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みなさんに楽な仕事をしてもらうということではありません。個々の医師が持っている力を医療に有効に発揮してもらうようにすることが重要と考えています。
ところで、国立病院機構あわら病院のある福井県あわら市の地は中国近代文学の父・魯迅が生涯の師と仰ぐ藤野厳九郎(1874年7月1日〜1945年8月11日)の出生地です。藤野先生は1915年(当時41歳)、仙台医学専門学校が東北帝国大学医学部に改組されるにあたり、解剖学教授を辞して生まれ故郷である本荘村(現あわら市)に戻り、終生、開業医として診療に当たりました。1926年に小説「藤野先生」が発表されその名が世に知られるようになりましたが、自身は名乗り出ることもなく、また身内にも固く口止めしていたと言われています。
小説「藤野先生」で語られる魯迅と藤野厳九部のエピソードは今も私たちの胸に深い感銘を与え続けます。また窺い知ることができる藤野先生の生真面目さ、優しさ、そして慎み深さは、生命を預かるわれわれ医療人にとり欠くことができないものと考えます。
国立病院機構あわら病院においても、此の地の誉である藤野先生の精神を受け継ぎ、医師を育んでいきたいと考えています。あなたの将来への更なる飛躍につながるステージとして、当院で経験を積まれ、活躍せんことを期待してやみません。
医師という職業をあわら病院という舞台で活かしてみませんか。
独立行政法人国立病院機構あわら病院長 津谷 寛 |