書籍案内このページを印刷する - 書籍案内

当院職員が執筆・編集に携わった書籍を紹介しています。
関連する職員の氏名には下線をつけています。

触法精神障害者への心理的アプローチ

書籍表紙
壁屋康洋
ISBN978-4-7911-0830-5〔2012〕 本体2,800円+税
A5判 並製 232頁
2012年12月発行

本書は、触法精神障害者の治療に関わる心理職、矯正施設等で他害行為の防止のための治療教育に関わる心理職にとって、その関わりのヒントとなる一冊。触法精神障害者の治療は、本人が望まなくても制度や周囲の側にニーズがあり、外側のニーズに沿った介入が求められる点に困難さがある。本人のニーズから始まる外来個別面接とは異なる法的枠組み、チームアプローチの枠組みから、新たな心理的アプローチや多職種間の調整力が心理職には求められる。触法精神障害者の心理的アプローチについて、その課題ごとに事例を通じて詳しく述べた。リスクアセスメント、多職種チーム医療の役割分担、他害行為の振り返りと罪悪感にまつわるテーマ、認知行動療法の技法を用いたアプローチ、医療観察法指定入院医療機関での臨床心理士の関わりなど、臨床心理学的援助について考察する。巻末付録の「おだやかブック」と「発見プログラム」は実践の具体的なヒントになるだろう。
星和書店 書籍紹介ページへのリンク

軽装版アンガーコントロールトレーニング

書籍表紙
エマ・ウィリアムズ、レベッカ・バーロウ 著
壁屋康洋、下里誠二、黒田治 訳
ISBN978-4-7911-0815-2〔2012〕 本体2,800円+税
B5判 並製 208頁
2012年08月発行

上製函入(上巻・中巻・下巻 分冊)版から軽装版として新たに刊行!
「アンガーコントロールトレーニング(ACT)」プログラムは、怒りと衝動性のコントロールに問題をもつ人々が自分の怒りの結果として現れる攻撃的行動を防ぐことを目的とする。本書はACTプログラムの実践的テキストとして、医療の現場だけではなく、企業、学校などさまざまな施設で利用できるように、配布資料・ワークシートなどが豊富におさめられている。
星和書店 書籍紹介ページへのリンク

物質使用障害のグループ治療

書籍表紙
メアリー・マーデン・ヴェラスケス、ゲイリン・ガディ・マウラー、キャシー・クラウチ、カルロ・C・ディクレメンテ 著
村上優、杠岳文 監訳
ISBN978-4-7911-0814-5 〔2012〕 本体3500円+税
A5判 並製 332頁
2012年08月発行

過去30年のアディクションの治療において、行動変化に対するトランスセオリティカルモデル(TTM)ほど大きな影響を与えた改革はないだろう。今や、TTMの変化のステージは、依存症の治療にあたる専門家の間で広く浸透している。本書は、TTMに基づいた初の包括的な治療プログラムを紹介する。回復のあらゆるステージに合わせ変化のプロセスを動機づけ促進させるための29セッションの治療プログラムが記載されている極めて実践的なマニュアルである。
星和書店 書籍紹介ページへのリンク

クロザピン100のQ&A

書籍表紙
藤井康男 編
村上優、来住由樹、榎本哲郎 編集協力
ISBN978-4-7911-0876-3〔2014〕 本体5,000円+税
A4判 並製 320頁
2014年07月発行

治療抵抗性統合失調症に用いられるクロザピンは、近年、その使用が伸びつつある。しかし、導入や治療開始の場面でさまざまな問題があり、使用が困難としている施設もまだ多いようである。本書は、それらの疑問を解決し、導入や使用継続の手助けとなる一冊である。
星和書店 書籍紹介ページへのリンク

服薬支援とケアプランに活かす非定型抗精神病薬Q&A

書籍表紙
萱間真美、稲田俊也、稲垣中 編
(執筆者として山本暢朋
ISBN978-4-260-01566-0〔2012〕 本体3,000円+税
A5判 344頁
2012年11月発行

よりよいケアのために知っておきたい、薬物療法の考え方
統合失調症治療の中心が非定型抗精神病薬治療になっている今日、患者をよりよい方向に導く介入の1つに、薬の変更や減量単純化、服薬アドヒアランスの向上がある。しかし、看護師はとかく薬の知識に乏しく、観察の成果を薬物療法にフィードバックすることも苦手、医師任せとなっているのが現状である。本書は、個々の薬の特徴、精神科薬物療法の考え方と看護介入について分かりやすく解説した。精神科看護のさらなる向上に資したい。
医学書院 書籍紹介ページへのリンク

MADRSを使いこなす

書籍表紙
稲田俊也 編著
稲田俊也、岩本邦弘、高橋長秀、岩本奈織野、山本暢朋 著
ISBN978-4-8407-4480-5〔2013〕 本体2,160円+税
B5判 並製 115頁
2013年8月発行

本書はMADRS 構造化面接SIGMAの使用解説書であり、安定した評価が得られる構造化面接として、初版以来多くの医師や評価者に高い評価を得て活用されてきました。
 今版では、MADRS の重症度評価に特化したガイドブックとしての位置づけをより明確なものとするため、初版および改訂版で収録していたMADRS以外のうつ病の重症度評価尺度を紹介した章を割愛し、東アジア地区での臨床研究や国際共同研究での使用を視野に入れ、日本語版のみならず、韓国語版と英語版も同時収録しました。
じほう 書籍案内ページへのリンク

観察者による精神科領域の症状評価尺度ガイド 改訂第3版

書籍表紙
稲田俊也、岩本邦弘、山本暢朋 著
ISBN978-4-8407-4559-8〔2014〕 本体3,888円+税
B5判 並製 174頁
2014年2月発行

観察者によって評価が行われる精神症状全般を対象とした評価尺度および、さまざまな個別精神症状の客観的な重症度評価の尺度について述べ、観察者が、各々の評価尺度の概要や開発された経緯や背景について理解を深め、活用できるよう、原典や総説、信頼性・妥当性に関する報告、日本語版に関する文献を可能な限り紹介。今回の改訂では新たに10 の尺度を追加し,全部で110 の尺度を掲載しています。
じほう 書籍紹介ページへのリンク

HAMDを使いこなす

書籍表紙
稲田俊也 編
稲田俊也、佐藤康一、山本暢朋、稲垣中、八木剛平、中根允文 著
ISBN978-4-7911-0870-1〔2014〕 本体1,800円+税
B5判 並製 64頁
2014年4月発行

HAMDは、うつ病の重症度評価に世界中で広く使用されており、評価尺度そのものが掲載された医学書はいくつか存在するものの、詳しい解説書はなかった。本書は、HAMD開発当時のうつ病の診断学や開発の経緯に遡って、HAMDで評価されるうつ病の症状にはどのような特徴があるのか、また、HAMDの評価に高い信頼性が得られるようにするために先人達がどのようにうつ病患者の臨床評価を集積し、どのような臨床評価研究を積み重ねてきたのか、その試行錯誤の努力や苦労を紹介しながら、HAMD1つ1つの評価項目の評価のしかたについて、重症度を鑑別する際のポイントとなるエッセンスを解説した待望の書である。本書で紹介するSTAR*D版HAMD構造化面接は、うつ病治療の検証を行うために米国で実施された大規模臨床試験の中で用いられ、Williams版HAMD構造化面接をベースに、その信頼性をより高めるためにほとんどの項目でアンカーポイントをより明確化して作成されたものであり、HAMDの正当な流れを汲む最新版のHAMDである。
星和書店 書籍案内ページへのリンク