診療科案内

皮膚科


皮膚疾患全般を取り扱っています。かぶれ、湿疹、じんましん、水虫、いぼ、アトピー性皮膚炎、乾癬などの一般的な皮膚疾患から、粉瘤、皮膚がんなどの皮膚腫瘍、糖尿病や膠原病といった全身疾患の皮膚症状まで、必要に応じて他診療科と連携して診断・治療を行っています。尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎、尋常性白斑、痒疹などに適応を有する2種類のナローバンドUVB照射器(全身照射型:ダブリン7シリーズR、ターゲット型:ターナブR)を導入しました。難治な尋常性乾癬には生物学的製剤による治療も可能です。掌蹠多汗症に対するイオントフォレーシス、腋窩多汗症に対するA型ボツリヌス毒素(ボトックスR)の注射、円形脱毛症に対する局所免疫療法(SADBE療法)も行っています。またアトピー性皮膚炎の患者さんに対する短期間の教育入院や褥瘡の切開目的の入院なども可能です。

治療について

当センターでは入院患者さんの受け入れとクリニックでは行いにくい治療を積極的に行っていきたいと考えています。導入した医療機器と当センター皮膚科で可能な検査・治療について少し紹介させていただきます。 三面鏡型ナローバンドUVB照射装置 Daavlin 7とターゲット型ナローバンドUVB照射装置 TARNAB を導入しました。ナローバンドUVB療法は、311?2nmの限られた波長の紫外線を選択的に照射することで発癌などのリスクを軽減した紫外線療法です。尋常性乾癬、尋常性白斑、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症、皮膚T細胞性リンパ腫などに保険適応があります。


三面鏡型(写真1)では立ったまま全身に照射し、前後2面で照射します。治療に必要な照射時間はトータル3-20分です。ターゲット型(写真2)は、白斑の患者さんや部分的に治りにくい病変のある方、頭の中に病変がある方などに使用します。尋常性乾癬の治療に関しては、日本皮膚科学会による生物学的製剤承認施設にも認定されましたので、従来の外用、内服療法に加えて、紫外線療法、生物学的製剤と多くの選択肢から治療を選んでいただくことが可能になりました。写真3は手足の多汗症に使用するイオントフォレーシスの機械です。汗の多い手のひら、足のうらを水道水の入った容器の中に浸し、10~20mAの直流電流を流す方法です。1回30分の通電を8~12回行うと汗の量が減っていきます。腋窩の多汗症にはA型ボツリヌス毒素(ボトックスR)の局所注射による治療も行っています。 円形脱毛症に対する局所免疫療法(SADBE療法)も準備ができましたので、急速に進行する脱毛にはステロイドパルス療法(入院)、なかなか治らない慢性の脱毛症には局所免疫療法(SADBE療法)、ステロイド局注療法など、病勢に応じた治療が可能です。 アトピー性皮膚炎では通常の治療以外に教育入院(最短3日間)も受け入れております。 金属パッチテスト試薬も準備しましたので、金属アレルギーの検査もできるようになりました。


当院では褥瘡の治療にも力を入れております。渋川地区医師会と協力して渋川褥瘡ケア研究会を年に3回開催し、地域の先生方、褥瘡治療にかかわる多業種の方と褥瘡について学ぶ機会を設けています。感染のコントロール、ポケットの切開、陰圧閉鎖療法など、入院加療も積極的に受け入れていますので、褥瘡治療でお困りの際はご相談ください。

医師紹介


役職 皮膚科医長
名前 高橋 亜由美 (たかはし あゆみ)
卒年 群馬大学 平成5年卒
専門分野 皮膚科
資格 日本皮膚科学会 皮膚科専門医
難病指定医
臨床研修指導医養成研修会修了
役職 皮膚科医師
名前 木村 成穂 (きむら みのる)
卒年 群馬大学 令和3年卒
専門分野 皮膚科
資格