病院長挨拶
独立行政法人国立病院機構
医王病院
院長 関 秀俊
平成23年度の医王病院の課題を語るとき3月の東日本大震災のことを十分念頭に置く必要があります。あまりにも被害が大きいため未だに復興の目途も立たない状況を目の当たりにして、このような自然災害に対する備えはどこまでしなければいけないかこの1年をかけて再検討しなければなりません。ここでは私が考えている本年度の当院が実行しなければならない課題を示します。
1)防災対策
これまで毎年火災や停電に対する訓練はしてきましたが、今年度は東日本大震災の医療現場での報告を参考にして現在の震災対策マニュアルを見直し、さらに地震を想定した訓練を計画します。
2)医療安全
医療の質を高め維持するにも常に必要なのが、安全・安心の医療です。当院では人工呼吸器装着者が最大時では入院患者の約40%にもなりますので、今年度は臨床工学技士を複数にし、さらにサットメッセージや心電計等のモニターを整備し、人工呼吸器の安全使用の環境を整えます。
3)障害者自立支援法の改正
国の方針が現時点で決定していないため不明確な点が多くありますが、障害者自立支援法の改正により重心病棟への生活支援員の増員が必要になる可能性があります。当院としても療養介護員の確保や病棟での療養介護員の職務内容の検討が必要になります。
4)禁煙推進
医療や教育施設における敷地内禁煙は全国的に進められており、国立病院機構においても昨年度に禁煙推進行動計画が企画されました。当院では、多くの呼吸管理が必要な患者も多く、またほとんど人が火災時の避難が困難であり火災防止は重大課題で、さらに職員の健康管理の面からも敷地内禁煙を推進する必要があります。そこで喫煙の障害や禁煙に関する講演会を企画し、さらに職員の禁煙行動を支援します。
5)新病棟立替構想
現在1病棟はフロアが2階にまたがっており、看護単位の機能としての効率も悪く、また安全性も十分保てない状況です。また新生児ICU後方支援病床としての機能も十分発揮できていないため、予算や立地条件などの課題は多いと考えられますが、外来、事務、サービス棟を含めた新病棟の構想を検討していきます。
6)国立病院総合医学会の準備
国立病院総合医学会は、全国の6ブロックが持ち回りで開催を担当していますが、平成25年度の第67回学会は東海北陸ブロックが担当することになり、金沢医療センターと医王病院がお世話することになりました。現時点での会期の予定は、平成25年11月8日(金)と9日(土)の予定です。ちなみに前回の東海北陸ブロックが担当した第61回学会は、会長は名古屋医療センター院長で副会長は三重中央医療センター院長でした。
本学会は他の全国学会と大きく異なり、全職種の研究発表の場であるため規模が大変大きな医学会です。昨年福岡で開催された第64回学会では、演題総数1,936題、参加人数は6,161人と全国学会では最大級の学会です。したがって、私たちも金沢医療センターと力を合わせて、早期から準備も取り組む必要があります。
