
Department of Rheumatology
当科は平成21年5月よりリウマチ専門外来が始まりました。
関節リウマチをはじめ、難病と呼ばれる膠原病の診療を行っております。
スタッフ紹介
The staff's introduction
| 役 職 | 氏 名 | 卒業 年度 | 専門資格 | 所属学会 |
|---|---|---|---|---|
| 内科医長 | 岡本 享 | 平成6年 | 日本リウマチ学会指導医 日本内科学会認定専門医 | 日本リウマチ学会 日本臨床リウマチ学会 日本アレルギー学会 日本免疫学会 日本内科学会 |
外来担当表及び休診日のご案内は、こちらをご覧ください。
リウマチ科の概要
Outline of Department of Rheumatology
関節リウマチは全国に約70万人の患者さんがおられ、膠原病の中では最も多い病気です。最近、関節リウマチは発症後の2年間に急速に進行することがわかり、早期診断と早期からの強力な薬物療法が行われるようになりました。メトトレキサートを中心とした抗リウマチ剤、さらには生物学的製剤による新しい免疫抑制剤など、リウマチの薬物療法は、より効果的で、より安全なものへと、急速に進歩しています。
当科においては生物学的製剤などの新薬の使用などにより、病気の改善、寛解が得られています。
膠原病には、関節リウマチの他、リウマチ熱、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎、結節性多発動脈炎などがあり、さらにその近縁疾患として、ベーチェット病、混合性結合組織病、ウェゲナー肉芽腫症などがあり、そのほとんどが厚生労働省の特定疾患(いわゆる難病)に指定されています。
当リウマチ科は整形外科、呼吸器科、循環器科、消化器科、血液科など他科との連携を密にし、全身的総合治療を行っています。
診療対象の疾患
Disease for diagnosis and treatment
●関節リウマチ、変形性関節症、痛風、偽痛風、リウマチ性多発筋痛症、成人発症スティル病などのリウマチ性疾患
●全身性エリテマトーデス、多発性筋炎・皮膚筋炎、強皮症などの膠原病
●ベーチェット病、シェーグレン症候群、混合性結合組織病などの膠原病類縁疾患
●多発性動脈周囲炎、ウェゲナー肉芽腫症、大動脈炎症候群などの血管炎
関節リウマチの新薬
New medicine of articular rheumatism
関節リウマチの炎症の原因である腫瘍壊死因子(TNF)αを抑制する、レミケード (一般名: インフリキシマブ) 、エンブレル (一般名: エタネルセプト)、ヒュミラ(一般名:アダリムマブ)や、インターロイキン-6(IL-6)を抑制するアクテムラ(一般名:トシリズマブ)が市販されるようになり、飛躍的に関節リウマチの治療が進歩しました。レミケードやアクテムラは点滴投与をするお薬です。また、エンブレルやヒュミラは皮下注射のお薬で、自宅に持って帰って定期的に自己注射できるお薬です。
どの薬剤も従来の抗リウマチ薬と比べ、①効果発現が早く、②関節の疼痛や腫脹も軽減し、骨破壊の進行を阻止し、変形などの関節破壊を抑制し、③多くの患者に有効である、といった特徴があります。そのため、多くの患者さんに投与されていた、ステロイド剤や消炎鎮痛剤の減量が行うことが可能になり、これらの副作用の軽減も図れるようになりました。
生物学的製剤、特にTNFαを抑制する薬剤の副作用として、結核の問題があります。TNFαには結核などの感染症から体を守る大切な働きもあるのです。そのため、過去に結核の既往のある患者さんには相応しくないと考えます。
当院では結核の既往歴がない方で、投与前に、ツベルクリン反応と胸のCTで結核病巣のないことを確認してから投与開始しております。結核以外の感染症にも注意が必要です。悪性腫瘍や自己免疫疾患の誘発など長期の安全性が確立されていないことがあります。また、製剤が高価であることなどの問題点があります。
現在、次々と新しい薬が開発、治験されています。アバタセプト (CTLA4-Ig、点滴)、ゴリムマブ(抗TNFα抗体、皮下注)、オクレリズマブ(抗CD20抗体、点滴)、セルトリズマブ(抗TNFα抗体、皮下注)、は現在治験が行われているお薬で、これらの薬も、従来の抗リウマチ薬よりも有効性が高く、骨関節破壊も防ぎ、今後の関節リウマチの治療に期待されるお薬です。


