シンボルマーク 独立行政法人国立病院機構 姫路医療センター

〒670-8520 姫路市本町68番地
TEL:079-225-3211

臨床検査科

ISO(国際標準化機構)15189:2012の認定施設です


 

当院の臨床検査科は、検体検査管理加算Ⅳ・輸血管理料Ⅰ取得の条件を満たし、2013年8月にISO(国際標準化機構)15189の認定施設となって、検査の品質が国際的に認められました。

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 臨床検査科は、直接患者さんに接して行う「生理検査」と血液や尿などを扱う「検体検査」に大別され、生理検査部門では、心電図・肺機能・超音波(エコー)・脳波・筋電図などの検査を行っています。検体検査を行う部門には、血液(白血球数・血液像など)、生化学(肝機能・腎機能など)、血清(腫瘍マーカー・肝炎ウィルス検査など)、一般(尿・便・胸水など)、輸血(血液型など)、微生物(痰培養など)、病理(細胞診・組織診)があります。

 当院独自の「臨床検査技師採血技術認定制度」が、国立病院機構QC活動で2014年度全国最優秀賞を受賞しました。


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臨床検査科長  嶋崎 明美

日本血液学会専門医・指導医
日本内科学会認定医
研修医指導医
日本臨床検査医学会専門医・管理医
労働安全衛生法に規定する産業医

 

臨床検査科の理念・基本方針

「信頼される検査科」を理念に、以下の基本方針で運営しています。

①正確・迅速
 バーコードを利用したオーダリングシステムと自動分析装置を用い、検査結果を正確・迅速に提供する努力をしています。緊急検査に関しては、24時間体制を取っています。
また、内部・外部精度管理を行っています。

②チーム医療
 病棟にも出張して睡眠時無呼吸検査などを行う他、糖尿病教室での指導、栄養サポートチーム・感染制御チームに参加し、外来採血業務も行ってチーム医療の一翼を担っています。
 さらに、姫路地域連携病院と感染症・耐性菌発生状況を共有し、他の医療機関から心臓超音波検査依頼を受けるなど、地域医療連携推進にも貢献しています。

③情報発信
 患者さん向けに検査に関するパンフレットを検査総合受付などに設置し、職員向けには隔月に「ラボニュース」を発行して、検査が適正に行われるよう情報提供しています。

④医療安全
 検査を行うにあたってはダブルチェックをし、医療安全をめざしています。患者さん確認のため、ご自身にお名前を言っていただいておりますので、ご協力お願い致します。

⑤環境整備
 病院施設が汚染されていないか、細菌培養による環境測定を行うほか、ISO15189の要求事項に適合するよう品質の維持・改善に努めています。

 皆様からのご意見をいただいて改善して参りますので、検査科員に直接ご意見をお伝え下さるか、検査科受付などに設置した「ご意見箱」用紙に記入下さると幸いです。


外来採血につきまして

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採血場所
一階の中央採血室
受付時間
平日8:20〜15:00まで
外来受付を済まされたら、次に臨床検査総合受付で受付し、ご自身の受付番号が
呼ばれるまで中央採血室待合でお待ち下さい。

なお、15:00以降の外来採血は、「中央処置室」でお受けすることになっています。

採血担当者
看護師と臨床検査技師が担当します。


採血を受けられる患者さんへのお願い
  1. お名前を「姓名(フルネーム)」でお答え下さい。
    患者間違いによる誤診を防ぐため、お名前をお尋ねします。同姓同名の場合には生年月日などについてもお伺いして、本人確認させて頂きます。
  2. アレルギーについてお教え下さい。
    採血時に用いる消毒用アルコールにアレルギーがある方には、代わりにクロルヘキシジンを使用致します。絆創膏などにかぶれる方もお申し出ください。
  3. span style="color:orange">現在、抗凝固剤(血液をサラサラにする薬)を飲まれていますか?
    飲まれておられる方は、採血後に血が止まりにくくなります。
    きちんと血が止まるように注意致しますので、お申し出下さい。
  4. 採血してはいけない部位について、お教えください。
    人工透析シャント側や乳癌手術側などでは、採血をしてはいけないことになっています。
    お教え下されば、他の部位で採血させて頂きます。
  5. 採血時に気分不良になったことはありますか?
    採血時に気分不良になったり、倒れたりしたことがある方は、お申し出下さい。
    ベッドで採血させて頂きます。
  6. 採血が困難な場合の対応
    採血部位を温めるなどの工夫を行いますので、多少お時間がかかります。また、採血担当者を交代しても採血できなかった場合は、ゆっくり時間が取れるように中央処置室にご案内いたします。
  7. 末梢神経損傷について
    皮膚を針が刺すいつもの痛みではない、「痛み・しびれ」を感じた時は、遠慮なく直ちにその旨をスタッフにおっしゃって下さい。採血を中止することで、損傷の進行を防ぐことができます。採血後に症状が出た場合も、早いうちに採血室スタッフ、もしくは主治医に必ずお申し出下さい。
  8. 採決後の止血
    皮下出血の原因となりますので、3〜5分間は揉まずにしっかり採血部位を押さえて下さい。
    また、採血した腕で重い荷物などは持たないようにして下さい。

