NSTやICTと協力する事もあります。
 

 

緩和ケアチーム

当院では、がん患者さんおよびそのご家族が抱えるつらさや心配事を和らげるため、緩和ケアチームが活動しています。
 週1回の緩和カンファレンスをはじめ、薬剤師もチームの一員として、痛みや吐き気、眠気等の症状を緩和させるために処方提案等を行い、また、医療用麻薬が適正に使用されるようサポートしています。

緩和医療室

認知症チーム

認知症認定看護師を中心として、脳神経外科医師等と連携して、認知症の悪化予防、転倒リスクを考慮した身体疾患の治療に関して、患者さんが最善の治療と安心した療養生活が過ごせるように支援やカンファレンスなどを行っています。  薬剤師は、週1回の認知症カンファレンス参加、薬物療法の提案、使用薬剤の整理、転倒転落リスクのある薬剤の把握と情報共有などで活躍します。
 

        
 

骨粗鬆症対策(FLS)チーム

 主に大腿骨近位部骨折患者に対し、術前の評価確認から適切な周術期管理、術後は早期離床に努め、ガイドラインに準じて二次性骨折の予防を活動目的としています。  薬剤師は骨粗鬆症リエゾンマネージャーを中心に、チームに参加し、治療歴・術前休止薬有無等を確認し、術後骨粗鬆症治療薬の開始を検討しています。また、薬剤師は骨粗鬆症のリスクのある医薬品を考慮し、医師・看護師・管理栄養士・理学療法士と協力のもと、患者さんの骨粗鬆症減少に努めています。
 

心不全チーム

 『心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。』日本循環器学会から定義が発表されました。心不全は病気の悪化を抑え、病気と上手に付き合っていく必要があります。
 当院においても2週間に1回の心不全カンファレンスが開催され、医師・看護師・理学療法士・薬剤師・MSW等のメンバーで患者さんの生活支援・薬物療法・食事療法・運動療法等について関わっています。また、適宜、メンバー以外の職員や外部の関係者にも声をかけて心不全勉強会を行っています。
 

糖尿病チーム

 薬剤師は、病態や薬物動態を把握し、患者さん一人一人に合わせた薬物治療の提案、治療意欲の継続サポートや日常生活の情報支援を中心に活動しています。外来患者さんのインスリンや血糖測定手技の確認や指導、機械の故障に対する相談にも対応しています。
 患者さんの生活習慣と深く接するため、教育入院や糖尿病教室に関わっています。患者さんに糖尿病およびその治療についての知識をより深めて頂けるよう医師・管理栄養士・看護師等様々な職種のスタッフが糖尿病教室を実施しております。薬剤師による講義は隔月で開催され、主に糖尿病治療に用いる内服薬や注射薬の効果、正しい使用方法、注意しなければいけない副作用等について説明しています。
 糖尿病教室への参加を希望する患者さんは栄養管理室に依頼してください。
 

クリニカル・パス

 クリニカル・パスの目的はチーム医療の推進、患者さんへのインフォームドコンセントの充実など、医療の標準化・効率化を目指し、入院から退院までの治療計画を患者さん自身でも把握できるように治療行程を分かりやすくすることです。
 当院では、クリニカル・パスの適用となった患者さんに対して、お薬の効能効果・副作用等を説明し、患者さんが安心して治療が受けられるよう薬剤管理指導(必要に応じて薬剤情報提供をお渡し)を行っています。退院に関しても持参薬と退院処方を考慮し、退院後の薬の管理方法等についてお話をさせていただきます。
 

研究・研修等

薬剤部勉強会

随時、薬剤部内で勉強会を開催しており、新発売の薬剤や最新医療等を学ぶことで薬剤部全体の知識向上に役立てています。また、毎月1回英語論文抄読会、学会発表の練習、院外での研修等で得られた知識の伝達講習、症例検討会なども行っています。勉強会の演題によっては、他部門(医師、看護師、コメディカル等)にも声をかけて合同で勉強会を行っています。

症例検討会

毎月1回症例検討会を実施し、病棟業務において経験した症例の介入方法や問題点を検討することで医療の質の向上と薬剤部全体の知識の向上に努めています。症例検討会で学んだことを生かして学会発表などにも繋げています。
病棟業務における悩み相談なども組み込むことで若手薬剤師の不安解消の場にもなっています。

