専門看護師・認定看護師
医療の高度化・細分化に伴い、看護も専門性が求められるようになってきました。当院でもそれぞれの専門性を発揮し、チーム医療を展開しています。
専門看護師・認定看護師は、『実践・指導・相談の役割を果たし、看護ケアの広がりと質の向上に寄与する』という活動理念を基盤に院内活動を行っています。
各分野における専門看師・認定看護師の活動内容をご紹介致します。
![]()
がん看護専門看護師
北山 奈央子・原 陽子
◆◆◆症状マネジメントを行いその人らしい生活を送っていただくことを目指します◆◆◆
2006年に成立した『がん対策基本法により、早期から緩和ケアを行う体制の整備やがんの診断時において看護ケアが提供される体制が整いつつあり、病院の体制は徐々に変わりつつあります。
当院では、がん相談支援室が設置され、私は、がん看護専門看護師として相談活動を担っています。例えば、痛みなどの症状をマネジメントするサポートをしたり、告知における精神的なつらさや苦しみに対してトータルケアを行えるように他職種と協働しています。また、緩和医療チームの活動では、患者さまを取り巻く状況を紐解くために分析し、症状マネジメントやその他の問題が解決するように他職種と協働し、様々な調整をしています。
これからも、患者さまへの直接ケアを通して自分自身の知識や技術の向上を図るとともに、がんに携わるチーム全体のパワーアップを目指してがんばっていきたいと考えています。
原 陽子
がん患者さんやご家族が、よりその方らしく生活できるように支援したいと思っています。
がん相談支援室を中心に活動しています。支援室では相談に来られた方の気がかりやお困りのことについて、一緒により良い方法を考えていきます。
リンパ浮腫を抱える方への継続的なケアを行っています。
![]()
がん化学療法看護認定看護師
岡本 智子
がん化学療法看護認定看護師は、がん化学療法分野において熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護実践、看護者への指導・コンサルテーションを行う役割があります。
現在、外来がん化学療法室で勤務し看護実践を行っています。
外来化学療法においては安全であることが重要で、適切な薬剤の取扱いと投与管理に努めています。また、化学療法をうける患者さまにとっては、社会生活を維持しながら治療を継続できるというメリットがありますが、医療者のもとを離れて在宅で管理することは不安を伴います。その為、副作用症状を観察し対処行動が取れるよう患者さまの教育の充実と、患者さまと共に副作用に関する評価を行い実施可能な対策を相談しセルフケアの強化に努めています。
がん化学療法に関する勉強会や医療者の相談にも応じ、がん化学療法看護の向上を目指しています。
![]()
がん性疼痛看護認定看護師
五味 佐知子
入院期間の短縮に伴い、在宅療養する方々が増加し、外来での医療用麻薬導入時の指導や、日々変化する症状に対応できるよう疼痛評価、薬剤の調整を行う必要性が高まっています。
がん相談支援室におけるがん性疼痛看護認定看護師の役割として、在宅でもタイムリーで適切なケアが受けられるように、退院前から在宅に向けて、さらに在宅療養中も継続したケアの提供が行えるように努めていきます。
いつでも相談しやすい場を提供できるよう心がけています。
小林 加世子
痛みで苦しんでいる患者さまを目の前に、何も出来ない私たちがいました。何かしてあげたいのに、何もできない・・・。
こんな葛藤の中で私たちは働いてきました。
しかし、がん性疼痛看護認定看護師となり、何も出来ない・・・から何か出来る!という気持ちで患者さまに関われるようになりました。毎週水曜日には『緩和医療チーム』の一員として院内のラウンドを行い、また、医療スタッフへのコンサルテーションを実施し、患者さまの痛みの緩和に努めています。
痛みは決して我慢するものではなく、【痛みからの解放】は患者さまの権利であり、医療者の大切な義務なのです。
これからも、【痛みからの解放】を目指し、他の医療スタッフと共に、患者さまの抱えている様々な痛みと向き合っていけるよう頑張っていきます。
![]()
緩和ケア認定看護師
銅山 慶子
緩和ケア認定看護師は、身体的、心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に評価し、生活の障害とならないように予防し、対処することでQOLを改善するアプローチを行う役割があります。
現在、呼吸器内科病棟に勤務し、患者さまとの関わりの中で体験する苦痛や症状を捉え、看護実践やカンファレンスを通じてQOLの改善に向けたケア方法を医師・看護師・他職種と考えるように努めています。また、在宅療養の希望がある患者さまには退院前合同カンファレンスを開催し、病院ー在宅移行がシームレスに行われるように取り組んでいます。
終末期では出来なくなることが徐々に増える中、環境調整や日常生活動作の工夫を行うことで「できない」を「できる」に変えていけるよう、今後も患者さま・ご家族ができる限り安楽な状態を維持し、尊厳をもった生活ができるように、症状緩和と心のケアを行っていきたいと思います。
![]()
救急看護認定看護師
金田 八葉美
救急看護認定看護師の役割は、高度先進医療を行う救急医療ニーズに応えて、救急看護領域の幅広い知識と熟練した技術での看護実践、危機的状況に陥っている患者さま・ご家族への精神面への支援をすることです。
当院は救急患者さまが年間5000人以上来院され、くも膜下出血などの脳血管障害の割合が高く、外傷や熱傷など緊急度・重症度が高い患者さまが多く搬入されます。外来での適切なトリアージと、迅速な対応が重要です。
ICUでは、患者さまの病態を予測・判断し重症化を防ぐための看護を提供しています。
救急患者さまに対応する全ての看護師の質の向上を目指し、実践を通して救急看護技術の指導と、重症事例・急変事例の看護の振り返りの学習会や、ICLS(ACLS)「二次救命処置」・BLS「一次救命処置」のコースを企画・実施し救命技術の指導に取り組んでいます。
![]()
感染管理認定看護師
三木 久子
感染管理認定看護師の役割は「病院感染の予防と拡大の防止」で、患者さまはもちろん医療従事者ほか病院に関わる全ての人や施設自体も対象に入ります。
姫路医療センターは、年間4,000件以上の手術を行っており、術後の早期回復のために創感染や肺炎などの予防は重要です。
また、がん化学療法や放射線療法の件数も多く、抵抗力が低下した患者さまの感染予防も重要です。
私は、病院に関わる全ての人が、根拠に基づいた感染対策を実践できるように、医師・薬剤師・看護師・コメディカルスタッフと感染防止チームで感染管理の専門知識や技術を活かして組織横断的に活動しています。
具体的な活動内容は、院内感染の監視や調査(サーベイランス)や感染防止マニュアル作成、職員への教育やコンサルテーション活動です。院内の部署を巡視し、夏季では食中毒発生予防に水周りの環境チェック、冬季ではノロ感染症やインフルエンザ感染拡大への注意を行い、交差感染の生じやすい環境・状況に対して手指消毒の実施状況等の把握に努め、指導や改善を行っています。
![]()
皮膚・排泄ケア認定看護師
南 奈保子
皮膚・排泄ケア認定看護師と褥瘡リンクナース、医師、栄養士、薬剤師が病棟ラウンドを行い、病棟看護師とともに褥瘡ケアや予防的ケアを実施しています。


