- 内科紹介 -内科で扱う主な疾患について
内科で扱う主な疾患について
1.腎疾患
2.内分泌・代謝疾患
3.腎臓・糖尿病教室日程表
1.腎疾患
主な疾患について
1. 腎炎
腎炎とは、読んで字のごとく腎臓に炎症が起こっている状態をいいます。腎臓は主にからだの中でいらなくなった物を血液から濾し取って尿に混ぜて捨てています。尿をはじめに血液から作る場所を、その形から糸球体と呼んでいます。この糸球体は目の粗い「ふるい」のような物で、一部必要な物も漏れ出ますが、下流の尿細管(間質)というところで身体にとって大事な物は回収(リサイクル)しています。腎臓の炎症はそのおこっている場所で大きく二つに分けて、糸球体腎炎と間質性腎炎と呼んでいます。
腎臓に炎症がおこっていると、これといった自覚症状がないのが大半ですが、検診などで尿検査をすると、正常では尿に出てこないタンパク質や血液が漏れだしてきています。このような尿異常が1年以上続く場合を慢性腎炎と言いますが、腎炎のほとんどは慢性糸球体腎炎です。
腎炎が進行すると腎臓の機能が廃絶し、透析、腎移植といった腎代替療法が必要になります。慢性糸球体腎炎の中には、IgA腎症や膜性腎症など様々な組織病型が含まれています。そしてその予後はそれぞれの組織病型により異なります。組織病型は腎生検によってはじめて明らかになります。腎生検は腎臓に細い針を刺して腎臓の一部を採取し、それを顕微鏡で観察するという方法で行われます。腎生検はより組織病型が確定するだけでなく、腎炎の勢いの強さを知ることができ、腎炎の治療法の確定と予後の推定に有用です。当院では腎生検による腎炎の診断と治療を行っています。
2. ネフローゼ症候群
腎炎のなかで一日3.5g以上の大量のタンパクが尿中にでるものをネフローゼ症候群といいます。この場合血液中のタンパク質が減少し、血管から水分が漏れだしてしまい、足や顔に「むくみ」が出現します。ネフローゼ症候群を起こす腎炎も単一ではないため、腎生検を行いその原因を確定する必要性があります。
3. 腎不全
腎炎や糖尿病、高血圧症、多発性嚢胞腎などが長期にわたり続くと、腎機能が障害され、水分や塩分、尿素や尿酸などタンパクの代謝産物がうまく尿に排泄できなくなります。このような状態を慢性腎不全と言います。症状としては水分や塩分が排泄しにくくなるため、水分が体にたまり、むくみや高血圧の原因となります。また腎臓で作られるエリスロポエチンという赤血球を増やすホルモンが減少するため、貧血が進行します。そしてタンパクの代謝産物が蓄積
し、身体の中が酸性化するため、食欲の低下や嘔気が起こってきます。腎不全の治療は、タンパクや塩分制限を中心とした食事療法、お薬による治療、安静などによりなされます
。残念ながら、腎不全が進行してしまうと、末期腎不全といって、血液透析、腹膜透析、腎移植といった腎の代替療法が必要になります。
2.内分泌・代謝疾患
主な疾患について
1. 糖尿病
糖尿病は種々の慢性合併症の原因となるとともに、私どもの病院が専門とする腎臓も傷つけてしまいます。当院では、まだ合併症が発症していない時期から、残念ながら腎障害が進んでしまった時期の糖尿病まで適切な管理を行っております。 糖尿病について詳細はこちらへ。
2. 高脂血症
コレステロール、中性脂肪が上昇すると動脈硬化が進行し、心筋梗塞、脳梗塞の原因になります。糖尿病同様生活習慣の是正と薬物療法が必要です。
3.メタボリックシンドローム
過食、運動不足といった悪い生活習慣が続くと肥満になり、高血糖、高血圧、脂質代謝異常といった動脈硬化の危険因子が重積し、心筋梗塞、脳血管障害が発生しやすくなります。メタボリックシンドロームの管理では、生活習慣の是正が重要です。メタボリックシンドロームの詳細はこちらへ。
4. 甲状腺
バセドウ氏病、橋本病(慢性甲状腺炎)など、甲状腺機能が亢進又は低下する疾患の治療を行います。また、甲状腺腫瘍の良、悪性を鑑別するための超音波検査、細胞診を行います。
5. その他
異常の他にも、副甲状腺、副腎、脳下垂体など内分泌臓器の疾患の診断、治療も行っています。
3.腎臓・糖尿病教室日程表
参加は自由です。家族、友人もご一緒にどうぞ
月により日程が変更になることがあります。 3ヶ月毎に日程表を出しますので、確認の上ご出席下さい。
場所: 2階カンファレンスルームにて
腎臓教室
第1,3,4火曜日(14時から)と第2木曜日(15時から)です。
週により講義内容と対象になる患者さんが異なります。
どの週の講義に出席すべきかは担当医と相談してください。
| 担当・内容 |
| 第1火曜日 |
内科医師 |
腎臓の働き
腎炎・ネフローゼ
糖尿病性腎症 |
| 循環器科医師 |
動脈硬化(特に心筋梗塞)について |
| 第2木曜日 |
小児科医師 |
小児腎疾患について |
| 小児科看護師 |
小児腎疾患の生活指導 |
| 第3火曜日 |
病棟看護師 |
保存期腎不全の管理 |
| 栄養科 |
食事療法 |
| 第4火曜日 |
透析センター看護師 |
透析患者の各指標の目標値 と達成の為の指導 |
| 薬剤科 |
薬物療法 |
| 内科医師 |
保存期腎不全・透析療法 |
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糖尿病教室
第1〜第4水曜日 14時〜16時
どの週から聞き始めても理解できる内容ですが、全ての週
の講義に出席して頂けると、糖尿病の事がよく理解できます。
| 担当・内容 |
| 第1水曜日 |
内科医師 |
糖尿病とは
三大合併症について
何故治療が必要か |
| 第2水曜日 |
栄養科 |
食事療法について |
| 第3水曜日 |
病棟看護師 |
生活習慣改善の必要性 |
| 検査科 |
糖尿病の検査の意味 |
| 第4水曜日 |
薬剤科 |
糖尿病治療のための薬について |
| 内科医師 |
食事・運動・薬物療法の組み合わせ方 |
第1火曜日の腎臓教室では、糖尿病性腎症、動脈硬化について講義があります。
糖尿病の方も是非ご参加下さい。
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糖尿病について
(1)糖尿病は増えています
糖尿病は年々増加しています。特に食生活の欧米化、自動車の普及による運動量減少とは密接な関係があるようです。2002年度の疫学調査によると全国で約740万人(予備群をいれると約1620万人)の糖尿病の方がいます。
(2)糖尿病は何故怖いのか?
