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臨床研究センター設立の経緯
当院は、昭和48年、国の難病対策の一環として既存のアレルギーセンター(昭和29年指定ー32年設立)を母体に関節リウマチと関連疾患を加えてリウマチ・アレルギー基幹施設に指定され、昭和51年に国立病院における初めての臨床研究部(1部5室)が設置されました。その後、平成11年の国立病院・療養所再編成計画の基本方針見直しにおいて、当院は国の医療政策として担うべき19政策医療分野の一つである“免疫異常(リウマチ・アレルギー)”ネットワークの中心施設としての高度専門医療施設(準ナショナルセンター)に指定され、平成12年10月には当院に我が国初の臨床研究センター(5部15室)が発足しました。すなわち当臨床研究センターは、“リウマチ・アレルギー”政策医療の4本柱である[診療・臨床研究・情報発信・教育研修]を推進する中核としての役割を負託されました。さらに国立病院機構として取り組むべき重要な臨床研究としての治験の円滑化、活性化のために、臨床研究センターの一部門として治験管理室が設置され、専任のCRCの奮闘により、治験契約件数、契約額とも機構施設の中で上位にあり、機構本部からも高い評価をいただいています。
独立行政法人化以後の臨床研究センターの役割
このような経緯の中で、平成16年度からの独法化後においても「独立行政法人国立病院機構中期目標」の中で、「国立病院機構が担う役割として、高度先駆的医療、難治性疾患等に対する医療、歴史的・社会的な経緯により担ってきた医療及び国の危機管理や積極的貢献が求められる医療としての19政策医療分野を中心として、医療の確保とともに質の向上を図ること、併せて、我が国の医療の向上に貢献するために、調査研究及び質の高い医療従事者の養成を行うこと」が示されていることからも、引き続き当臨床研究センターが我が国の免疫アレルギー疾患の基幹施設として、リウマチ・アレルギー診療・臨床研究の中心としての役割を担う責任は重いものと肝に銘じております。
平成17年10月の厚生科学審議会疾病対策部会から全国自治体に向けて出されたリウマチ・アレルギー対策委員会報告書においても、当院が我が国のリウマチ・アレルギー医療の中心的役割を果たすことが明記されています。さらに、地域医療への貢献という当院の方針に基づき、平成18年6月に神奈川県におけるアレルギー疾患診療の中心である集学的医療施設として神奈川県から指定されました。
独法化後の厳しい経済状況の中で、外部評価及び研究資金としての競争的研究費獲得額は全国立病院機構施設の中で常に上位を占め、また国のリウマチ・アレルギー医療対策の中心施設としての役割、国立病院機構内外施設との共同研究、患者さんの団体等との密接な連携による患者・一般国民・医療関係者向けの情報発信等、院内外での積極的な活動を展開してきました。
当臨床研究センターでは、旧臨床研究部時代の平成5年から毎年研究業績集を定期刊行し、国民の皆様及び関係各位へ毎年の活動内容を報告し、皆様のご高閲、ご批判を承ってきました。業績集は、印刷物としての刊行に加えまして、当臨床研究センターホームページ上にも掲載してまいりました。本年度も各研究者は、厚生労働科学研究、文部科学省科学研究、環境再生保全機構委託研究、さらには政策医療ネットワーク共同臨床研究等の公的競争的研究費を獲得し、主任研究者、分担研究者、研究協力者として多くの研究に関わり、鋭意奮闘してまいりました。また、院内各部署と緊密な連携をとりながら、当臨床研究センターの最大の使命である日常診療に直結した臨床研究の成果を当院のみならず機構内ネットワーク構成施設及び全国の医療施設、さらには全国のアレルギー・リウマチ疾患患者さんに対する日常診療に還元すべく臨床に密着した研究を進めてまいりました。
今後の臨床研究センターの果たすべき役割
医療崩壊が叫ばれる現在の医療状況の中で、病院経営上の観点から国立病院機構施設における研究センターの位置づけが必ずしも確立していない現在の状況です。そのような中でこそ、私ども国立病院機構相模原病院臨床研究センターは、これまで国立病院機構施設において最初に設置された臨床研究部であり、最初の臨床研究センターとして果たしてきた役割と責任を自覚しつつ、またこれまで我が国リウマチ・アレルギー学界において果たしてきた重要な役割、さらには国民から期待・負託されている我が国リウマチ・アレルギー疾患の臨床研究・診療の中心施設としての役割を肝に銘じて、活動していく所存です。また、今後は、病院全体の研究意欲の向上、診療技術の向上に向けて、広く意欲ある医師、コメディカル関係者の臨床研究を推進する部門として、病院診療部門とともに国立病院機構相模原病院の車の両輪として、相模原病院の理念・基本概念の実現に向けて鋭意務める所存です。
最後に国民の皆様はじめ、これまで当臨床研究センターに対しましてご支援ご鞭撻を賜りました関係者各位、ならびに病院各部門の方々に心から感謝の意を表しますとともに、今後とも益々のご支援をお願い申し上げます。
平成23年8月
院長・臨床研究センター長
秋山 一男
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