新年のご挨拶このページを印刷する - 新年のご挨拶

2017年1月6日掲載

 院長  坂本 宏  

 新年あけましておめでとうございます。
 皆さまには健やかに新年をお迎えのことと、こころよりお慶び申し上げます。
 ここ城端では豪雪もなく、穏やかな正月となり、安寧な1年を望めるように感じられますが、昨年は4月に熊本地震があり、8・9月には相次ぐ台風の上陸、10月には鳥取中部地震、更に12月には糸魚川で大火災もありました。被災された方々にはこころよりお見舞い申し上げます。
 熊本地震では、当院から、初めての災害派遣精神医療チームDPATが富山県内で2番目に派遣されました。このDPATは、自然災害や列車事故など大規模な災害時に被災地域に入り、精神医療および精神保健活動の支援を行う専門的なチーム活動です。この地震では当院と同じく精神科と重心医療などを担う国立病院機構の菊池病院が被災しました。菊池病院の木村院長の話では、4月14日の21時半頃の前震で重心病棟の支柱に亀裂が生じた後、4月16日の午前1時半頃の本震で一部崩落したとのことでした。4月15日、その間のただ一日の日中に患者さんの移動を行っていたため、一人の被害者も出さずに事なきを得たとのことでした。時を過たない適切な判断は見習いたいものです。
 また、昨年からは、砺波地域災害医療連携会議からも災害時の精神科医療対応について要請されています。当院が、県や地域から必要とされ、頼りにされているものであり、期待に応えるべく日頃からの心づもりが大切であろうと思っています。
 さて、国全体としては、低成長と人口減少の超高齢社会が加速度的に進んでおり、団塊の世代が後期高齢者になる2025年に向かっての対策として地域医療構想と地域包括ケアシステムを車の両輪とされ、医療や介護、福祉のみならず社会全体の大きな転換期にあると言えるでしょう。
 こうした中で、国立病院機構としては、国民全体の健康を支えるという負託に応えるために、経営改善を中心に機構および病院の強靱化を図ろうとしています。当院としても、超高齢化の砺波地域における安心と健康長寿の一助となることを責務と考えています。身体・知的・精神の障がい者医療を主とする政策医療を担うため、経営基盤が弱い当院においては、すべての職場での業務改善を含め職員皆で対応を図っていくつもりです。
 そして、北陸病院医療の本質である、基本理念の「生命と人権を尊重し、思いやりに満ちた医療を良心と誠意を持って実践する」という病院を目指すことには変わりがありません。職員一人一人が相手の身になる『恕』という言葉を胸に、目の前の一つ一つを大切にすることで地域のだれからも大切にされる病院となることを願っております。
 最後に、皆さまにとりまして幸多い年になりますよう祈念しまして年頭のご挨拶といたします。どうぞ今年もあたたかいご支援とご助言をこころよりお願い申し上げます。

平成29年1月吉日
国立病院機構北陸病院長
坂本 宏