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内分泌代謝科


スタッフ内分泌・甲状腺センター診断・治療される主な病気診療実績教育・啓蒙活動研究活動外来担当医
糖尿病センター
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褐色細胞腫とは
褐色細胞腫とは

副腎髄質、傍神経節細胞に発生するカテコール
アミン産生腫瘍、高血圧、糖尿病、不整脈などを合併。早期の診断と治療で高血圧や合併症を治せます。

カテコーラミンとは
  糖、脂肪、蛋白、電解質の代謝、血圧の調節に関わる重要なホルモンで、人間が生きていくのに不可欠です
クッシング症候群
頻度は

高血圧の約0.5%、1000人に5人くらいです
なぜ診断が重要
  1.原因に対する治療が可能
2.高血圧や糖尿病が治る可能性あり
3.放置すると高血圧が重症化、不整脈などの合併症も多い
4.約10%が悪性で早期発見、治療が大切
症状は
  ・痛、めまい、動悸、胸痛、高血圧、糖尿病、やせ など
診断は
  先ず血液、尿のホルモンを測定します
  クッシング症候群の診断
精密検査は
  副腎CT、MRI、核医学検査(MIBGシンチ)等
治療は
  原則として内視鏡手術で一側副腎を摘出
  相談先…京都医療センター内分泌代謝専門外来
クッシング症候群とは
クッシング症候群とは

副腎皮質にできる腫瘍からコルチゾールが過剰に分泌され、高血圧や糖尿病、骨粗しょう症などをきたす病気で手術により治癒可能です。(下垂体腫瘍が原因の場合はクッシング病と呼びます)

コルチゾールとは
  糖、脂肪、蛋白、電解質の代謝、血圧の調節に関わる重要なホルモンで、人間が生きていくのに不可欠です
クッシング症候群
頻度は

高血圧の約0.5%、1000人に5人くらいです
なぜ診断が重要
  1.原因に対する治療が可能です
2.高血圧や糖尿病が治る可能性があります
3.放置すると高血圧、糖尿病、骨粗鬆症、感染などの合併症が多く、予後不良です
症状は
  ・高血圧、糖尿病、高脂血症、骨粗鬆症、骨折、心不全など
・手足が細く躯幹部が太い、赤く丸い顔、項から肩に脂肪沈着、皮膚の 
 菲簿化、腹部皮下組織の断裂(赤色)、筋力低下
診断は
  先ず血液のホルモンを測定します
  クッシング症候群の診断
精密検査は
  内分泌負荷試験、副腎CT、下垂体MRIなど
治療は
  原則として内視鏡手術で一側副腎を摘出
手術できない場合はコルチゾールの合成、作用を阻害する薬剤
  相談先…京都医療センター内分泌代謝専門外来(担当:成瀬)
原発性アルドステロン症
遺伝的体質や生活習慣が原因の高血圧とは違います
治る可能性のある高血圧です
原発性アルドステロン症とは

副腎皮質からアルドステロンが過剰に分泌され、高血圧をきたす病気です。
大部分は良性の腺腫が原因です。
アルドステロンとは
  腎臓に働いてナトリウムを吸収、カリウムを排泄するホルモンで高血圧をきたします
原発性アルドステロン症
頻度は

高血圧の約3%、100人に3人くらいです
なぜ診断が重要
  1.原因に対する適切な治療が可能
2.高血圧が治る可能性があります
3.放置すると脳心血管合併症が多いとの報告
症状は
  高血圧以外に目立った症状がないことも多い
血液のカリウム濃度が低下すると四肢のしびれ、筋力の低下など
診断は
  先ず血液のホルモンを測定します
  血液のホルモン測定
精密検査は
  内分泌負荷試験、副腎CT、副腎静脈サンプリングなど
治療は
  原則として内視鏡手術で一側副腎を摘出
血圧治療はアルドステロンの作用を阻害する薬剤を中心に
  相談先…京都医療センター内分泌代謝専門外来(担当:成瀬)
バセドウ病

