■背景

 近年糖尿病性腎症の治療成績は改善してきているが、第3期(顕性腎症期)以上に進行すると、厳格な管理を行っても、必ずしも進展を阻止できない事がある。従って、微量アルブミン尿を呈する第期(早期腎症)は、腎症予後改善のために最大限の努力をすべき病期である。このためには、血糖と共に血圧の厳格な管理が必要である。 家庭血圧測定は、白衣現象の除外、早朝高血圧の管理ができ、よりよい血圧管理のために重要な武器である。現在まで、(1)家庭血圧が外来血圧より、心血管病、腎障害進展に影響すること、(2)家庭血圧測定の併用により、血圧管理が改善することは示されている。しかし、家庭血圧の目標値は確立されていない。

■研究目的

 厳格な血圧管理により、腎症の進展阻止のみでなく改善をも期待できる糖尿病性腎症第2期の2型糖尿病患者を対象に、家庭血圧の目標値を確立する。

■研究仮説

 2型糖尿病の糖尿病性腎症第2期の患者の患者において、家庭血圧を125/75未満にコントロールすると、125-135/75-85にコントロールされた群より腎症の予後がよい。

■研究デザイン

 prospective cohort study

■登録期間

 2007年6月~2009年6月末日

■追跡期間

 3年間

■目標登録患者数

 600人、1施設5~20例目

■登録基準
(1)2型DM外来患者
(2)20歳以上75歳以下
(3)糖尿病性腎症第2期
 観察期の早朝尿にて、2回続けて尿中アルブミン排泄率30mg/g cre以上300 mg/g cre未満
(4)登録時HbA1c<9%(5)高血圧の有無は不問、降圧剤の使用有無、種類は制限無し
(6) 尿所見に影響する疾患を有するもの
慢性尿路感染症
うっ血性心不全患者(NYHA II以上)
神経因性膀胱
腎炎の疑いがあるもの
(7)主治医が不適当と判断したもの



■研究責任者
 国立病院機構千葉東病院臨床研究センター 西村元伸

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