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病院長あいさつ
これからの東名古屋病院

独立行政法人 国立病院機構
東名古屋病院長 内海 眞
皆様のお蔭をもちまして東名古屋病院の医療提供体制も徐々に充実し、病院の建て替えを含めた当院の将来計画を立案できるまでに至りました。
東名古屋病院が現在目指している病院の将来像を、ここにお示ししたいと思います。
【一般医療の拡充】
病院の使命とは、言うまでもなく人々の医療ニーズに応えることであります。当院は40年以上の歴史を有しますが、これまでその時代時代の医療ニーズに応えてまいりました。結核の多かった時代は最先端の結核医療を提供すること、神経難病患者さんや重症心身障害の患者さんに対する医療が十分ではなかった時期にはその医療を担うことを病院の使命としてきました。近年のリハビリテーション医療に対するニーズの高まりに合わせ、その医療の拡充にも努めてまいりました。上記3分野では、当院は中京地区のセンター的役割を担っております。
患者さんは種々の合併症をお持ちですので、上記医療を安全かつ十全に進めていく上で、一般医療の支援はどうしても必要であります。また、当地区の人口増加は顕著で、一般医療に対する人々のニーズはますます高まってまいりました。医師会の先生方からも当院における一般医療充実に対する強いご要望もございます。
私は院長に就任した平成22年4月に、「一般医療の拡充」を当院の新たな方針として打ち出しましたが、それは上記の背景があったからです。当院の医療の3本柱、すなわち結核医療を中心とする呼吸器病診療、神経難病と重症心身障害診療、リハビリテーション医療に次ぐ4本目の柱として一般医療を位置づけた訳であります。幸い私が赴任して以後、私の方針に賛同して下さった10名の新しい医師が当院に着任して下さいました。その結果、消化器内科、循環器内科、血液・腫瘍内科(新設)、小児科、整形外科、総合内科(新設)、歯科口腔外科(新設)の各科の充実が図られました。
【当院の医療機能・特に救急医療との関係】
一般医療の拡充となりますと、救急医療にまで診療範囲を拡大すべきではないかとのご意見がございますが、3次救急は他施設にお願いし、当院では超急性期以後の医療を担当することを考えております。
ご承知のように、当院の近隣には3次救急医療を担う名古屋第二赤十字病院、愛知医科大学附属病院があります。また、最も近接する総合病院である名古屋記念病院も救急医療は充実しており、救急医療はこれらの施設にお任せしたいと思います。さらに、同じ設立母体で3次救急を担う名古屋医療センターとの連携を考えますと、当院はやはり超急性期後の亜急性期、回復期、慢性期医療を担うべきと考えます。ただし、当院で対応可能な救急医療は引き受けていこうと思いますので、ご連絡下さい。
病む人々に対する医療や介護の提供の仕方は、病気の質や時期によって多様であります。急性期医療あるいはリハビリテーションや慢性期の医療が求められる場合もあれば、介護が必要とされる場合もあります。急速な経済成長を望めなくなった現在、医療資源の有効活用を図るためには、医療機関がそれぞれ機能を特化するとともに効率と専門性を高め、地域全体で医療や介護を支え且つ完結することが必要です。
当院の担うべき医療機能を図示しますと、下図のようになります。

【医療連携】
各医療機関が限定した医療機能を分担する場合、各医療機関相互の連携が必要不可欠となりますので、今後医療連携はますます重要になっていくと思われます。
上図からお分かりになると思いますが、急性期医療を担う病院との病病連携や医師会の先生方との病診連携(合わせて前方連携)が、当院の存立には極めて重要であります。地域連携室をはじめ、この前方連携に病院全体として取り組んで行きたいと思います。
また、療養回復中の患者さんを在宅医療へつないだり、療養型病床や介護施設もしくはその他の福祉施設につなぐ重要な役割を当院は担わなければなりません。この後方連携の部門も充実させていきたいと考えております。
【病院の建て替え】
東名古屋病院は設立以来40年を超える時間が経過し、建物が老朽化しつつあります。もし全面建て替えをしなければ、ここ数年間の修理代だけでも約14億円の費用が必要です。また、現代の新しい医療に対して、当院のハードはやはり対応困難になりつつありますので、我々は病院の建て替えに着手し始めました。
まず、第1期建て替えとして、神経難病病棟(60床)、重症心身障害病棟(50床)、回復期リハビリテーション病棟(60床)と機能訓練棟を建設します(総合リハビリテーションセンター[仮称])。竣工予定は平成24年度末です。
これに引き続いて本館の建て替えに移ります。本館は外来診療、検査、放射線診断、薬局、入院病棟、ホスピス、臨床研究部、管理・サービス棟などを含むもので、9階建ての病院を計画中です。結核病棟は別棟にし、患者さんがいつでも庭に出られるように工夫いたします。本館建て替えは27年度末までに終了し、28年度から新病院の運営が可能となるよう計画中です。
新病院の総ベッド数は518床の予定です。診療科は、呼吸器内科、神経内科、消化器内科、循環器内科、血液・腫瘍内科、内分泌内科、総合内科、アレルギー科、小児科、精神科、外科、呼吸器外科、整形外科、リウマチ科、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科、麻酔科、放射線科、リハビリテーション科、歯科口腔外科、の現行の21診療科に加え、眼科、耳鼻咽喉科、緩和医療科、等を新しく開設する予定でおります。産婦人科につきましては現在検討中です。
病院の建て替えに平行して、新しい事業にも着手しました。保育所の建設、スタッフ宿舎の建設、電子カルテの導入等です。よい医療を提供するにはスタッフに気持ちよく働いてもらわねばなりませんし、業務の改善も必要だからです。
病院の全面建て替えが完了した暁には、今まで以上に皆様の医療ニーズにお応えできる新体制ができあがると確信しておりますので、引き続き東名古屋病院に対するご理解とご支援をお願い申し上げます。
平成23年7月
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