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Surgery

外科とは

What is surgery?

外科とは,手術で病気を治す部門です。しかし,近年の医学の発達に伴い,「外科は切るだけ」というイメージは変わりつつあります。手術自体も,患者さんの生活をそこなわないような配慮がなされるようになってきました。より侵襲の少ない(体に与える影響の少ない)手術方法,機能を温存した手術方法が選択できます。例えば,大きくおなかを切るかわりに,腹腔鏡や内視鏡で手術を行ったり,乳腺を残しながら乳癌の治療を行ったりすることがあげられます。
 侵襲が少なければより早く退院できるため,患者さんの生活の乱れが少なくできます。また,従来は入院しなければできなかった治療や医療サービスも,できるだけ外来通院で行うように配慮しています。
 また,手術前後の患者さんを診療する外科医は,患者さんの全身管理を得意としますので,救急救命医療にも積極的に参加しています。


対象疾患

Object disease

当院の外科では,主に一般消化器疾患・乳線疾患を扱っていますが,そのほか外傷,熱傷,ヘルニア下肢静脈瘤など,広い範囲の疾患を対象としています。


スタッフ紹介

The staff's introduction

役 職氏 名卒業年度専門医等資格
院 長大歳 雅洋昭和48年
医 長和田 康雄昭和55年日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本乳癌学会認定医
内視鏡外科
医長
五味 隆昭和62年日本外科学会認定医
医 師松下 貴和平成4年日本外科学会専門医
医 師原田 信子平成5年日本外科学会専門医
医 師小河 靖昌平成9年日本外科学会・認定医、専門医
日本消化器外科学会・専門医、
消化器がん治療認定医
日本乳癌学会・認定医
日本がん治療認定医機構・がん治療認定医
日本乳癌学会乳腺専門医
医 師砂川 理三郎平成14年日本外科学会専門医
医 師長久 吉雄平成15年
専修医小原 和弘平成17年

外来担当表及び休診日のご案内は、こちらをご覧ください。


腹腔鏡下手術・内視鏡下手術・・・より低侵襲な手術

近年,かつては大きく開腹して行っていた手術に,腹腔鏡を用いた手術が次々と導入されています。腹腔鏡を用いた手術はより低侵襲のため,早期回復・早期退院が可能となっています。当科では,平19年に383件の腹腔鏡下手術を行いました。主な対象疾患は次のごとくです。

  • 胆嚢結石
  • 食道裂孔ヘルニア
  • 食道アカラジア
  • 食道癌
  • 胃癌
  • 結腸癌
  • 良性大腸疾患(大腸憩室炎など)
  • 直腸癌
  • 脾臓摘出(特発性血小板減少性紫斑病など)
  • 鼡径ヘルニア
  • 胃十二指腸潰瘍穿孔
  • 胃空腸吻合術
  • 虫垂炎
 

例えば胆嚢結石の場合,開腹して行う胆嚢摘出では約2週間の入院が必要ですが,腹腔鏡下の胆嚢摘出では,術後1週間前後で退院可能です。胃癌や大腸癌の腹腔鏡手術では,術後の回復が早く,傷跡が小さく済み,しかも開腹手術と同等のリンパ節郭清が可能です。当科では特に,腹壁小切開をおかず,腹腔鏡下のみで切除・再建を行う胃癌手術を積極的に行っています。
 さらに低侵襲な手術法として,内視鏡(カメラ)を用いた手術法があります。ポリープやごく早期の癌に対して,上部消化管内視鏡(胃カメラ)及び大腸内視鏡(大腸カメラ)で,病変部を見ながら,同時に切除(ポリペクトミーやEMR)してしまうものです。
 胆・膵領域疾患でも,例えば総胆管結石は,かつては開腹し,胆管を切開して石を取り出していましたが,近年では,内視鏡下に総胆管の出口を切開し(EST),石を十二指腸に取り出してしまうことにより,開腹手術はほとんど必要なくなっています。
 詳しくは,消化器内科のページもご覧ください。