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ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。





採血に伴う合併症

採血検査は、病気の診断の要となる非常に大切なものですが、針で静脈血管を刺すという「侵襲的(身体を傷つける)」な検査でもありますので、以下の合併症が起こりえます。

アレルギー
消毒綿や絆創膏などで、かゆみ・発疹・皮膚のただれなどアレルギー症状がでることがあります。
皮下出血
不十分な止血が主な原因で、通常1〜2週間で自然治癒します。
血管迷走神経反射
採血時に一時的に血圧が下がって、めまい、気分不良、意識消失などを引き起こすことがあります。
末梢神経損傷
通常、皮膚に近い側の静脈(皮静脈)で採血するのですが、皮静脈の近くには皮神経という末梢神経が
走っており、この神経に針が当たると神経損傷を生じることがあります。
十分注意して採血させて頂いておりますが、血管や皮神経の位置には個体差があって、100%の安全を
保証することはできません。
幸いなことに症状は一過性で、通常、時間と共に改善しますが、痛みが改善しない場合には、治療が必要です。


スタッフ

2017年7月現在

臨床検査専門医 1名細胞検査士 3名
病理医 1名超音波検査士 6名
臨床検査技師 22名認定輸血検査技師2名
看護師 4名認定一般検査技師 1名
クラーク 1名

生理検査

 生理検査室は、直接患者さんと接して生体機能検査を行う部門です。生理検査の多くは、生理検査担当技師が実施しますが、トレッドミル運動負荷検査と針筋電図は、医師が行っております。
 超音波検査装置の共同利用を目的として、他の医療機関からの心臓超音波検査も2013年10月よりお受けしています。

実施している検査を以下に示します。

  1. 循環器に関連する検査
    心電図検査、運動負荷検査(トレッドミル運動負荷検査.マスター負荷心電図)、ホルター心電図検査、心臓超音波検査
  2. 血管に関連する検査
    血管超音波検査(頸動脈.腎動脈 .四肢動静脈)、血圧脈波検査(ABⅠ・TBⅠ)、血管内皮機能検査(FMD)、皮膚潅流圧検査(SPP)
  3. 呼吸器に関連する検査
    肺機能検査 (VC .FVC .FRC .DLCO)、気道可逆性検査、酸素飽和度検査
  4. 神経・筋に関連する検査
    脳波検査.誘発電位検査(ABR.SSEP)、誘発筋電図検査(運動・感覚神経伝導速度)、針筋電図検査
  5. その他の検査
    超音波検査(頸部.甲状腺.腹部などの体表臓器等)、睡眠時無呼吸検査、
    聴力検査(耳鼻科にて標準純音聴力検査.標準語音聴力検査等 )

 随時可能な検査は心電図、マスター負荷心電図、呼吸機能検査です。その他の検査は予約が必要ですが、緊急は可能な限り対応しています。

血液・生化学・免疫・一般検査

 検体検査を行っている総合検査室は、生化学検査(肝機能・腎機能・電解質・糖・脂質)、免疫検査(感染症・腫瘍マーカー・内分泌)、血液検査(血球計数・血液像・骨髄検査)、一般検査(尿・便・胸水、腹水等)、血液ガスを主に検査しています。
 自動分析装置をワンフロアに集約することにより、採血から報告までの迅速処理を可能にしました。
 また、測定項目が多岐にわたりますが、結果報告時間の短縮にも努めています。
 さらに、NST・糖尿病教室にも参加し、検査科内だけの業務でなく、検査技師の立場で患者さんに貢献できるよう、チーム医療に積極的に参画しています。