糖尿病とはインスリンの作用が不足し、血糖が上昇する病気です。高血糖状態が持続すると全身の臓器が傷つきます。特に腎臓、目、神経に影響がでやすく三大合併症といいます。現在透析の原因になる腎疾患の一番が糖尿病性腎症であり、成人になってから失明する原因の
二番は糖尿病性網膜症です。更に動脈硬化の進行が速くなり心筋梗塞、脳卒中になりやすくなります。血糖が高くなると口渇、多飲、多尿、倦怠感、体重減少といった症状がでますが、これらの症状は血糖がかなり高くならないと出現しません。従って、知らないうちに糖尿病になり、気がついたら諸臓器に傷がついてしまっている患者さんが少なくありません。
(3)糖尿病を予防するには
糖尿病にならないようにするために糖尿病の大敵である過食、運動不足を避けることが大切です。そして、自分の体の状態が大丈夫かどうか毎年検診を受けて確認してもらいましょう。
(4)糖尿病になってしまったら
糖尿病になってしまったら適切な管理を医療機関で受けましょう。糖尿病で合併症が進んでしまった患者さんの中には、せっかく検診で糖尿病が発見されたのに放置してしまったため体が傷ついてしまった方が沢山いらっしゃいます。糖尿病治療の三本柱は食事・運動・薬物療法です。現在糖尿病の病態の解明、薬の開発が進み、患者さんにより最適の治療を選ぶことができるようになっています。まず、自分の過去の生活習慣を振り返り悪い点があれば是正してもらいます。これで不十分なときは薬物を使います。種々の作用機序の内服薬が開発されており、患者さんにより最適の薬を選べます。患者さんによってはインスリン注射が必要ですが、注射器も進歩し使いやすくかつ痛みもほとんどなくなっています。また、糖尿病の管理には自己血糖測定が有用ですがこのための器械は使いやすくなっています。患者さんによりちょっと節制すれば血糖が良くなる方も、インスリン注射が必要な方もいて様々ですが、いづれにしても糖尿病は正しい知識をもち管理すれば合併症の発症を防ぐことができ天寿を全うできる病気なのです。千葉東病院では、医師、看護師、薬剤師、栄養士、臨床検査技師がチームを作り診断、治療、指導にあたっています。
メタボリックシンドロームについて
過食、運動不足といった悪い生活習慣が続くと肥満になります。肥満とは、言うまでもなく体に余分な脂肪組織が蓄積した状態ですが、近年の科学の進歩によって、脂肪組織、特に内臓脂肪が、血糖、血圧、脂質代謝に影響するいろいろな生理活性物質を作っていることがわかりました。そして、内臓脂質蓄積が原因となって、これらの生理活性物質の量が変化し、糖尿病、高血圧、高脂血症といった動脈硬化に悪影響をもたらす疾患が重積し将来心筋梗塞、脳梗塞といった命にかかわる疾患の発症する危険が激増することがわかり、メタボリックシンドロームと呼ばれるようになりました。メタボリックシンドロームの診断基準は、以下のとおりです。
#1:必須項目
腹囲 男85p以上、女90p以上
#2:以下の3項目中2項目以上満たすもの
(1)空腹時血糖 110mg/dl以上
(2)血圧 130/85以上
(3)中性脂肪 150mg/dl以上 又は HDLコレステロール 40mg/dl未満
さて、現在の皆さんの体は、このような危険な状態に陥っていないでしょうか?検診で、血糖、血圧、脂質を測定もらうことは大切ですが、肥満度、体脂肪率、内臓脂肪量で自分の体を評価することはもっと重要です。肥満度は、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出するBMI(body
massindex)で評価します。22が標準値であり、25以上は肥満です。しかし、筋骨隆々で体重が重くなっている人は決して不健康ではありませんし、太っていなくても筋肉がやせ細り、脂肪の割合が多い人は隠れ肥満として問題になります。そこで、体脂肪率測定が重要となり、男性20%以上、成人女性30%以上は多すぎと判断します。更に、脂肪組織の中でも内臓脂肪は皮下脂肪に比べてより体に悪影響をもたらします。内臓脂肪は腹部CTで定量し100平方センチメートル以上が危険とされていますが、より簡便には腹囲(臍周囲径)を測ることで評価することができます。男性で85p以上、女性で90p以上が危険レベルとされています。
メタボリックシンドロームの予防、治療の第一歩は生活習慣を見直し、バランスの取れた体を維持することにあります。勿論、治療に薬物療法が必要になる場合も少なくありませんが、適切な食事療法、運動療法なくしてメタボリックシンドロームの管理は成り立ちません。メタボリックの検査、治療をご希望の方は、是非、内科を受診してみてください。
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