国立病院機構鈴鹿病院長　久留　聡

　このたび、鈴鹿病院長に就任致しました久留聡と申します。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。平成9年に当時の国立療養所鈴鹿病院に神経内科医として赴任し、以後20年間当院一筋に奉職してまいりました。当時は、広大な敷地に古い平屋建ての病棟が点在する牧歌的な雰囲気でしたが、前院長の御努力もあり、3階建ての中央診療棟、外来診療棟が新築され、新たにMRIや電子カルテが導入されるなど施設整備が急速に進み一気に近代化致しました。ただ、この現状に満足することなく、当院をさらに発展させるよう努力していきたいと考えています。
　当院は神経難病、筋ジストロフィー、重度心身障害児（者）の診療を長年行ってきています。これまで通り、職員が一丸となって患者様のQOLの向上をめざすという方向性にはいささかのゆるぎもありません。また、最新の医療、看護・介護技術の成果を貪欲に取り入れていく姿勢も維持していきたいと考えています。国立病院機構病院の一員として、他の機構病院や大学病院などと協力しながら臨床研究にも力を入れ、少しでも医学の発展に貢献できるよう努力していきたいと考えます。さらには、教育面では関連施設からの実習生を積極的に受け入れるなど、後進の育成にも力を注いでいく所存です。
　新たな船出となる鈴鹿病院ですが、今後ともよろしくお願い申し上げます。

院長　久留　聡