  

輸血検査

 輸血検査室では平成21年10月から輸血製剤の一元管理を行っており、病院情報システムと輸血検査システム・全自動輸血検査装置が連動することによる迅速かつ安全な輸血療法が行えるようになっています。
 輸血業務は輸血認定技師が中心となり、24時間体制で輸血検査(血液型・不規則性抗体スクリーニング及び同定・交差適合試験)、血液製剤の発注・保管・出庫管理・副作用管理などを行っています。

輸血(輸血療法)とは手術や事故などで大量に出血した時や、白血病などで赤血球や血小板などを自分の体内で作れなくなった場合などに必要な成分(血球成分、血漿成分など)を補充することで、症状の軽減および病態の改善を図る補充療法となります。
適正な輸血(療法)は、極めて有効性が高い治療です。日本赤十字社から供給される血液製剤の安全性は格段に向上しましたが、輸血に伴う肝炎ウイルスやエイズウイルスなどの輸血後感染症の危険性はゼロではありません。そのため、輸血後の感染症の早期発見・治療のためにも、輸血後2~3ヶ月後に“輸血後感染症検査”を受けることをお勧めします。
 *:1)HBV核酸増幅検査、2)HCVコア抗原検査、3)HIV抗体検査の3項目

  

微生物検査

 感染症を引き起こす微生物(細菌・ウイルス・原虫等)を迅速、正確に特定することで、適切な治療が可能になります。
 当検査室は、各種自動化機器、遺伝子検査・迅速診断キットを導入し、速やかに情報をベッドサイドに届ける努力を続けています。
 また、患者さんに安心して施設を利用していただけるよう、院内感染防止活動(院内感染サーベイランス・環境菌検索・院内衛生活動)を行っています。
 さらに、姫路地域の連携病院の中心となって、感染症・耐性菌発生状況や薬剤感受性率等の情報を発信し、地域に密着した活動にも貢献しています。  

実施している検査は以下の通りです。

一般細菌同定、感受性検査:WalkAway40、LabPro ver3.0(ベックマンコールター)
抗酸菌遺伝子検査:GEANCUBE(東洋紡)
抗酸菌・培養同定検査:小川法、キャピリアTB
血液培養: BACTEC FX (ベクトンディッキンソン)
迅速診断キット:インフルエンザ(A,B)、ノロウイルス、ロタウイルス、レジオネラ、マイコプラズマ、肺炎球菌、ピロリ菌、クロストリジウム毒素、カンジダ抗原、クリプトコッカス抗原等

  

病理検査

 病理を専門とする医師と細胞検査士の資格を持つ臨床検査技師と共同で、病理組織診断、術中迅速診断、細胞診検査、病理解剖を行っています。

実施している検査内容をご紹介します。

  1. 病理組織診断は、内視鏡や穿刺などの生検および手術で摘出された臓器を調べ、病気の種類や拡がりを明らかとし、治療方針の一助となります。
  2. 術中迅速組織検査は、術中に病気の種類の診断や切除される部分に病変が残っていないかなどを調べ、手術方式の決定に関与します。
  3. 術中迅速細胞診検査は、癌の手術中に胸腔や腹腔内に癌細胞が見られるどうかを調べ、手術方式の決定や抗癌剤散布の有無が決定されます。
  4. 細胞診検査は喀痰や尿、気管支鏡で採取された材料、腫瘤から直接採取した標本などから異常細胞を探し出し、診断または病変を推定します。
  5. 病理解剖は、御遺族の承諾をいただいた御遺体に対し、生前の診断や診療が適切であったかどうか、また、患者さんがどのような経過で亡くなられたかを明らかにし、臨床医と症例検討会で検討し、今後の診療に役立てています。

精度管理について

臨床検査科では、検査結果を正確・迅速に報告するために、コントロール血清を用いた施設内の「内部精度管理」を毎日行い、日本医師会(全国で約3,200施設が参加)などが行う共通条件のもとに広域で測定結果を調査する「外部精度管理」を毎年行っています。
最近の成績は表の通り、好成績を持続しており、今後とも検査結果に関する信頼性の維持・向上に努めます。

平成25年平成26年平成27年平成28年
98.9点98.0点99.5点98.9点

臨床検査科

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