ご挨拶・活動紹介

ご挨拶・活動紹介

スモン(亜急性脊髄視束神経症; SMON:Subacute myelo-optico-neuropathy)は腹痛・下痢などの腹部症状に引き続いて、特有のしびれ感が足先よりはじまり、下肢全体あるいは胸・腹部にまで上行する神経疾患です。このような感覚障害に加えて、下肢がつっぱったり(痙縮)や力が入らなくなったり(脱力)し、重症例では視力障害によって失明し、さらには脳幹障害による死亡例もありました。1960年代にわが国で多発し、これまでになかった病気であったことと、また同時に各地で集団発生したことから、新しい感染症と疑われ、深刻な社会問題となりました。

1970年に整腸剤であるキノホルム(chinoform, clioquinol)の副作用が原因とする説が出され、国の中央薬事審議会によってキノホルムの使用が禁止されてから新たな患者の発生はなくなりました。患者のキノホルム服用歴などより、疫学的にはスモンの原因は本剤であるのは明らかで、1972年末までの患者数は9,249人で、ピーク時には1万2千人以上に達したと推定されています。2014年春現在、約1,639人がスモン患者として認定されていまして、それよりも若干上回る数の患者の存在が推定されます。薬害であるスモン患者の恒久対策として、厚生労働省難治性疾患政策研究事業「スモンに関する調査研究班」は、以前より毎年全国規模で患者さんの検診を続けてきています。検診結果のデータは集計し、患者の療養状況の向上に活用してきて、後遺症が持続し、二次的な併発症により症状悪化することから医療費補助拡大や、介護保険制度での判定では異常感覚症状を考慮すべきなどと、厚生労働省の施策に反映させてきました。

このホームページが、スモンと薬害の知識による風化防止、スモン患者の医療や福祉に役立てることを願っています。

スモンに関する調査研究班研究代表者
独立行政法人国立病院機構鈴鹿病院長
小長谷正明

スモンに関する調査研究班
研究代表者:独立行政法人国立病院機構鈴鹿病院長 小長谷正明
〒513-8501 三重県鈴鹿市加佐登3丁目2番1号
TEL:059-378-1321

ページトップ