新年のご挨拶このページを印刷する - 新年のご挨拶

2018年1月1日掲載

 院長  坂本 宏  
 新年あけましておめでとうございます。
 皆さまには健やかに新年をお迎えのこととこころよりお慶び申し上げます。
 白い山が行きつ戻りつしながら当院に近づき、広い庭では色づいた葉をすっかり落とした木々が身を切る寒さの中で凜として立っています。その枝先には氷となった雪の跡、自然に抱かれた宿舎で、城端にきて17回目の冬を迎えています。一方、昨年の夏には自然豊かな九州や東北など各地で大きな災害が続き、その後も次々と現れた台風によって人工物はその脆さを露呈しました。あらためて自然との共生の難しさを感じましたが、被害に遭われた方々にはこころよりお見舞い申し上げます。

 さて、昨年10月には国立病院機構通信(NHO PRESS)第5号の誌上にて、当院の認知症疾患医療センターの活動が紹介されました。高齢化が進む地域の安心と健康長寿の一助となることを目指して、平成24年に富山県から指定を受けており、初期診断・対応を神経内科医で、心理・行動の症状には精神科医で、入院が必要な場合は看護師・心理療法士・作業療法士など多職種が関わり、地域での生活支援には地域連携室の精神保健福祉士が主に受け持っています。さらには、外来看護師を中心に在宅および施設での療養を支えるために訪問看護も行っており、今後は入院同様に医師を含め多職種での訪問も考えています。
 また、前院長の古田先生が始められた睡眠医療では、平成27年に日本睡眠学会より県内初の睡眠医療認定医療機関の認定を受け、昨年4月よりは睡眠医療センターを開設することができました。そこでは、睡眠障害の精査・診断だけでなく、睡眠衛生に基づく生活習慣の見直しや指導、病状に合った薬物療法、さらに心療内科では心理療法士と協力しての認知行動療法による非薬物療法など、様々な病態に適した治療を提供しています。
 上記に加えて、これまで同様、行動の制御が難しい重度精神遅滞の方々や神経難病の方々の医療、一般および医療観察法の精神障がい者の医療なども引き続き充実を図っていきます。お困りのことや心配ごとがございましたら、何なりと地域連携室へお問い合わせください。
 国民全体の健康を支えるという負託に応える国立病院機構の一員として、当院基本理念の『生命と人権を尊重し、思いやりに満ちた医療を良心と誠意を持って実践する』を目指し、地域のだれからも大切にされる病院となるよう職員全員で日々励んでおります。
 最後に、皆さまにとりまして幸多い年になりますよう祈念しまして年頭のご挨拶といたします。どうぞ今年もあたたかいご支援とご助言をこころよりお願い申し上げます。

(参考)
国立病院機構通信(NHO PRESS)第5号
 https://www.hosp.go.jp/nho_press.html


 

平成30年1月吉日
国立病院機構北陸病院長
坂本 宏