部門紹介

リハビリテーション科

概要と診療方針

リハビリテーション科スタッフ

 リハビリテーション専門病棟は、50床の回復期リハビリテーション病棟として運営しており、原則として発症60日以内の患者さんを受け入れて回復期の集中リハビリテーションを施行し、疾患ごとに期限は異なりますが概ね90日以内の入院期間で在宅復帰できるよう援助することを目標としております。


 年間の入院患者数は約160名で平均年齢は68歳、疾患の内訳は脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)が約60%、整形外科疾患が約15%、廃用症候群が約25%です。入院当初より、専任医師による障害診断及び機能予後予測に基づく目標設定と訓練処方がなされ、多職種チームによるリハビリテーション並びに定期的なカンファレンスにおいて再評価と目標の修正が行われます。


 また、担当のソーシャルワーカーが入院時から退院準備、社会復帰のための援助を行います。必要に応じて、家屋改造のアドバイスや、ケアプラン作成への協力など、介護保険サービスとも緊密に連携を取り合います。自宅への退院率は約7割、老人保健施設を経て帰られる方を含めれば8割以上となります。


 救急病院では時間をかけて対応することが難しい複雑な機能障害、例えば重度の麻痺や両側障害、嚥下障害や失語、失行、失認などに対しても、医師、看護師と理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等を含む専門職種がチームを組み、詳細な評価と目標設定の基に最良、最高のリハビリテーション・プログラムが提供されるようできる限りの対応を心がけています。また、摂食嚥下訓練や口腔ケアについては、特にこの分野を専門とする歯科医、歯科衛生士の協力を得て診療にあたっています。


 同時に、再発予防のための薬物療法、食事療法にも力を入れています。入院中は、薬剤師による服薬指導や、栄養士による栄養指導が個別になされます。また、退院後も保険診療の範囲内(発症後180日間)を限度として、心身の機能を維持し、在宅生活や地域のリハビリテーションへの移行が円滑になされるよう、外来でのリハビリテーションも必要に応じて行います。


 その他、院内リハビリテーション・センターとしての機能も有しており、院内他科(神経内科、呼吸器科、循環器内科、外科、消化器科など)へ入院された方に対しても往診、訓練などを行うと共に、緩和ケア病棟においては、悪性腫瘍、エイズのリハビリテーションにも関わっています。

診療体制

  • 初診受付:8時30分〜14時
    *診療科によって、診療を行っていない曜日、時間帯がありますので、詳しくは下記をご覧下さい
  • 再診受付:8時00分〜11時(診察券をお持ちでない方は8時30分から受付)

  時間
初診 午前 当番医 当番医 当番医 当番医 当番医
午後 当番医 当番医 当番医 当番医 当番医
再診 午前 伊藤(郁)
<予約のみ>
新藤 濱田
<予約のみ>
新藤
<予約のみ>
午後 伊藤(郁)
<予約のみ>
新藤
<予約のみ>
濱田
<予約のみ>
新藤
<予約のみ>
地域リハビリ相談 午前 当番医
リハ/整形外科 午前

スタッフ

たとえ、病気や障害をかかえても「できるだけ自分らしく、生き生きと地域で暮らしたい」患者さん、ご家族のそんな思いを共有し、専門知識・技術を持つ多職種チームが介護保険サービスと連携して皆様のお手伝いをしています。

  • 新藤 直子
  • (しんどう なおこ)
役職 リハビリテーション科医長
卒業年次 昭和53年 順天堂大学卒
専門分野 脳卒中を中心とした神経疾患のリハビリテーション、HIV(エイズ)のリハビリテーション
資格等 リハビリテーション医学会専門医、認定臨床医、指導責任医
身体障害者福祉法指定医(肢体不自由)
ひと言 「その人らしい暮らし」を応援するチームワークを大事にしています。
  • 伊藤 郁乃
  • (いとう いくの)
役職 リハビリテーション科医長
卒業年次 平成14年 弘前大学卒
専門分野 リハビリ一般
資格等 リハビリテーション医学会専門医・指導責任者
日本内科学会認定内科医
  • 西坂 智佳
  • (にしざか ちか)
役職 リハビリテーション科医師
卒業年次 平成23年
専門分野 リハビリ一般
資格等 リハビリテーション医学会専門医
ひと言 患者様一人一人がそれぞれ望む暮らしに近づく力になりたいと考えています。
  • 吉川 二葉
  • (よしかわ ふたば)
役職 リハビリテーション科医師
卒業年次 平成16年
専門分野 リハビリ一般
資格等 リハビリテーション医学会専門医、日本整形外科学会専門医
ひと言 患者さんに寄り添った診療を行なっていきたいと思っています。

