(放射性ヨード内用療法・甲状腺I-131内用療法)
バセドウ病には薬物療法、手術療法とアイソトープ治療があります。バセドウ病の患者さんは、希望すれば、アイソトープ治療を受けられます。特に、次のような方に適しています。
- 抗甲状腺薬(メルカゾール(R)やチウラジール(R)=プロパジール(R))で副作用が出現したとき
- 抗甲状腺薬で十分コントロールが出来ないとき
- 抗甲状腺薬の中止後に再発したとき
- バセドウ病の手術後に再発したとき
- 甲状腺腫を小さくしたいとき
- 心臓病や肝臓病など慢性疾患を持っているとき
アイソトープ治療が受けられない人
- 妊婦または現在妊娠の可能性がある女性
- 近い将来(4ヶ月以内)妊娠する可能性がある女性
- 授乳婦
- 18歳未満の方(例外もあります)
副作用
まれですが、アイソトープ服用後に一時的に眼症状が悪化することがあります。そのため、眼症のある方では予防的にステロイド剤を服用することがあります。また、副作用とは言えませんが、アイソトープ治療後に甲状腺機能低下症になることがあります。アイソトープの投与量は患者さんの病状を計算して決めますが、アイソトープの作用には個人差があるため、バセドウ病を確実に治すためには、アイソトープの量を多くする必要があります。そうすると、将来機能低下症になる可能性が高くなります。しかし、甲状腺ホルモン剤さえのめば、全く問題はありません。甲状腺ホルモン剤は体の中の甲状腺ホルモンと同じものですから、基本的には適正な量をのんでいる限り副作用はありませんし、1年以上経過すれば検査の頻度も年に1回くらいになります。(田上) |