2病棟小児科を紹介しますこのページを印刷する - 2病棟小児科を紹介します

2014年12月24日掲載

2病棟看護師一同

 当院の2病棟は産科・小児科と新生児病床のNICU(新生児集中治療室)・GCU(新生児治療回復室)があります。
 小児科の対象は、15歳未満の子どもです。子どもは免疫力が大人よりも低く、病気になりやすい傾向にあります。小児科に入院する子どもは気管支炎や肺炎といった呼吸器疾患が多く、これから訪れる冬の時期は特に注意が必要になります。また、熱性けいれんなど子ども特有の疾患が多いのも特徴です。そのため、それぞれの疾患や年齢、発達段階に合った看護を行うことが求められます。
 私たち看護師が日頃より大切にしていることは、病気や治療についてその子がわかるような方法で説明し、子どもなりに納得できるような関わりをすることです。例えば、何をされるかわからない不安や緊張・恐怖心は、子どももご家族も抱いているので、そのような思いは最小限に抑えたいと考えています。看護師が実際に行っている関わりのポイントは4つあります。子どもだからといって嘘やごまかしをせず正しい事を伝えること、どんな気持ちがするのか子どもが感情を表現できるように助けること、ご家族にも子どもと一緒に心の準備をしてもらうこと、医療スタッフと信頼関係を築くことです。具体的には、病気について子どもたちが分かり易いように、イラストを入れた資料を使って説明をしたり、注射の針を刺すときは、
 「消毒するね、ちょっと冷たいよ」
 「針を刺すときはチクッとするよ」
と順番に説明します。どんな味がする、どんな音がする、どんな匂いがするなど、子どもが経験する感覚的なことを正直に話すようにしています。

キャラクターテープ作成中
 点滴治療の必要な子どもが入院した時にはキャラクターの絵が描かれた点滴固定用のテープを貼ります。この絵は、看護師が一つ一つ手書きで、作っています。
 「頑張る力が出ますように!!」
 「早く良くなりますように!!」
と、願いを込めています。
  好きなテープを、子どもが選ぶ時、表情が和らぐ瞬間があります。点滴治療中の子どもを見るのはつらいですが、この時ばかりは私たちも子どもと一緒にうれしくなります。そして、一緒に頑張ろうねと声をかけています。   
 小児科病棟の廊下には、季節の飾りつけを行なっています。かわいい飾りを見て、少しでも子どもやご家族の気持ちが和らいだらいいなと思っています。飾りは、子どもたちと一緒に、楽しく作成することもあります。入院生活の楽しみや喜びが、病気の回復につながることもあるからです。
 
クリスマス飾り1 クリスマス飾り2
クリスマスバージョン飾り・患児と一緒に作成
 子どもが入院するということは、ご家族にとっても大変不安であり心配なことが多いと考えます。
 そのような気持ちを十分に考え、安心して入院生活が送れるように安全で優しい看護を心がけています。
 これからも、小児科病棟に入院する子どもやその家族に優しく丁寧な看護を提供したいと思っています