(バセドー病・バセドウ氏病・バセドー氏病・グレイブス病・グレーブス病・グレイヴス病・グレーヴス氏病)
甲状腺機能亢進症、すなわち、甲状腺ホルモンが過剰になる病気のひとつです。原因は不明です(血縁者に出やすいので、体質といえるかもしれません)が、本来出来ないはずの甲状腺に対する抗体が出現して、甲状腺を刺激し、甲状腺が腫れてきます。血液中の甲状腺ホルモンが過剰になり、動悸(ドキドキ)、手のふるえ、汗かき、倦怠感などの症状があらわれます。食欲があるのに体重が減ってきます。人によっては目が出てくることがあります。

治療法
通常は、抗甲状腺剤(メルカゾール(R)やチウラジール(R)=プロパジール(R))で治療を始めます。抗甲状腺薬は歴史の古い薬で、その効果が知り尽くされている反面、最近の新薬と比較すると副作用は多い部類にはいります。主な副作用としては、かゆみ(かゆみ止めを併用します)、肝障害、まれに白血球減少があらわれることがあります。多くの場合、副作用はお薬の開始初期にあらわれますので、最初の3ヶ月間は2週間おきに副作用のチェックのための血液検査を行います。万一、服用中に高熱が出たら、お薬をやめて医療機関を受診し、白血球の検査を受けて下さい。お薬は、最初多め(1日3錠〜6錠)から始めて、徐々に減らしていきます。甲状腺機能が落ち着いても、やめれば元に戻りますので、勝手にやめないことが大切です。再燃すれば、一から治療を再開しますが、再開時の方が、副作用がでやすいともいわれています。このようにして、通常は、2〜3年でお薬をやめてみますが、中にはやめると悪くなるために10年以上(副作用なく)お薬を続けている方もおられます。お薬は、妊娠中・出産後(授乳)も安全であり、むしろ、お薬を勝手にやめて甲状腺機能亢進症のまま妊娠・出産する方が危険です。ただし、妊娠・出産により、甲状腺機能はしばしば変動しますので、出来れば甲状腺専門医による治療をお勧めします。他の治療法として、手術療法とアイソトープ治療があります。アイソトープ治療の適応は、アイソトープ治療の項をご覧ください。甲状腺内に腫瘍が合併している時には、最初から手術療法を行うこともありますが、手術の前にお薬で甲状腺機能を落ち着かせておく必要があります。(田上)

アイソトープ治療

(放射性ヨード内用療法・甲状腺I-131内用療法)
バセドウ病には薬物療法、手術療法とアイソトープ治療があります。バセドウ病の患者さんは、希望すれば、アイソトープ治療を受けられます。特に、次のような方に適しています。

  1. 抗甲状腺薬(メルカゾール(R)やチウラジール(R)=プロパジール(R))で副作用が出現したとき
  2. 抗甲状腺薬で十分コントロールが出来ないとき
  3. 抗甲状腺薬の中止後に再発したとき
  4. バセドウ病の手術後に再発したとき
  5. 甲状腺腫を小さくしたいとき
  6. 心臓病や肝臓病など慢性疾患を持っているとき

アイソトープ治療が受けられない人

  1. 妊婦または現在妊娠の可能性がある女性
  2. 近い将来(4ヶ月以内)妊娠する可能性がある女性
  3. 授乳婦
  4. 18歳未満の方(例外もあります)

副作用
まれですが、アイソトープ服用後に一時的に眼症状が悪化することがあります。そのため、眼症のある方では予防的にステロイド剤を服用することがあります。また、副作用とは言えませんが、アイソトープ治療後に甲状腺機能低下症になることがあります。アイソトープの投与量は患者さんの病状を計算して決めますが、アイソトープの作用には個人差があるため、バセドウ病を確実に治すためには、アイソトープの量を多くする必要があります。そうすると、将来機能低下症になる可能性が高くなります。しかし、甲状腺ホルモン剤さえのめば、全く問題はありません。甲状腺ホルモン剤は体の中の甲状腺ホルモンと同じものですから、基本的には適正な量をのんでいる限り副作用はありませんし、1年以上経過すれば検査の頻度も年に1回くらいになります。(田上)

