消化器科このページを印刷する - 消化器科

<消化器科を初めて受診される方へのお知らせ>
消化器科では、これまで初診の患者様につきましては、紹介状の有無に関わらず診療させて頂いておりましたが、外来患者数増加に伴う待ち時間の解消のため、今後は、「紹介状を持参された方のみ」を対象とさせて頂きます。ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
受診の際には、必ず他の医療機関からの紹介状をお持ちください


ご紹介

大阪府南東部の南河内地区の中核病院として、消化器病の専門的医療を行っています。最近では、大阪泉南地域・和歌山県北東部・奈良県中西部からの患者様も受診されることも多くなってきております。
診療および治療ガイドラインを基準として、十分なインフォームド・コンセント(説明と同意)を実施した上で安心、安全で高度な専門治療を行い、外来および入院診療では、早期診断および早期の専門治療に努めています。消化管出血・閉塞性黄疸などの消化器急性期医療も積極的に取り組み、疾患によっては、外科と連携し迅速に対応しています。
当院は、地域がん診療拠点病院に指定されており、当科に関連する消化器癌に対して、生命予後の延長だけでなく、生活の質の向上を目指し対応しております。地域の医院・病院と連携は、大切にしております。
消化器科スタッフで、1日平均外来患者数約85人(うち新患10人)、新患紹介率68%、病床数45床、年間入院患者数約1500人、在院日数9.7日に対応しています。なお、平成22年4月からの肝機能障害に係る身体障害者手帳に必要な診断書・意見書の作成できる医師(身体障害者福祉法第15条指定医)も在籍し診察しております。
また、将来的な治療につながる臨床試験(国立病院機構関連、大阪大学関連を含め)への参加協力をお願いすることがあります。さらに、大阪大学医学部、兵庫医科大学のクリニカルクラークシップの学生実習教育も担当し患者様の教育へのご協力をお願いすることもあります。
何卒よろしくお願いいたします。

主な対象疾患と治療方針

消化器系学会から発表されている診療・治療ガイドラインに準じた治療選択を行っています。ガイドライン化されていないその他疾患もEBM (evidence based medicine)やコンセンサスの得られている治療を第一に考え診療を行っています。特に消化器系と関連する外科、放射線科とは連携し対応しております。また、合併症を持つ場合には、その他の専門医の意見を取り入れ、その協力の下で治療を行っています。

胃腸疾患

上部消化管内視鏡検査年間4000例、下部消化管内視鏡検査3000例 超音波内視鏡検査200例を行い、胃癌検診、大腸癌検診の2次検査も担当しています。内視鏡治療では、内視鏡的胃ポリープ切除10例/年、胃腺腫切除20例/年、大腸腺腫(ポリープ)切除400例/年施行しております。また、早期食道癌(表在癌)、早期胃癌、早期大腸癌においては、治療適応となる病変に対しては、内視鏡的切除 胃(ESD:粘膜下層剥離術)40例/年、大腸(EMR:粘膜切除)40例/年を行っております。

  • 消化管出血(食道胃静脈瘤破裂を除く)
    内視鏡的止血術は、年間50件で 高張Naエピネフリン局注、クリッピング゙・高周波凝固・アルゴンプラズマ凝固療法などを組み合わせて治療しています。止血困難例もありますが、98%以上の止血治療成績です。
  • 胃・十二指腸潰瘍
    診療ガイドラインに基づき治療を行い、ヘリコバクター・ピロリ陽性ならば除菌治療を行っています。出血性胃・十二指腸潰瘍の場合は、緊急内視鏡的止血治療(50例/年)行っております。
  • 胃食道逆流症、逆流性食道炎
    年々増加傾向にあり、胸焼け症状を中心とする多くの症状を有するもので、診療ガイドラインに基づき治療を行っており、かかりつけ医様よりご紹介例が多くなっています。
  • 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)
    増加傾向にある疾患で、大阪南部には専門施設は多くなく、300人の患者様が通院加療されています。ガイドラインに基づく診療が中心となりますが、潰瘍性大腸炎の重症例には、ステロイドホルモン以外に、白血球除去療法、タクロリムス、シクロスポリン投与など治療を組み合わせて寛解導入し、寛解維持にはステロイド投与ない状態を目指しております。潰瘍性大腸炎、クローン病では、生物学的製剤インフリキシマブ(レミケード)、アダリムマブ(ヒュミラ)ゴリムマブ(シンポニー)、ウステキヌマブ(ステラーラ)等が使用可能となり、ガイドラインに基づき個々の状態により対応しております。外来化学療法室での点滴、自己注射等で通院診療しております。
  • 食道癌、胃癌、大腸癌
    消化器科では、内視鏡的治療が可能な場合を除き困難な場合は、病期を考え外科的治療、化学療法、放射線療法など外科および放射線科と連携をとりつつ治療方針決定を行っています。消化器科で行う化学療法(抗がん剤治療)は、それぞれの治療ガイドラインに準じ適正な標準的治療法を行い対応しております(30例/年)。

