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SCU(脳卒中ケアユニット)

SCUとは?

舞鶴医療センター臨床研究部長(神経内科)
吉岡 亮 

 当院には急性期の脳卒中の患者さんの集中治療室である脳卒中ケアユニット(stroke care unit; SCU)が設置されています。脳卒中は脳を栄養する血管が閉塞して栄養領域が傷害される脳梗塞と、脳の血管が高血圧などで破綻し、生じた血腫が脳を傷害する脳出血、脳の血管に動脈瘤という瘤ができて、ここから出血するくも膜下出血に分けられます。脳卒中は一般の内臓疾患とは異なり、専門の知識を習得し、経験を有する神経内科医と脳神経外科医による診療が不可欠です。とくにクモ膜下出血は脳神経外科医による全身管理、検査と手術療法が必要とされる重篤な疾患です。いっぽう、脳出血は出血の部位と大きさなどにより、手術を行わない保存的療法か外科的療法が選択される疾患です。脳梗塞は保存的療法を行う疾患で、脳の細い血管が高血圧により傷害され閉塞するラクナ梗塞、脳の比較的太い血管が動脈硬化が原因で閉塞するアテローム血栓性脳梗塞、心房細動という心臓に不整脈があると心臓内で血の塊が生じて、これが脳の血管を閉塞する脳塞栓症に大別されます。後者の場合、発症4.5時間以内ではt-PAという薬を静脈内に注射することで、血管に詰まった血の塊を溶かす治療法が使えるようになりました。劇的に症状が改善される患者さんがありますが、場合によっては脳出血を生じることがあり、専門の医師による適応の判断が予後に大きく影響します。
 一人でも多くの適応のある患者さんにt-PA療法を受けていただくことと、医療チームとして神経内科医、脳神経外科医、ナース、リハビリが綿密な連携を行うことによって、発症早期の脳卒中患者さんの的確な管理と早期に適切なリハビリを実行することによって、患者さんが1日も早く回復され、退院されることを目的にSCUが設立されました。
 当院のSCUは、京都府下で初めての設置で、平成20年10月に開設されました。6床の治療ベットがあり、神経内科医:4名。脳神経外科医:5名、ナース:17名、専従理学療法士:1名が担当し、脳卒中の急性期の患者さんの受け入れを24時間体制で行い、ベッド稼働率は約100%です。原則としてSCUでの治療は2週間以内に限定されており、SCUでの治療終了後は神経内科、脳神経外科の病棟で治療を継続していただいています。