乳腺・甲状腺治療について
外科医長:前田 茂人
■乳腺
【乳癌】
当院では、乳癌学会専門医1名、乳癌学会認定医1名、検診マンモグラフィー読影医7名(外科3名、放射線科4名)、検診マンモグラフィー読影認定診療放射線技師5名が在籍し、医師、看護師、放射線技師、ソーシャルワーカー等でチーム医療による乳がん診療を行っています。
2008年における治療の特徴
| 1) |
腫瘍径2cm以上の方には、術前化学療法を勧め、2008年手術例では12%の方が術前化学療法を受けられました。この傾向は今後ますます高くなると思われます。 |
| 2) |
術前画像にて腋窩リンパ節腫れていない方には、放射線と色素を併用したセンチネルリンパ節生検を行い、不必要な腋窩リンパ節郭清を
しないようにしています。 |
| 3) |
乳房温存手術を予定されている方には、
手術と同じ体位で仰臥位MRIを施行し、その情報をもとに正確かつ整容性の高い乳房温存手術を提供しています(仰臥位MRI写真参照)。
2008年の乳癌手術中温存率は80%でした。 |
乳がん手術症例(手術数)

【乳腺良性疾患】
乳腺良性腫瘍(乳腺線維腺腫や葉状腫瘍)に対しては、手術による創を目立たなくするために、腋窩下部からの内視鏡補助下手術を行うことができます。サイズが大きくなって気になる方は手術が必要となる場合があります。お気軽にご相談ください。
■甲状腺
甲状腺疾患については、年々症例数は増加しておりますが、2007年より飛躍的に増加いたしました。
特に甲状腺癌に対する手術は、低危険度癌と高危険度癌の概念に基づいて、慎重に術式を決定しております。低危険度癌には甲状腺葉切除術を選択し、高危険度癌には甲状腺全摘術と内照射療法(長崎大学)を組み合わせています。また、バセドウ病に対しては、直視下手術と内視鏡補助下手術(VANS)を行っており、特に頚部に手術創が残らないVANS手術は患者さんに喜ばれています。(写真参照)
■副甲状腺
また、副甲状腺に対する手術も行っております。原発性または二次性副甲状腺機能亢進症は、今後疾患自体も増加する可能性があり、手術数の増加が予想されます。原発性副甲状腺機能亢進症は、カルシウムが高くなる病気ですが、症状ははっきりしないときがあります。尿路結石、骨粗鬆症などのほかに、不定愁訴や全身倦怠感などのはっきりしない症状のことがあります。また多くの病気と関連することがあります。原発性副甲状腺機能亢進症に対する手術方法はここ10年でかなり変わりました。現在は、4つある副甲状腺のうち腫大した異常腺のみを小さな創で摘出することが標準的となっており、当院でも約2〜3cmの創で手術を行います。
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