プロラクチノーマ

(プロラクチン産生下垂体腺腫・プロラクチン産生下垂体腫瘍)
プロラクチン(乳汁分泌ホルモン)は、脳下垂体で産生・分泌されるホルモンで、生理的には妊娠中や出産後に高くなります。乳房がはってきて、乳汁分泌を促し、生理がとまります(無月経)。下垂体には、いろいろなホルモンを作る細胞が集まっていますが、なんらかの原因でプロラクチンをつくる細胞が増えて腺腫(良性の腫瘍)が出来ると、血中のプロラクチンが高くなることがあります(高プロラクチン血症)。高プロラクチン血症は、プロラクチノーマ以外にも、いろいろな薬の副作用でおこることがあります。
治療法
まず、高プロラクチン血症を引き起こす薬をのんでいないかどうかをチェックし、下垂体に腫瘍があるかどうかを検査します。腫瘍が見つかれば、他の下垂体ホルモンに異常がないかどうかを調べて、なければお薬(パーロデル(R)、テルロン(R)、カバサール(R))で治療します。主な副作用はむかつきです。多くの場合、これらのお薬でプロラクチンは低下し、腫瘍も小さくなります。しかし、腫瘍が大きなものでは、手術をすることもあります。(田上)

慢性甲状腺炎(橋本病)

甲状腺とは、首の前下方にあり、甲状腺ホルモンを作って分泌する臓器です。チョウチョウのような形をしていますが、通常は触ってもわかりません。慢性甲状腺炎とは、なんらかの原因で甲状腺に対する抗体が出現して、甲状腺に慢性の炎症が起こり、甲状腺が腫れてくる良性の病気です。発見者の名前に因んで橋本病とも呼ばれます。通常は、甲状腺機能は保たれます(正常です)が、進行すると甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモンが足りない状態)になることがあります。甲状腺ホルモンには新陳代謝を活発にする働きがありますので、足らなくなると、むくみ、寒がり、便秘、物忘れなどの症状が出てきます。橋本病自体は治りませんが、甲状腺機能低下症になったら甲状腺ホルモン剤を服用し、足りない甲状腺ホルモンを補います。甲状腺ホルモン剤は体の中の甲状腺ホルモンと同じものですから、基本的には適正な量をのんでいる限り副作用はありません。ヨウ素(ヨード)は甲状腺ホルモンの原料ですが、摂とりすぎると、甲状腺ホルモンは作られなくなります。橋本病の方では甲状腺機能低下症になることがあるので、特に注意が必要です。ヨウ素(ヨード)の含有量は、昆布(コンブ)に圧倒的に多いので、昆布(コンブ)の摂取は控えめにしましょう。他の海草類は概ね大丈夫です。(田上)

無痛性甲状腺炎

無痛性甲状腺炎とは、痛みのない炎症が甲状腺に起こり、ふだん甲状腺に蓄えられている甲状腺ホルモンが、甲状腺細胞の破壊によって血液中にどっと流れ出し、甲状腺ホルモン過剰状態になることを言います。甲状腺ホルモンが過剰になるとバセドウ病のような甲状腺機能亢進症に似た症状があらわれます。動悸(ドキドキ)、手のふるえ、汗かき、倦怠感などです。しかし、バセドウ病と違って、炎症は短期間(通常1ヶ月くらい)で治まりますので、動悸を抑える薬をのんだりして炎症が落ち着くのを待ちます。甲状腺ホルモン過剰状態のあとは、今度は、一時的に甲状腺ホルモン欠乏状態になります。その後、徐々に甲状腺機能は回復し、通常半年以内にもとにもどります。おもに、慢性甲状腺炎(橋本病)や治療後のバセドウ病の方に起こりますが、特に、出産後によく起こるので(産後甲状腺炎)、橋本病と言われている方は、産後3ヶ月くらいに、一度甲状腺ホルモン検査を受けられることをおすすめします。(田上)

亜急性甲状腺炎

亜急性甲状腺炎では、発熱と前頚部の痛みに加えて、動悸(ドキドキ)、手のふるえ、汗かき、倦怠感などの甲状腺ホルモン過剰症状を伴います。甲状腺のウイルス感染が原因と言われています。炎症は長引くこともあり、痛みや発熱症状が強い場合は、ステロイドホルモン剤をのむとよくなります。(田上)

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