  • 非常勤医師
    佐藤 広之 (さとう ひろゆき)
    濱田 康平 (はまだ こうへい)
  • 理学療法
    理学療法士 22名 助手1名
  • 作業療法
    作業療法士 15名 助手2名
  • 言語療法
    言語聴覚士 7名
  • リハ看護
    師長1名 副師長2名 看護師18名 看護助手6名

東京都北多摩北部医療圏

高次脳機能障害支援普及事業(専門的リハビリテーションの充実事業)

高次脳機能障害支援普及事業とは

 当院は平成29年4月より東京都から委託され、北多摩北部医療圏(清瀬市、小平市、東村山市、西東京市、東久留米市)における高次脳機能障害支援普及事業施設に指定されました。事業目的としては、北多摩北部医療圏において、地域で実施される高次脳機能障害者へのリハビリテーションの質の向上と関係機関等との連携づくりを進め、地域における高次脳機能障害者の特性に応じた切れ目のないリハビリテーションを提供できる体制の充実を図ることにあります。

症例検討会、圏域連絡会

・症例検討会 年1回実施
 北多摩北部地域高次脳機能障害者支援ネットワーク協議会(※)の総会開催に合わせて、
 症例検討会を開催します。

・圏域連絡会 年3回開催
 北多摩北部地域高次脳機能障害者支援ネットワーク協議会(※)の運営委員会委員を
 連絡会メンバーとし、委員会に合わせて連絡会を開催します。
 連絡会では、相談窓口の実績報告や研修会の開催に係る検討等を行います。

専門職等への研修

・技術研修会
 PT、OT、ST、臨床心理士、ケアマネージャー等の専門職を対象とした技術研修会を開催します。

 次回研修会予定 平成29年12月16日(土)開催予定 ⇒開催パンフPDF

その他

・北多摩北部高次脳機能障害者支援ネットワーク協議会活動に対する協力・支援。
 同協議会が主催する市民講演会等について協力・支援を行います。

※北多摩北部地域高次脳機能障害者支援ネットワーク協議会

 北多摩北部医療圏域において、医療・福祉・保健サービスに係る支援者がネットワークを構築し、人材の育成、情報の共有、社会資源の創出等を図り、もって困難な課題を抱えている高次脳機能障害者とその家族を支え、その生活の質の向上に資することを目的とし、平成23年6月に結成されました。
 構成員としては、西東京市、小平市、東村山市、東久留米市及び清瀬市の高次脳機能障害を持つ患者の受け入れが可能な医療機関、地区医師会、多摩小平保健所、作業所等の障害者支援施設、5市の障害者支援施策担当部署からなっております。

高次脳機能障害とは

 病気や事故などで脳が部分的に損傷を受け、言語、思考、記憶、行為、学習、注意などの知的な機能に障害を起越した状態。 注意力、集中力の低下、新しいことが覚えられない、感情や行動の抑制がきかなくなる等の症状。 周囲とうまくやっていけず、生活に支障をきたすことが少なくない。

代表的な症状

*記憶障害
 新しく覚えることができない。すぐ忘れてしまう。このため約束が守れなかったり、ものをどこに置いたかわからなくなる。場合によっては現実にはない話を作ってしまうこともある。

*行動と感情の障害
すぐに怒り出すとか暴力行動になる。性的に脱抑制的となる。逆に気分が落ち込んだり閉じこもったりしてしまう。

*失行
 ある動作や行為につき指示された内容がわかっていて、やろうとしても簡単な運動を間違ってやってしまったり、道具(リモコン、箸など)をうまく使えなくなったりする。 観念運動失行 単純・習慣的な動作 観念失行道具を使った一連の動作

*失語症
 大脳の病変で話す、聞く、読む、書くことなどの言語機能に障害 流暢型、非流暢型に大別。話し方がぎこちなくなったり、ものの名前が出てこなかったり、聞き誤ったりしてコミュニケーションが困難となる。読み書きも障害される(筆談は困難)。認知症とは異なる。

*失認
 ちゃんと見えたり聞こえたりしているにもかかわらず、物体の形や音などを正しく認識できない。

*遂行機能障害
 主として前頭葉の障害のため、思考の切り替えや、同時に行うことができなかったりすることから、自ら計画をして物事を成し遂げることができない。正しく物事をできないなどの問題をきたす。

*注意障害
 特定の対象に注意を向ける(選択性)、特定の対象への注意を一定時間持続させる(持続性)、特定のものに集中しつつ他のものにも注意を向ける(転動性)、同時にまんべんなく注意を払える(多方向性)、目的に応じ注意の配分をする(容量)といったことができなくなる。集中して物事が行えなかったり、すぐに別のことが気になり関心がそれたりする。

*半側空間失認
 片側の刺激に気づかない、または反応しない。 右大脳の障害では重度となり持続することが多く、対側の左側の無視を生じ、左側にぶつかったり、左の見落としのため計算や内容把握が困難となる。

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