京都医療センター

臨床研修・専門研修

ユニット 消化器内科

期 間
2ヶ月(選択科目として回るときは 1 ヶ月も可)
目 標
  1. 腹痛、消化管出血、下痢・便秘、嚥下困難、悪心・嘔吐、胸やけ、イレウス、黄疸、腹水などの症状を惹起しうる疾患を列挙し、その病態・鑑別の要点と、各々の疾患の治療法を正しく述べることができる。
  2. 腹部を適切に診察し、その結果を正確に記録することができる。
  3. 状況の緊急度・重症度を認識し、正しく判断することができる。
  4. 患者および家族とのコミュニケーションをはかり、十分な IC と適切な指導をすることができる。
  5. 目的の達成のために必要な人の協力を得ることができる。
  6. 紹介医を中心とした地域の医療関係者とうまくコミュニケーションをとり、紹介元への返事や診療情報提供書を書くことができる。
  7. 以下に挙げる各種検査法の実際を理解し、それらを適切にオーダーし、その結果を判断できる。
    • 胸・腹部単純X線、上部消化管造影、低緊張性十二指腸造影、小腸造影、注腸X線検査、経口胆嚢造影・ DIC 、腹部 US,CT 、 MR 、 MRCP 血管造影、各種シンチグラフィー、上部消化管内視鏡検査、下部消化管内視鏡検査、内視鏡的逆行性膵胆管造影、膵・胆管内視鏡、超音波内視鏡、管腔内超音波検査、経皮経肝胆道造影、経皮経肝胆道鏡検査、肝生検
  8. 以下の処置・治療を適切に行うことができる。
    • IVH 、輸血、化学療法、 NG tube留置、腹腔穿刺、浣腸、洗腸、注腸療法、経腸栄養
  9. 以下の処置・治療については、その適応・禁忌や実際的な方法について述べることができる。
    • イレウスチューブ挿入、食道静脈瘤 S-B tube による止血、食道静脈瘤結紮術・硬化療法、各種内視鏡的止血術、内視鏡的ポリープ切除術、内視鏡的粘膜切除術、 EMR 切開剥離法、胃瘻造設術、経皮的エタノール注入療法・経皮的ラジオ波焼灼療法、消化管バルーン拡張術、消化管ステント留置術、消化管異物除去術、内視鏡的逆行性胆道ドレナージ、内視鏡的経鼻的胆道ドレナージ、胆石除去術、胆管狭窄拡張術、胆道ステント留置術、経皮的胆道ドレナージ、経皮的嚢胞(膿瘍)ドレナージ、肝動脈塞栓療法、肝動脈動注化学療法、血漿交換、血液浄化療法
方 略
  1. 消化器疾患の入院患者を担当医として指導医(上級医)のもとに診療する。
    • よく遭遇する疾患: 食道癌、 GERD 、食道静脈瘤、胃・十二指腸潰瘍、胃炎、胃ポリープ、胃癌、大腸ポリープ、大腸癌、炎症性腸疾患、感染性腸炎、虚血性腸炎、憩室炎、イレウス、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝癌、膵炎、膵癌、胆石、胆道炎、胆嚢ポリープ、胆道癌
  2. 新患紹介・問題症例検討会・消化器カンファレンスに参加する。
  3. 病棟勉強会に参加する。
  4. 消化管造影読影検討会、内視鏡検討会、放射線科・外科・消化器科合同カンファレンスに参加する。
  5. 上部消化管モデルを用いた上部消化管内視鏡検査の実習を行う。
  6. 担当医として患者を受け持ち、上級医の指導を受ける。
  7. 検査・治療には可能な限り参加し、診断法の実際、適切な治療法の選択等について学ぶ。
  8. 静止画・動画・実際の機材を用いてその適応・方法・禁忌・偶発症について実習し講義を受ける。
  9. 研究会・学会等に参加し、機会があれば発表する。

研修医週間スケジュール

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前 病棟診療
上部内視鏡治療
病棟診療
消化管透視
上部内視鏡
超音波内視鏡
病棟診療
腹部超音波検査
上部内視鏡
病棟診療
上部内視鏡
下部内視鏡
胃瘻増設術
病棟診療
上部内視鏡
午後 下部内視鏡
RFA・PEIT
病棟診療
内視鏡検討会・トレーニング
病棟診療
下部内視鏡
PEIT・RFA
病棟診療
消化器合同カンファレンス
ERCP・ESD・PTCD・ステント
ERCP 関連治療
病棟診療
PEIT・RFA
病棟診療
新患紹介・消化器カンファレンス