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ごあいさつ


左:院長 坂尾 良一、右:副院長 寺井 英一

院長就任あいさつ

 賀茂精神医療センターは昭和19年5月に海軍病院として開設され、戦後
厚生省に移管され、昭和22年4月からは結核療養所に転換、昭和40年5月より精神科病棟を整備していき、昭和50年3月には重症心身障害児・者病棟が完成。昭和55年4月結核病棟閉鎖後は、精神科疾患及び「いわゆる動く」重症心身障害の専門医療機関として歴史ある病院です。この度平成23年4月1日、大森名誉院長の後任として院長に就任し、その重責をひしひしと感じております。
 私が平成16年4月に副院長として赴任した年は、独立行政法人国立病院機構が発足し、国立療養所賀茂病院が賀茂精神医療センターとして新しく出発した年でした。この7年間で国立病院機構発足当初から掲げられた理念のキーワード、意識改革(I)、患者目線(K)、懇切丁寧(K)の「IKK」は職員の心に根付いてきていると思いますし、加えて当院の理念である「共に生きる」社会の実現を目指して、精神医療の実践の努力も着実に積み上げられてきていると思います。
 精神医療の根幹を成すのはマンパワーです。当院でも平成20年6月24日の医療観察法病棟の開棟を契機に、コメディカルスタッフの数が増えました。数だけでなく各自が自己研鑽に励み、専門職としての質の向上に努力しています。また多職種チームによる治療が浸透し、地域との連携も拡がりつつあります。これらの動きを実践を重ねることによって充実していくことが重要だと考えます。
 設備面においても、老朽化した精神科病棟や重症心身障害児・者病棟の建て替え計画がやっと実現できそうな情勢になってきました。このことは患者さんやご家族、職員にとって永年の悲願であり、いろいろとご意見を伺いながら病棟機能の再編成を含めてより良いものをつくっていけたらと思っています。
 「より良き医療」とは、制度や経済状況、環境等の制約がありながらも「当たり前のことが普通に行えること」がまず基本と思いますが、これくらい難しいこともありません。人それぞれがいろいろな考え方や価値観を持っています。しかしそれぞれの人が希望を持って、それぞれの幸せを感じられるような医療、人材育成、病院運営を行っていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

平成23年4月吉日

独立行政法人国立病院機構
賀茂精神医療センター
院長 坂尾 良一

副院長就任あいさつ

 このたび副院長という大役をおおせつかりました。私の精神医療への思いの一端を述べさせて頂きご挨拶に代えさせて頂きます。

 私は昭和50年7月1日当院に赴任し、現在まで35年余精神科臨床に携わって参りました。
 赴任して間もないある日、受け持ちになった統合失調症の患者さんに「先生はいつまでおるん?」と聞かれ、患者さんが主治医に病気の話をする前に主治医の勤務期間を聞くという事に大きな違和感を抱きました。当時は大学医局からの医師の派遣は半年交代が主だったため、患者さんは主治医がいつまで自分を担当してくれるのかが大きな関心事だったのです。精神科治療にとって基本となるべき主治医・患者の信頼関係が築かれようもない現実に直面し私は当惑しました、この言葉が頭から離れず私は当院を立ち去ることが出来ず今日に至っています。
 私は、精神医療に従事するに当たって心しておくべき事を患者さんに教えて頂きました。例えば、病状悪くやむなく保護室に入室した事もある私が師と仰ぐある患者さんは、人間が生きて行く上で大切な事として、美味しく食事が食べられる事、ぐっすり眠れる事、気持ちよく排泄できる事、夜露がしのげる家がある事、そして自由がある事を挙げられました。この言葉の中に精神病を患っての苦しみ、薬物治療をしての辛さ、精神病院へ入院する事そのものへの耐え難い思いが凝縮されています。またある患者さんは、「患者」の「患」という字は心が串刺しにされているという字なんです、病気の辛さは本当に心が串刺しにされているように辛いんです、その気持ちをわかってください、と話されました。
 こういった患者さんの思いに心を寄せ、「病を抱えて生活している」社会的存在としての患者さんという理解に立って、患者さんの目線で精神医療を実践できるように、臨床現場のスタッフだけではなく当院の様々な職種のすべての職員が、穏やかで暖かく優しい病院全体の治療的雰囲気を作っていければと思っています。
 また、当院の精神医療における患者・家族の方の満足が医療を実践する職員の満足に繋がり、当院の医療のあり様の両輪として機能することを目指したいと思います。当院の、私達は「共に生きる」社会の実現を目指しますという理念の下、「自分が入院したい、自分の家族を入院させたいと思う精神科の病院でありたい」と話された元賀茂病院長久保攝二先生の思いを具現化できるよう日々精進したいと思います、どうかよろしくご指導ご鞭撻、ご支援のほどお願いいたします。

平成23年4月吉日

独立行政法人国立病院機構
賀茂精神医療センター
副院長 寺井 英一

賀茂精神医療センター バックパネル

賀茂精神医療センター バックパネル

2011年3月に病院の公式行事等で使用するため、「賀茂精神医療センターバックパネル」を作成しました。作成に当たっては、職員よりデザインを募集し病院の理念にふさわしいコンセプトの物として上記のデザインに決定しました。また、院外へも持ち運びが出来るようにロールスクリーン型とし、会場のスペースにも合わせて使用出来るように4分割にも出来ます。

作者コメント

どうしたら、人と人のふれ合い・心と心のふれ合いを示す賀茂精神医療センターのダブルハートが活かせるのかと考えました。手書きにすることによって、型にはまらず自由で自然な感じが出せると考えました。控え目ですが、柔らかく親しみやすい可愛い印象が残るデザインになりました。このパネルが多く利用され沢山の人の目に留まれば嬉しいです。

デザイン解説

ロゴマークを二色の一筆書きで、流れるリボンのように描き、その上にロゴマークと病院名(英語)をランダムに配置しました。