京都医療センター

呼吸器内科

びまん性肺疾患

間質性肺炎

肺炎の名称は付いていますが、感染による一般的な肺炎とは異なり、肺の実質が障害される疾患です。多くは原因不明ですが、膠原病に伴うものや薬剤性、吸入粉塵などにより発症することもあります。診断には胸部CT、気管支鏡検査、場合によっては胸腔鏡下肺生検・開胸肺生検などの外科的方法が必要となる場合があります。以前よりステロイド剤や免疫抑制剤による治療が行われていましたが、経過は決して満足できるものではありませんでした。比較的最近になり抗線維化薬(ピルフェニドン・ニンテダニブ)が出現し、治療成績は改善しています。当科ではこれらの新しい薬剤の使用に積極的に取り組み、治療を行っています。