診療科のご案内糖尿病内分泌内科

当科の概要

糖尿病、甲状腺疾患を中心とした様々な内分泌疾患の診療をおこなっています。

スタッフ紹介

役 職 氏 名 卒業年度 専門資格/所属学会等
内科医師畑尾 満佐子昭和58年日本糖尿病学会専門医・指導医
日本血液学会専門医
日本内科学会総合内科専門医
日本内分泌学会内分泌代謝専門医
日本甲状腺学会専門医
日本糖尿病学会
日本内分泌学会
日本甲状腺学会
日本血液学会
日本内科学会

初診の方は、地域医療連携室経由にて予約してください。

代表疾患

糖尿病

糖尿病と診断されても最初はほとんど症状がなく、放置しがちですが、血糖値が正常より高い状態が続いていると、目や腎臓や神経に回復不可能な障害(合併症)をおこしてしまいます。この合併症もはじめのうちは症状がなく、水面下で進行するので大変危険です。また“糖尿病のけ”(境界型)でもメタボリクックシンドロームがあると動脈硬化が進行しやすく、心筋梗塞や脳卒中の危険が高まります。
“糖尿病”や“糖尿病のけ”があると言われたらできるだけ早く治療を始めることが大切です。治療によって合併症を予防し、また進行を遅らせることができます。でも糖尿病の治療の基本である食事療法、運動療法を根気よく続けること、生活習慣を変え自己管理を続けることがつらくなることもあります。糖尿病の治療を上手に楽しく続けられるように、外来、糖尿病教室、教育入院を通じて支援しています。

糖尿病教室

食事療法、運動療法などの自己管理を続けるために、まずは“糖尿病を正しく知る”ことが大切です。 金曜日に2回で1コースの糖尿病教室を開催しています。

1回目2回目
糖尿病の基礎知識(医師)糖尿病の薬について(薬剤師)
糖尿病の検査について(臨床検査技師)フットケアなど日常生活の注意(看護師)
食事療法の基本(管理栄養士)食事療法の応用(管理栄養士)
教育入院

第一月曜日、第三月曜日開始の13日間の教育入院プログラムをおこなっています。
医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士が糖尿病教育にかかわり、集団、個別指導を通じて、糖尿病を正しく理解し、自己管理の実践、継続の意欲を高めることをめざします。
頚動脈、腹部の超音波検査、神経伝導速度などの合併症の検査、インスリンの導入、自己注射、自己血糖測定指導をおこないます。

外来療養指導

自己注射、自己血糖測定手技の指導、フットケア指導を看護師が担当しています。
日々の自己管理についての疑問や、悩みについても受診時に気軽にご相談ください。
また栄養指導(個別、予約制)については月曜日から金曜日まで毎日管理栄養士がおこなっています。

甲状腺の病気

バセドウ病、橋本病、亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎、甲状腺腫瘍など内分泌領域では多い病気です。首の前が腫れてきた、暑がり、寒がり、声がかれた、急にやせたなどの症状から疑います。診断のためには、ホルモン検査(血液検査)、超音波検査、シンチグラム、穿刺吸引細胞診などをおこないます。治療は抗甲状腺薬、甲状腺ホルモン補充療法、外科的治療、アイソトープ治療などがあります。

内分泌性高血圧

高血圧の中には原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、クッシング症候群など内分泌の病気で血圧が高くなっていることがあります。本態性高血圧ときめつけず、疑わしいときにはホルモン検査を受けることが大切です。

内分泌性高血圧

高血圧の中には原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、クッシング症候群など内分泌の病気で血圧が高くなっていることがあります。本態性高血圧ときめつけず、疑わしいときにはホルモン検査を受けることが大切です。

そのほかにも多くの内分泌の病気があります

内分泌の病気は視床下部、下垂体、副腎、甲状腺、副甲状腺、膵臓など多くの臓器が関係します。
単なる肥満ではないクッシング症候群、指が太くなったり、顔立ちが変わる末端肥大症、無月経と産後でないのに乳汁がでるプロラクチノーマ、骨やカルシウムに関係する副甲状腺の病気、だるくなったり、電解質の異常を伴う下垂体や副腎機能低下症、糖尿病でないのに多尿が続く尿崩症、低血糖を繰り返すインスリノーマなど。
まずホルモン値(基礎値)を測定し、疑わしいときは入院でホルモン刺激試験、抑制試験をおこないます。内分泌の病気は早期に診断し、治療をすることで正常の状態を保つことができます。また見つかった腫瘍を切除することで治ってしまう病気もあります。
まずは疑って検査を受けることが大切です。

糖尿病だより

糖尿病療養指導チームでは、2ヶ月ごとに糖尿病療養に役立つ情報を発信しています。
どうぞ、こちらからご利用ください

医療機関の皆様へ

糖尿病診療ではかかりつけ医の先生方との連携を重視しています。

糖尿病治療には、食事・運動療法などの自己管理の実践が大切です。
外来の療養指導で良いコントロールを維持できる方がいる一方、なかなか生活習慣を変えられず、コントロール不良が続く、薬を始めたが体重が増加してしまう、仕事が忙しく自らの糖尿病に向き合えていないなど、コントロールに苦慮されている患者さんがおられましたら、ぜひ一度教育入院をご検討いただき、ご紹介のほど何卒よろしくお願い申し上げます。教育入院では個別、集団指導を通じて行動変容への動機づけをめざしています。
自己管理を続け、良好なコントロールを維持することは並大抵のことではなく、コントロールを乱してしまうことも多々ありますが、できるだけ早く良い状態にもどせるように、地域連携を通じて、支援できればと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。

糖尿病診療はかかりつけ医の先生方との連携で成り立っています。
初診から3ヶ月間、外来で集中的に教育介入し、治療方針を決め、必要なときは教育入院を行い、以後はかかりつけの先生に紹介し、継続治療をお願いしています。その後6ヶ月~1年ごとに合併症検査、療養指導・栄養指導などの教育、治療方針の見直し、インスリン導入などが必要性な場合に当科に紹介・受診していただきます。

糖尿病治療には食事療法・運動療法などの自己管理の実践が不可欠で、糖尿病教育は治療の根幹をなすものです。多職種による糖尿病チームが多面的に教育介入することで、行動変容への動機づけを行います。すべての糖尿病患者が生涯にわたり良好なコントロールを維持できるように、かかりつけ医の先生方と連携し、地域医療全体で糖尿病患者を治療・支援することをめざしています。
一人でも多くの患者さんの初期教育や連携診療を行うために、糖尿病の継続通院治療は行っておりません。

市外県外から転居などでのご紹介の場合もコントロール状態に応じて3ヶ月程度栄養指導・療養指導などの教育を行い、その後、かかりつけ医の先生に紹介しています。
すべての糖尿病患者さんが生涯にわたり良好なコントロールを維持できるようにかかりつけ医の先生方と連携し、地域医療全体で糖尿病患者さんを治療・支援することを目指しています。
予約なしで受診された場合は待ち時間が長くなりますので、お手数をおかけしますが地域医療連携室からのご予約をお願いいたします。