肝疾患

国立病院機構肝疾患政策医療ネットワーク、大阪府肝疾患フォローアップ事業にも参画し、大阪南部の肝疾患治療の中心的役割を担っています。これまで、治療薬として今後認可され使用されることになると考えられる薬剤の臨床試験をB型、C型肝炎に対して、また肝硬変、肝細胞癌に対して実施しております。

  • B型肝炎
    慢性肝炎に対する治療ガイドラインに基づき、経口核酸アナログ製剤、インターフェロン治療を行っています。急性肝炎の発生も散発的にもみられ、その経過により治療方針を決定しています。核酸アナログ治療開始は、20例/年。
    治療にかかる医療費が高額であるために、医療費負担軽減のため、肝炎治療医療費助成制度を利用していただき、居住地管轄の保健所申請窓口へのご相談、お手続きお勧めしております。
  • C型肝炎
    ウイルスのない状態(排除)目指すために、近年、インターフェロンを使用しない(インターフェロンフリー)の治療が中心となっております。非代償性肝硬変を除くすべてのC型肝炎症例が抗ウイルス療法の治療対象のため、ウイルスの型により、日本肝臓学会C型肝炎治療ガイドラインに基づき、適正な治療を提供しております。当院でも治療を導入し、すでに150例以上の患者様に治療を行っており、95%以上のウイルス陰性化を得られています。肝細胞癌を発症した症例であっても、局所根治が得られCancer free(癌を認めない)状態であれば治療を行うことは可能です。しかし、肝病変以外の合併疾患による予後が不良である場合は治療対象となりません。抗ウイルス治療によってHCVが排除された後でも、長期予後改善のため肝発癌に対するフォローアップ(外来での血液検査、画像検査等)を行う必要があると考えられています。なお、治療にかかる医療費が高額であるために、医療費負担軽減のため、肝炎治療医療費助成制度を利用していただき、居住地管轄の保健所申請窓口へご相談、お手続きお勧めしております。
  • 肝臓癌
    肝癌診療ガイドラインに基づき治療を進めています。特に、腹部エコー、CT、MRI検査で腫瘍径3cm以下、腫瘍個数3個以内のChild-Pugh分類A,Bにおいてラジオ波焼灼療法(RFA)を行っています。当院では、肝動脈(化学)塞栓療法(TACE,TAE)の可能な例には、その治療を行った後にラジオ波焼灼療法(50例/年)を行うことが多く、良好な治療効果が得られております。 治療局所再発率は、0%/1年 12%/3年 12%/5年。また、ラジオ波焼灼療法が困難例には、エタノール局所注入療法を行うこともあります。ラジオ波での治療は、良好な成績ですが、外科的肝切除治療が最良と考えるものは、外科での治療をお勧めすることになります。
  • 肝硬変
    肝庇護剤、分岐鎖アミノ酸製剤、ウイルス性肝硬変ならば、経口抗ウイルス薬の適応を考え、肝機能に応じた全身的な治療を行います。利尿剤投与でも改善の乏しい多量の難治性腹水貯留の場合は、腹水濾過濃縮再静注法(CART)も行うこともあります。
  • 自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変
    EBM、コンセンサスの得られた治療を取り入れ治療しています。入院の上、肝生検などの精査の上治療を開始することが必要な患者様もおられます。
  • 肝膿瘍、肝嚢胞
    経過により経皮的肝膿瘍穿刺ドレナージ、肝嚢胞穿刺ドレナージ治療を選択し、時に緊急対応にて治療することがあります(5例/年)。

胆膵疾患

胆膵疾患は、黄疸、炎症によりERCP:内視鏡的膵胆管造影(270例/年)に関連する処置(内視鏡的十二指腸乳頭切開術40例、乳頭バルーン拡張術20例、ドレナージ術90例、細胞診20例、IDUS20例など)が必要なことが多く、緊急対応する場合もあります。内視鏡的に処置困難例は経皮的ドレナージ(15例/年)を行っています。これと並行して病状の評価をし、さらに専門的治療に進むことになります。