乳腺疾患の診断と手術

 乳腺の疾患は,外科で扱います。乳腺の疾患の中で最も気になるのは乳癌です。一般に,乳癌には特別な症状はありません。かなり進行しても痛くもかゆくもないのが通例で,ほとんどの乳癌は胸のしこりがあるだけです。従って,乳癌を早く発見するためには,しこりを小さいうちに見つけるしかありません。さいわい乳腺は体の表面にありますので,どなたでも自分でしこりを触れることができます。ですから,乳癌検診を受けるのはもちろんのこと,日頃から自己検診を行い,疑わしいしこりを触れる場合には早めに専門家の診察を受けることが,乳癌を発見する早道なのです。
 外科で乳腺疾患を扱う場合,乳癌とそれ以外の疾患との鑑別が重要となります。当科では,毎週木曜日の午前中に乳腺の専門外来を設け,超音波エコー・レントゲン撮影・CT・MRIなどで多角的な画像診断を行なっています。
 乳癌の手術法は近年大きく変化し,昔のように乳房・胸筋を切除する手術は減少し,乳房や胸筋を温存しながら癌を切除する手術法が主流となっています。当科でも乳房温存手術に積極的に取り組んでおり,乳癌手術の約半数を占めています(平成19年,乳癌手術76件中,乳房温存手術は41件でした)。また,化学療法や放射線治療を組み合わせた集学的治療も,入院患者さんのみならず,外来レベルで行うことが可能です。


姫路医療センターでの手術件数

Number of operations in Himeji Medical Center

平成19年の外科の総手術件数は755件で,そのうち全身麻酔症例668件,腰椎麻酔症例12件,局所麻酔症例75件でした。主な部位別の内訳は,下表のようになっています。

部 位件 数悪性疾患
食 道128食道癌など
胃・十二指腸9278胃癌など
肝胆膵4646肝癌,胆管癌,膵癌など
胆 石100
大 腸10896大腸癌,憩室など
乳 線8176乳癌など
ヘルニア118
腸閉塞1412
肛門疾患7 痔核,痔瘻など
虫垂炎41

高齢化が進むにつれ,などの悪性疾患の割合が増加しています。


外来での治療

Treatment by outpatient

 癌などの悪性疾患は,手術をすればそれで終わり,というわけにはいかない場合があります。目に見えるものはメスで切り取れますが,目に見えないものまでは取りきれないことがあります。あるいは,進行しすぎてメスで取れないこともあります。このような場合には,薬(抗癌剤)を投与したり,栄養状態の改善のため,十分なカロリー投与が必要となります。
 このような,癌の化学療法や,低栄養患者さんに対する高カロリー輸液などは,以前は入院した上で行っていましたが,最近は患者さんのQOL向上のために,ご家族の協力の上で,できるだけ外来あるいは在宅で行う方向を目指しています。(外来化学療法・在宅高カロリー輸液)


救急医療

Emergency medical care

 外科手術は無傷の人の体にメスを入れるものですから,手術後の患者さんは,いわば大怪我をするわけであり,肺・心臓・肝臓・腎臓などの重要な内臓に大きな負担がかかります。外科医は日々こうした患者さんの術後管理を行っていますので,傷の回復だけでなく,呼吸・循環・栄養など,全身の管理に習熟しています。従って,外傷を含む救急医療にも外科医が関わる場合が多いのです。
 当科では,麻酔科医の協力を得ながら,救急患者の受け入れを積極的に行っており,市の救急体制との連携をはかっています。また,重症患者のためのICU(集中治療室)4床を稼働させ,2次・3次救急患者を扱うべく,救急医療体制の充実をはかっています。
 特に最近では、ガンマナイフと呼ばれる特殊な放射線治療法が脳腫瘍の治療に極めて有効であることがわかり、我々も積極的に同法を治療にとりいれております(ガンマナイフ専門病院とのタイアップにより本院に入院のまま、送迎にてガンマナイフ治療が可能です)。


週間予定

A previous notice on week

 病棟では,月曜から金曜までの毎朝8時30分より全員が揃ってミーティングを行い,前日の手術報告や,現在問題となっている患者さんについて話し合い,外科チームとして全員が把握できるようにしています。また,毎週金曜の午後には,全員で総回診を行ったのち,放射線科・消化器内科の先生方とともに,翌週の手術に関する術前検討会を行っています。


月間予定

A previous notice on month

 月に一回、最終水曜日の18時から、外科・放射線科・放射線技師・病理検査技師を交えた乳腺疾患カンファランスを行なっており、外部より開業医の先生方の参加もあります。


病名告知・セカンドオピニオンについて

About the name of a disease notification and the second opinion

 当科を受診され,診療を受けているが,他の医師・他施設の医師の意見を聞きたい方(セカンドオピニオン),また,遠方のため通院が困難な方は,遠慮なく担当医にお申し出で下さい。ご希望に添うべく紹介状をお書きいたします。
 また,病名についてですが,自分の健康について誰でも知る権利がありますし,把握しているべきと考えておりますので,悪性の病気(癌など)であっても,基本的には全て患者さんご本人に告知しております。ただし,悪性の病気については知りたくない方もおられます。その場合には患者さん或いはご家族のご意向を尊重すべく,できるだけ配慮させていただきますので,あらかじめお申し出で下さい。
 なお,以上のことで診療に差を生じることは決してありませんので,ご安心下さい。


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