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院長就任あいさつ

院長 千田圭二

院長 千田圭二

 皆さま、こんにちは。

 私は、佐藤智彦前院長の後任として、平成26年4月1日付けで国立病院機構岩手病院院長を拝命いたしました。就任にあたりまして、ごあいさつと抱負を申しのべます。

 岩手病院は一昨年10月に創立70周年を迎えました。この長い歴史において、職員・諸先輩はもとより、患者・家族の方々、地域住民、地域の医療・福祉・行政の関係者など多くの皆さまに当院が支えられてきたことを考えますと、院長の任に当たり、たいへん身の引き締まる思いがします。今後ともご支援ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

 自己紹介をしますと、私は岩手県平泉町の生まれで、出身高校は当地の県立一関第一高等学校です。昭和56年3月に東北大学を卒業した後、東北大学神経内科に入局し、以来、神経内科を専門として活動してきました。

 当院には平成11年10月、当時の国立療養所岩手病院に神経内科医長として就職し、平成14年8月から副院長を担当していました。浅学非才の身ではありますが、この14年余りの間に歴代院長の伊藤久雄先生、清水博先生、阿部憲男先生、佐藤智彦先生のご指導のもと、当院の歴史・立地・特徴、優れた点と問題点、将来の可能性、地域医療連携などについて理解し検討することができました。これらの経験は今後、当院を運営してゆくに当たって大いに役立つものと思っています。

 ここ15年間に岩手病院には大きな出来事がいくつかありました。その中で私が3大事件と位置づけているのは、医師名義貸しに伴う保険医療機関取り消し処分(平成12年6月)、人工呼吸器トラブルによる入院患者死亡事件(平成11年9月)、および東日本大震災による被災(平成23年3月)です。これらの詳細をここで述べることはいたしませんが、いずれも二度と起こしてはいけない、風化させてはいけない事件です。

 3大事件は全く偶然に起こったというわけではなく、当院やこの地域に必然的な側面を有しています。そこから導き出せる当院の課題は次の4つにまとめられます:医師確保、医療安全、健全経営、災害に強い病院への再生。4つの課題はいずれも当院の存続を左右する本質的課題であると理解しています。前の3課題については歴代院長も最重要視してこられました。第4の課題への対策は、平成28年秋に完成を予定している免震構造の病棟等建替え工事に大きく期待します。下表の当院の基本理念と基本方針に則りながら、これらの課題を解決するよう弛まず努力して行きます。

 基本方針が示すように、当院が果たすべき任務は地域医療と政策医療です。政策医療では重症心身障害と神経筋疾患(神経難病)を主体とする分野を当院は担当してきており、地域の方々から信頼を得ていると自負しています。地域医療においては、低肺機能性疾患や回復期リハビリテーションなど、当院の得意な分野を生かして貢献するとともに、医師会活動、地域医療連携室の充実、開放型病床、大型医療機器の共同利用、脳卒中・大腿骨頸部骨折の地域医療連携パスや両磐地域二次救急病院輪番体制への参加などを通して、病病・病診連携、前方・後方連携に努めているところです。

 上述した当院の特徴のある診療機能を、今後さらに鮮明にしてゆく必要があると私は考えます。そこで、4月から次の3部門を病院付属の医療センターと位置づけました:①重症心身障害医療センター、②神経筋難病医療センター、③リハビリテーションセンター。

 この3部門は単独診療科では対応しにくい分野であり、また当院が地域において中核的に機能している分野でもあります。各センターには責任者(センター長、副センター長)を置き、チーム医療を通して専門外来・病棟における診療機能を高め、臨床研究と教育・研修を推進し、相談窓口を充実させます。特に社会復帰・家庭復帰、在宅療養の支援、およびそれらに向けた啓発活動を重要と捉え、関連する医療・福祉・行政の方々と連携して推めて行きたいと思います。

 最後に職員の皆さんに述べます。岩手病院の果たすべき役割は今後さらに大きくなるでしょう。しかし、進む先には幾多の難問が待ち受けていて、克服するには職員一丸となって取り組んで行かなければなりません。ご協力をお願いします。