資格等

精神科薬物療法認定薬剤師・感染制御認定薬剤師・外来がん治療認定薬剤師・NST専門療法士・褥瘡認定師・リウマチ登録薬剤師・骨粗鬆症マネージャー・糖尿病療養指導士・心不全療養指導士・スポーツファーマシスト・日病薬病院薬学認定薬剤師・認定実務実習指導薬剤師などの認定薬剤師が多数在籍し、それぞれの分野の医療に高い専門知識・技術で貢献しています。
 

教育体制

人として、社会人として、医療人として、病院薬剤師としての基本的な心得に基づき、院内における薬剤師の役割や医薬品の流れ等を学ぶことができるよう作成された教育プログラムを用いて、薬剤師教育を行っています。
新人薬剤師においては、専門・認定薬剤師を目指す前に、薬剤師としての自覚と素地を養い、基本業務実践能力の均一化を目的とし「国立病院機構薬剤師能力開発プログラム」に加え、当院独自の「smc能力開発プログラム」を実施しています。
当院では、薬剤師同士のコミュニケーションを促進させ、新人薬剤師の定着率を高めるためのメンター制度をとり、日々の業務でわからないことや困ったことなど質問しやすい環境となっています。

学生実務実習

薬剤科の役割

(2022年度3名、2021年度4名、2020年度4名、2019年度3名)
 薬学部6年制課程においては、実務実習が卒業のための必須科目となっており、5年次に病院および薬局においてそれぞれ11週間の参加型実習が実施されています。当院薬剤部では、薬学生に対して病院薬剤師として求められる基本的な知識と資質を提供し、後進の薬剤師を育てています。
 実務実習は、病棟業務を中心にチーム医療、手術見学、各認定薬剤師による講義など、病院薬剤師とはどのような仕事をしているのかを体験していただき、将来の方向性を考えるきっかけとなるように努めています。また、薬剤師としての知識のみでなく、今後の社会人としての人生教育も行っています。
 その他、社会科見学や職業体験実習など近隣の中学生や高校生の病院見学体験も随時受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
 

薬薬連携

【勉強会】2回/年程度(外来がん化学療法、診療報酬、診療報酬明細書査定など)
【会議等】 1回/月程度の頻度で沼津薬剤師会など地域の薬局と情報共有、診療報酬に対する業務内容の突合、プロトコールの検討・作成・承認などを行っています。 具体的な内容)
  • トレーシングレポートのフォーマット作成
  • リフィル処方に関する院外処方箋の作成
  • 疑義照会プロトコールの作成
  • 院外処方箋に係る事前同意プロトコールに関する合意書作成
  • 災害時における静岡医療センターと沼津薬剤師会の協定評決 など
 

院外活動


*日本病院薬剤師会
*静岡県病院薬剤師会
*東海北陸国立病院薬剤師会
・教育研修委員会【副委員長:1名、コアメンバ―:6名】
  新採用薬剤師研修会(1回/年)
  NHO PAD採用薬剤師自己評価プログラム(2回/年)
  薬学生対象セミナー(1回/年)
  MBTI研修会(業務推進と共同)
  メンター研修会(随時)
  ファシリテーション研修会(随時)
  マリモ(モチベーション・マネジメント・リーダー)研修会(随時)
・学術研究委員会【コアメンバ―:1名】
  研究討論会(1回/年)
  THP研究発表会(1回/年)
  合同症例カンファレンス(2回/年)
  統計解析レクチャー(1回/月)
  論文査読会(1回/月)
・業務推進委員会【コアメンバ―:1名】
  THPプレアボイド大賞報告(1回/年)
  MBTI研修会(業務推進と共同)
  副作用モニタリング研修(随時)
  ポリファーマシー研修(随時)
  褥瘡研修(随時) など

リクルート活動

2023年6月、静岡県内の病院で薬剤師不足が深刻化していることが、厚生労働省がまとめた偏在指標で明らかになりました。静岡県の指標は都道府県別で40位となり、県内8つの2次医療圏全てが「薬剤師少数区域」に分類されました。当院においても、静岡県の薬剤師確保に向けた取り組みを行っています。
 

見学について


いつでも
病院見学を受け付けています!
電話:055-975-2000(代)
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