  • 総胆管結石
    近年増加しており、原則、内視鏡的結石除去術を行っています(50例/年)。
  • 胆嚢炎、胆石症
    急性胆嚢炎例で急速に悪化している場合は、緊急で胆嚢穿刺ドレナージを行うことがあります。胆石胆嚢炎は、多くは外科的胆嚢摘出術(腹腔鏡下手術例が多い)となります。
  • 胆管癌、胆嚢癌、膵癌
    閉塞性黄疸を併発しやすいため、内視鏡的ドレナージ術を施行する場合が多く、並行して病期を診断し、手術可能と考えられる場合は、外科と連携して手術することになります。手術治療の適応外の場合は、多くは標準的化学療法を行い対応しています(20例/年)。外来化学療法で通院加療となっている患者様も多くおられます。
  • 急性膵炎
    10-20%が重症化し、その20-30%は死亡する急性の炎症性疾患ですが、とくに重症例は集学的治療が必要となり、入院の上対応しております。

その他

とくに脳血管障害等で、嚥下障害、嚥下困難例に内視鏡的胃瘻造設術(30例/年)を行っています。腹部CTにて事前に安全性を確認した後、患者様、患者様の意思疎通が困難な場合は、ご家族様へ十分なインフォームド・コンセントの上、造設を行っております。
外来化学療法室では癌に対する化学療法をより安全・快適に行える環境を整え、さらに当院では、癌緩和ケアチームと癌相談支援室を設置されているため、連携を図り癌診療の質の向上を目指しています。

病棟案内

消化器科病棟は、東5階病棟の45床です。

スタッフ紹介

肱岡 泰三 副院長、医療安全管理室長(併)
卒業大学 大阪大学医学部卒
学位取得 医学博士
認定医 日本内科学会
専門医 日本消化器病学会、日本肝臓学会、日本消化器内視鏡学会
指導医 日本内科学会、日本消化器病学会、日本肝臓学会、
日本消化器内視鏡学会
専攻分野 消化器病、肝臓、内視鏡、内科
増田 栄治 消化器科医長
卒業大学 和歌山県立医科大学医学部卒
学位取得 医学博士
認定医 日本内科学会、日本消化管学会
専門医 日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会、日本消化管学会
指導医 日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本消化管学会
専攻分野 消化器病、肝臓、内視鏡、内科
中西 文彦 消化器科医長、内視鏡室長(併)、がん研究室長(併)
卒業大学 大阪大学医学部卒
学位取得 医学博士
認定医 日本内科学会、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本消化管学会
専門医 日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会、日本消化管学会
指導医 日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本胆道学会、日本消化管学会
専攻分野 消化器病、肝臓、内視鏡、内科
笹川 哲 消化器科医師
卒業大学 大阪大学医学部卒
学位取得 医学博士
認定医 日本内科学会
専門医 日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会
指導医 日本消化器内視鏡学会
専攻分野 消化器病、肝臓、内視鏡
宋 昌浩 消化器科医師
卒業大学 大阪大学医学部卒
専攻分野 消化器病
神下 真慶 消化器科医師
卒業大学 三重大学医学部卒
認定医 日本内科学会
専門医 日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会
専攻分野 消化器病
荒木 学 消化器科医師
卒業大学 大阪大学医学部卒
学位取得 医学博士
認定医 日本内科学会
専攻分野 消化器病
阪上 雅子 消化器科医師
卒業大学 兵庫医科大学医学部卒
専攻分野 消化器病
仲川 環 消化器科医師
卒業大学 大阪医科大学医学部卒
認定医 日本内科学会
専門医 日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会
専攻分野 消化器病、肝臓、内視鏡
埜中 由梨 消化器科医師
卒業大学 奈良県立医科大学医学部卒
認定医 日本内科学会
専門医 日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会
専攻分野 消化器病、肝臓、内視鏡
吉田慶三 消化器科医師
卒業大学 山形大学医学部卒
専攻分野 消化器病
白山 祐樹 消化器科医師
卒業大学 近畿大学医学部卒
専攻分野 消化器病
安井 利光 消化器科医師
卒業大学 高知大学医学部卒
専攻分野 消化器病