国立病院機構 長良医療センター

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呼吸器外科

呼吸器外科からのお知らせ

【2011年8月26日更新】

平成23年7月1日より長良医療センター呼吸器外科に着任いたしました藤永卓司と申します。これまで京都大学医学部附属病院呼吸器外科で肺癌、縦隔腫瘍など胸部疾患と肺移植に携わってきました。長良医療センターは、前身の国立療養所岐阜病院時代より京都大学の関連病院として呼吸器外科専門医が常勤し、呼吸器外科領域では診療実績のある施設の一つです。診療内容としては肺癌、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、気胸、膿胸、胸壁腫瘍など心臓以外の胸部疾患に対する外科治療を行っています。年間約170例の手術を行い、そのうち肺癌手術は約70例行っています。手術では胸腔鏡下手術を積極的に導入し、低侵襲手術による患者さんの身体的負担軽減と早期回復を目指しています。また治療に関しては呼吸器内科、心臓血管外科、放射線科、病理部、リハビリと連携して適切な診断と治療を心がけています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

STAFF

藤永卓司

平成6年 島根医科大学卒業
京都大学医学博士

主な所属学会・資格

日本外科学会専門医
呼吸器外科専門医
気管支鏡専門医・指導医
がん治療認定医

小松輝也

平成11年 大阪市立大学医学部卒業

主な所属学会・資格

日本外科学会専門医
呼吸器外科専門医

 
曽和晃正

平成17年 大阪市立大学医学部卒業

主な所属学会・資格

日本外科学会専門医
がん治療認定医

 

患者の皆さまへ

●肺癌について

肺や気管支に発生する悪性腫瘍で、現在、がん死亡数では胃癌を抜いて最も多く、将来的にさらに肺癌に罹患する人が増加すると予想されています。男性、女性とも患者数は増加傾向にあり、以前はタバコが原因とされる肺癌が多いとされていましたが、現在はタバコを吸わない人でも肺癌が増えています。
症状は、咳、痰、血痰、胸痛などがあります。自覚症状がない場合も多く、最近では肺ドックなど胸部CTでの健診で胸部異常陰影を指摘され受診される方も多く、早期肺癌が見つかることも少なくありません。
精密検査としては胸部CT、気管支鏡検査(カメラ)、FDGPET検査などを行い、診断、評価します。
治療方法は外科治療(手術)、化学療法(抗がん剤)、放射線療法がありますが、肺癌の組織型(種類)や進行度によって治療方針が異なります。また合併症など患者さん自身の体の状態によっても方針は異なります。そのため呼吸器内科を初め、他の専門医ともよく相談し患者さんにあった方法を検討します。
現在、ほとんどの症例で胸腔鏡という内視鏡を併用し、小さな傷で手術を行っています。体への侵襲が少なく術後回復が早いため入院期間も短縮しています。

●術後疼痛への取り組み

手術を受ける時、術後の疼痛に対する不安が強いと思います。当院では術後疼痛のコントロールに傍脊柱神経ブロック法を導入しています。手術終了時に胸の中(脊柱近傍)にカテーテルを留置し、術後、持続的に局所麻酔薬を注入して痛みをブロックします。脊髄神経近傍にカテーテルを留置する硬膜外麻酔法に比べ合併症が少ないと言われています。
術後痛みが少なく、患者さんからも好評です。

●縦隔腫瘍について

胸のなかで両方の肺に挟まれた領域を縦隔と言います。縦隔にできる腫瘍のことで、胸腺腫、胸腺癌、先天性嚢胞、胚細胞腫瘍、神経原性腫瘍などがあります。良性腫瘍の場合、胸腔鏡下手術の適応となる場合が多いです。

●気胸について

肺に穴が空いて胸のなかに空気が漏れる病気です。肺がパンクした(つぶれた)状態になるため、呼吸困難や胸痛を自覚します。安静で良くなることもありますが、空気の逃げ道として局所麻酔で胸にドレーンという管を入れる必要があります。空気漏れが続く場合や再発する場合は手術の適応です。多くの場合、胸腔鏡下での手術が可能です。

●胸膜中皮腫について

アスベストが原因といわれていますが、はっきりとした暴露の経歴がない場合もあります。胸に水が溜まってくることが多く、症状としては胸痛や呼吸困難を生じます。診断には組織生検が必要です。胸腔鏡下に胸水と組織を採取し検査を行います。治療については肺癌と同様、全身を評価したうえで外科治療、化学療法、放射線療法を組み合わせた治療を行う必要があります。

*これらの病気と診断あるいは疑いといわれたら・・・・
まずは専門医の診察と検査を受けられ、治療方針について相談されることをお勧めします。担当医またはかかりつけの先生にご相談ください。

医療関係者の皆さまへ

患者さんのご紹介や相談については医療連携室にお気軽にご連絡いただければ幸いです。

専修医(後期研修)募集

呼吸器外科に興味のある専修医を募集しています。
長良医療センターは、一般病床236床と小規模ながら呼吸器外科手術は年間170-180例(肺癌70-80例)と豊富な症例の診療に携わることが可能です。
専門医取得に必要な呼吸器外科手術症例を十分に経験することができると思います。また京都大学呼吸器外科の関連施設であり、将来的に大学院での癌や肺移植などの基礎研究に興味があれば長良医療センターでの研修中に京都大学呼吸器外科教室の紹介、見学も可能です。お気軽にご連絡ください。
京都大学呼吸器外科